「ザ・キャピトルホテル 東急」開業10周年を彩る贅沢な宴

2010年10月、建て替えを経て新たに生まれ変わった「ザ・キャピトルホテル 東急」 。今年は開業10周年のアニバーサリーイヤーだ。それを記念して、ホテルを象徴する日本料理『水簾』では特別な宴が開かれる。

天麩羅、鉄板焼、寿司のカウンター個室を周遊

江戸城の鎮守、日枝神社。その境内に属する小高い丘は、古来、夜には星がよく見えたことから「星ヶ岡」と呼ばれていた。大正から昭和にかけては、その地で陶芸家であり、美食家と知られた北大路魯山人が会員制の料亭『星岡茶寮』を主宰し、そこは多くの政界人、財界人、文化人の交流の場として栄えたという。

その伝説の料亭のDNAを受け継ぐのが、現在、その星ヶ岡の地に建つ「ザ・キャピトルホテル 東急」の日本料理『水簾』だ。ホテルのロビーから繋がる、水に浮かぶ渡り廊下(渡殿)を抜けると、そこは庭園の緑に囲まれたホテルの“離れ”ともいえる特別空間。ホテルというと、フレンチや洋食をメインダイニングにするところが多いなか、「ザ・キャピトルホテル 東急」が、日本料理をメインダイニングにしているのも、この『水簾』がホテルのテーマである“和のもてなし”を象徴する場所だから。そして、稀代の美食家、魯山人の飽くなき食へのこだわり、そして、もてなしの心を継承しているからだ。

「ザ・キャピトルホテル 東急」は日本のホテル史において、その名を轟かせる名門ホテルだ。ビートルズをはじめ海外の要人に愛されるとともに、場所柄、政治の舞台にもなってきた。その誕生は1963年。日本初の外資系ホテル「東京ヒルトンホテル」として開業し、1984年には「キャピトル東急ホテル」に名称を変更、建物の建て直しを経て2010年10月、「ザ・キャピトルホテル 東急」として新たに生まれ変わった。

つまり今年、2020年はホテル開業10周年のメモリアルイヤー。「ザ・キャピトルホテル 東急」では様々なイベントやプランを用意するという。なかでも注目したいのが、日本料理『水簾』内にある個室を周遊するスタイルで食事をする贅沢な宴「水彩の余韻」だ。

10月4日、11日、18日、25日の各日曜日、1日3組限定(1組最大4名)で開催。『水簾』内の天婦羅、鉄板焼、寿司のカウンター個室では、職人が目の前で料理し、でき立てを提供する。普段であれば、天麩羅だったら天麩羅、寿司だったら寿司と一ヵ所、一つのジャンルしか味わえないものの、今回はすべてを一夜のうちにして楽しめる。

ホテルのメインダイニングだけあって、すべてが揃っている『水簾』だからこそ実現可能となったのだ。

宴の幕開けは、店内専用エレベーターで向かう個室「月」から。ここは伝統的な茶室の床の間をコンテンポラリーに表現した個室で、日枝神社の杜に隣接するプライベート感溢れる特別な空間。

柘植 実板長による三種の前菜は、目にも舌にも四季の移ろいを感じることができる品だ。ペアリングのスパークリング酒と一緒にいただくと、これから供される美味への期待がさらに膨らむ。

続いて天婦羅の個室へ。車海老、季節の野菜など計5種の天婦羅を、目の前で揚げて提供。なかでも「雲丹大葉巻」は、口の中に入れると、ほどよく火が通った雲丹が絶妙に溶け、濃厚な甘みと大葉の爽やかな香りが広がる逸品だ。

いずれも白ワインと抜群の相性、軽くて上品な味わいのため、まだまだ食べられる気もするが、次の場所へ向かう。

鉄板焼の個室でいただけるのは、黒鮑と和牛のフィレとサーロイン、そして極上の赤ワインだ。蒸し焼きにした鮑は、弾力のある食感と噛むごとに滲み出る旨味が絶品。また和牛は、日高昆布を食べて育った牛「こぶ黒」で、そのコクのある赤身ととろける脂は、塩、醤油とワサビ、トマトチリソース、ディアブルソースなど、いろいろな味でいただく。

それにしてもカウンターは楽しい。そう、そこはライブ感溢れる華麗なステージだ。目の前で仕上げられる料理を見て、説明を聞きながらいただくと、美味しさは倍増。まさに五感で味わう、ということを実感できる。こんなにも幸せなことはない。

さらに場所を移して寿司の個室へ。本鮪のトロ、穴子など握りを5貫。凛とした雰囲気の檜のカウンターで供される握りは、旬の魚の個性を引き出す緻密で丁寧な仕事が施された感動の品。ペアリングの日本酒との相性も抜群だ。

最後のデザートも場所を移していただく。しめて約3時間。1組ずつ個室を周っていくスタイルなので、密になることもなく、プライベート感は十分。帰り際、水鏡の庭を眺めれば、食後の余韻がまだ続いていることがわかるはずだ。

秋の夜長を過ごすのに、これほどまでにふさわしい楽しみ方はないだろう。

開業10周年記念コース「水彩の余韻」
場所:3階 日本料理「水簾」
開催日:10月4日(日)/11日(日)/18日(日)/25日(日)
時間:第1部 17:00~/第2部 18:00~/第3部 19:00~
定員:各部1組4名まで(3日前までの予約制、先着順)
料金:ひとり¥50,000(税サ別)、和酒やワインとのペアリングセット ひとり¥20,000(税サ別)、ノンアルコールのペアリングセット ひとり¥8,265(税サ別)
詳細・予約はこちらから


Text=ゲーテ編集部