"日本酒"と"世界の料理"が競演。平成を締めくくる中田英寿主宰の一大イベントが開幕!

日本最大級のSAKEイベント、「CRAFT SAKE WEEK」(以下CSW)が、4月19日、ついに幕を開けた。日本酒とも関連深い“縄”で彩られた六本木ヒルズアリーナには、日本酒カウンターに加え、人気レストランがキッチンカーにて出店。平日にも関わらず、外国人観光客を含む多くの人が詰めかけた。そんな注目のイベントをレポートする。


今年のテーマに込めた中田英寿の想い

オープニングイベントには、プロデューサーである中田英寿氏が登場した。

「今回のテーマは、『日本酒と世界各国料理とのペアリング』。日本酒は今、世界に広まりつつありますが、それをもう一歩先に進めるには、料理とのペアリングが欠かせないと考え、これをテーマに据えました。とくにイベント前半に出店するアジア料理は、これまで日本酒と楽しむ機会が少なかったのではないかと思います。このイベントで、それを体験し、みなさんそれぞれが、自分に合ったペアリングを見つけてもらえれば嬉しいですね」と、語った。

中田英寿が厳選した110の酒蔵が日替わりで登場

日本酒は、全国各地を巡った中田氏の眼鏡にかなったものが、1日10ずつ、11日間で合計110銘柄登場。初日の19日は、「スパークリング酒の日」と題し、近年人気が急上昇している発泡系の日本酒が集結。初夏を思わせる陽気もあいまって、多くの人が、さまざまな銘柄を試し、そのおいしさに酔いしれた。

そして、19~23日にお目見えする中田氏おすすめのアジア料理店5店舗を紹介しよう。

和韓・石鍋 若狭

韓国料理に、出汁をはじめ日本料理を融合させた中目黒の人気店。店ではコースのみの展開だが、今回は、とくに日本酒に合うメニューを、アラカルトで提供する。「オーナーが中田さんからオファーをいただき、店舗全体で盛り上げていこうと、グループ一丸となって今日まで頑張ってきました。韓国料理といっても、日本料理を融合させた料理ですので、日本酒にはもちろん合うと思います。店ではコースのみの提供ですが、今回は中でも人気のメニューをアラカルトで提供させていただきますので、お気軽に味わっていただければ」と、スタッフの早野氏。韓国料理の定番、「サムギョップサル」も日本酒と相性のいい一品。


サイフォン レストラン

オーナーシェフをはじめタイ人スタッフが手がける本場そのものの味が高く評価され、口コミサイトのタイ料理部門全国1位を獲得。実店舗でも提供する「トムヤムクン」をはじめ、「バッタイ」や「ガパオライス」「ポピア・トート(揚げ春巻)」といったタイの定番料理を、今回、キッチンカーでも再現している。「トムヤムクンのように酸味のきいた料理には、さっぱりした日本酒が合うと思います。これを機会に、タイ料理と日本酒とのペアリングを楽しんで欲しいですね」(スタッフ・チョー氏)。


Five Star Cafe

地元民が愛するローカルフードを忠実に再現したシンガポールレストラン。このイベントに合わせてアレンジした「海南チキン」は、しっとり柔らかなゆで鶏を、チリ・ジンジャー・ブラックソイという三種類のソースで味わえる。店長の吉松氏は、「シンガポール料理と日本酒が合うというイメージはありませんでしたが、今回声をかけていただき、その相性の良さを、私自身が再発見しました。辛みの強い料理には、発泡系の日本酒や、辛口の冷酒がマッチするような気がします」とコメント。新しい日本酒の楽しみ方を体験できそうだ。


虎峰

30品にも及ぶ少量多皿のコースでもてなすモダンチャイニーズ店は、トリュフをまとわせた「がっつりトリュフ焼売」など、洗練されたメニューを用意。店でも、日本酒とのペアリングを提案しているだけあって、どれも日本酒と共に楽しむのにぴったりだ。「酢豚を蒸しパンではさんだメニューなど、スタンディングでも食べやすいように工夫しました。『鶏の唐揚げ四川風』は、このイベントのために考案したものです。個人的には、焼売には、トリュフの香りが引き立つように軽やかな日本酒を、しっかりした味わいの蒸しパンバーガーには、まったりとした日本酒が合うのではないかと思います」(シェフ・山本氏)


ミ・レイ

今年オープン30周年を迎える予約必至のベトナム料理店が、中田氏のオファーに応えて出店。「私個人が人生で一番憧れているのが、中田英寿さん。その人に声をかけていただいたのは、とても光栄なこと。期間中だけでなく、前日と翌日も店を閉め、全力で取り組んでいます」と、店長の政氏昭則氏は意気込みを語る。「ベトナム料理は、レモングラスといったハーブやパクチーなど香草を多く使います。それが、意外と日本酒の持つ甘みやまろやかさと相性がいいんですよ。これを機に、うちの店でも日本酒を置くことを検討したいと思っています」。「牛肉のフォー」は、飲んだ後の〆としてもおすすめだ。

また、今年の会場には、以下のブースも設けられている。

19日のオープン初日は大盛況! 開催は29日まで。「まだ行ってないの?」と言われないためにも、ぜひ訪れたい。さらに、何度も通えば、きっと日本酒の魅力にとりつかれること間違いなしだ。


CRAFT SAKE WEEK at ROPPONGI HILLS 2019
会場:六本木ヒルズアリーナ(東京都港区六本木6-10-1)
日時:4月19日(金)~29日(月・祝) 各日12:00~21:00(20:30LO)
入場料:3,500円(酒器グラス+飲食用コイン11枚)
※2回目以降の入場料は、1回目の酒器持参で無料
HP:http://craftsakeweek.com/rh/


Text=村上早苗 Photograph=吉場正和