【勝負メシ!】楽天 三木谷浩史が会食に使う勝負レストランとは?

時代のトップを走り続ける経営者には、確かな味はもちろん、納得ゆくもてなしをアレンジできる蜜月なレストランリストが必ず存在する。「FCバルセロナとの話を決めたのがここ」。カタルーニャの文化への深い理解を示すに十分な雰囲気と料理で相手の懐に飛びこみ、日本との共通点もアピールしたという楽天 代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏。料理、ワインは会話が弾む大切な触媒なのだ。


レストラン サンパウ

ドングリを食べて育つイベリコ・ベジョータのなかでも1 頭につき400gしかとれない希少部位、首のつけ根(プルーマ)を使うメイン料理。¥19,000のコースより。表面は熱々カリカリ、赤身で柔らかくジューシー。料理はエグゼクティブシェフ・岡崎陽介氏にお任せ。

ワールドワイドにビジネスを展開する三木谷浩史氏。一昨年はFCバルセロナとパートナーシップ契約を結び、今年はアンドレス・イニエスタのヴィッセル神戸への移籍など、スポーツの分野でも世界を驚かせている。

三木谷氏は世界のスター選手とも会食を共にし、スペイン代表のアンデル・エレーラにいたっては「日本の文化と恋に落ちた」と会食でのひとコマをインスタに投稿。食を介しての文化交流で相手の心を摑む技とは、どのようなものなのか。

「12年前、『サンパウ』でFCバルセロナの副会長や重役と食事をしたのが、今の関係が始まったきっかけでした。本店はスペインのカタルーニャ地方(州都はバルセロナ)にあり、自国の文化が日本で再現されていることをとても喜んでくれました」

スペインの中でも独特の洗練された文化を持つカタルーニャ。

「味つけも盛りつけも繊細で日本の懐石のよう。食材やワインなど文化を超えて響き合う感性。それらが融合した時に生まれる新たなストーリーについて夢を語り合う。そういう会食ができたのではないかと思います」

併設のワインバルで食前・食後の時間を過ごすことも。

三木谷氏はフットワークを軽くしていたいと、会食の約束はあまり入れない。そのかわり、日本やシリコンバレーにある別邸でBBQパーティを開き、窯で自らピザを焼くなど、手作りの味でもてなすことも。服装も、ノーネクタイ。Tシャツにジーンズ、スニーカーというシリコンバレースタイルだ。

「あらゆる意味でフラットでいたいし、コミュニケーションはリラックスできることもポイント」

三木谷氏がゲストに「ネクタイを外して話しましょう」と促すと、95%は同意するという。「まさに、胸襟を開く感じ(笑)」。心を摑むには、形式より話が弾む雰囲気作りが重要なのだ。

レストラン サンパウ
TEL:03ー3517ー5700 
住所:東京都中央区日本橋1-6-1 コレド日本橋ANNEX 
営業時間:11:30~L.O.13:30(土曜・日曜・祝日12:00~)/18:00~L.O.21:00
休み:月曜ほか不定休あり


三木谷浩史の勝負レストラン4選!

HIROSHI MIKITANI
1965年生まれ。’88年日本興業銀行に入行。’95年に興銀を退職した後、クリムゾングループを設立。’97年、楽天を設立。ヴィッセル神戸、楽天イーグルスの会長。新経済連盟代表理事、東京フィル理事長も務める。

Text=藤田実子 Photograph=前田 晃