小山薫堂の感涙レストラン11【ゲーテイスト2020】

毎年恒例のゲーテレストラン大賞「ゲーテイスト」。今回も秋元 康さん、小山薫堂さん、中田英寿さん、見城 徹の食を愛する4兄弟が集結、ここ1年のお薦めのレストラン(全52店)を教えてもらった。今回は、小山薫堂が厳選した極上レストランをまとめて公開!

ルーラ|京都から世界に挑戦する最先端レストラン

――世界各地で経験を積み、ニュージーランドで出会った3人。ルーツである日本から世界に挑戦したいと昨年7月、京都にLURRA°(ルーラ)をオープンした。築130年の町屋を改造し、暖炉のような窯“キルン”とピザ窯の2種を使い分ける。

小山:シェフのジェイカブ・キアさん、マネージャーの宮下拓己さん、ミクソロジストの堺部雄介さんの共同経営なんです。

中田:ミクソロジストがいるって、バーも併設しているんですか?

小山:いえ、彼らは果物や野菜ほかいろいろな食材を塩漬けにしたり、発酵させたりして自家製の調味料やジュースを作っているんです。それを料理だけでなく、カクテルにも使ってペアリングしてくれます。

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ShinoiS|白金台に誕生した唯一無二の中華

――「中国料理の伝統と技術に敬意を払い、現代だからこそできる料理」を探求する篠原裕幸シェフの中国料理店「ShinoiS(シノワ)」。おまかせコースには、シェフが上海や山東、安徽 、四川、蘇州、南京などで食べ歩いた経験も生かされている。

小山:ここは今回一番お薦めの中華です。

見城:そのものズバリの名前なんだね。

小山:篠原君というシェフがやっているので「Shino is」、「篠原の料理とは」という意味もあるみたいです。

見城:なるほど。

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SPICE LAB TOKYO|デートにも最適な銀座のモダンインド料理

――『SPICE LAB TOKYO(スパイスラボ トーキョー)』は“モダンインディアンキュイジーヌ”のレストラン。インドの『ジ・オベロイ・ホテルズ』グループや『アマン』で副総料理長を務め、コペンハーゲンの『ノーマ』でも修業したテジャス・ソヴァニシェフが活躍中。

小山:ここはお洒落系でお薦めのお店です。インド料理なんですけど、イノベーティブなんですよ。日本では今までなかったジャンルですね。オーナーはインド人で、シェフはインドの高級ホテル出身。『ノーマ』にもいたことがある気鋭の若手です。

中田:イギリスには洒落たインド料理店が多いイメージありますよね。

小山:そうそう、海外には前からあったけど。例えばジュネーブのマンダリン オリエンタル ホテルのメインダイニングって、インド料理だったりするでしょう。

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西麻布 焼肉 X -TEN-|贅を尽くした圧倒的"肉力"を体感できる焼肉

――但馬牛や松阪牛、都萬牛などの最上の黒毛和牛を使ったコースを提供する、全室個室、完全予約制の高級焼肉店。ヴィンテージのグランヴァンの品揃えは圧巻。コースに合わせたワインペアリングも存分に楽しめる。

小山:ここは満場一致ですね。

見城:薫堂はいつ行ったの?

小山:つい先日、秋元さんとヒデ君と一緒に。

見城:そうか。あんなに豪華でデリシャスな焼肉屋はないでしょう。店の人がつきっきりで肉を焼いてくれて。

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グルマンディーズ|極上ステーキに唸る、西麻布の“美味しいもの屋”

ーーパリのグランメゾン『トゥール ダルジャン』や『シェ・レザンジュ』で活躍し、大統領のお抱えシェフも務めた長谷川北斗氏が2015年に開業した“美味しいもの屋”。2020年の営業日は既にすべて予約で満席。

小山:大きなテーブルひとつとカウンター2席だけの、すごく小さな店です。何に感動するかっていうと、こんな小さな厨房でこんな旨いものが作れるのか!? っていうところです。

秋元:そういう店あるよね。どういう風に作るんだろうって、知りたくなる。

見城:このお店はどこらへんにあるの?

小山:外苑西通りから旧テレ朝通りに上がっていく坂の角のビルの2階です。店内は狭いんですけど、パリのレストランみたいな内装で、居心地がいい。

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肴や 味泉|月島にある昔ながらの居酒屋

ーー厳選した日本酒と焼酎、酒の肴を揃える居酒屋。大将はかつて魚河岸に勤めていたため、旬の魚介の目利きに定評がある。名物はふんわり煮た穴子を炙った「煮穴子」。新定番の「ミンク鯨の刺身」も好評。1992年に開業した。

小山:月島にある普通の居酒屋なんですけど、日本酒がすごく充実してます。料理も何でも美味しいんですよね。予約が取れない居酒屋のハシリみたいな感じの店です。

中田:日本酒が揃ってるって聞くと、行きたくなりますね。

小山:日本酒は60種類ぐらいあって、焼酎もいいのが揃ってます。僕のお薦めは熊本の「熟成古酒天草」。

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au deco|クラシックなフレンチとワインに舌鼓を打つ広尾の穴場

ーー代官山『Ata』や日比谷『Varmen』などの人気店を手がける掛川哲司シェフと、数々の名店を渡り歩いてきた女性ソムリエ・白仁田真澄さんがツートップをつとめる穴場『au deco(オデコ)』。クラシックなフランス料理とワインが好評。

秋元:ここは何がお薦めですか?

小山:いわゆる定番っぽいフレンチがいいです。アラカルトもコースもいいですよ。それとわりといつでも予約が取れて、ふらっと行けるのも嬉しい。僕は普段はカウンターで、大切な人と一緒の時は個室に行きます。

中田:ここの個室、いいですよね。厨房が見える窓があって、シェフズテーブルみたいな感じで。

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バーゼ|茗荷谷にある驚きのパスタ専門店

茗荷谷にある、手打ちパスタの専門店『バーゼ』。小山さんの心を摑んだのは、完全手打ちパスタの美味しさと、変化球の面白さだ。

「この近くで仕事があった時に、面白そうな店を探していて見つけたんです。お店に入ったら、『うちはパスタしかなくて、具も入ってないですけどいいですか?』と言われて(笑)。最初は無愛想なご主人だなと思ったんですけど、話してみるとすごく面白い人なんですよ。“日本のパスタ文化に物申す”っていう感じがあって」

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ヴェール・パール・ナオミオオガキ|横浜のお洒落なビストロ

ーー2016年にオープンした本格フレンチビストロ。オーナーシェフが修業したアルザスとプロヴァンス地方の料理とワインを提供している。本店は宇都宮で’14年に開業し、年内にパリにも姉妹店をオープンする予定だという。

小山:宇都宮にある人気フレンチ『ナオミオオガキ』が、横浜にだした姉妹店です。

中田:僕も先日、栃木の蔵元に紹介されて本店に行ったんですけど、何を食べても美味しくてびっくりしました。

小山:本当に美味しいですよね。横浜のお店は深夜1時半までラストオーダーをとってくれるのもいいんですよ。僕は金曜日の夜に横浜に行くことが多くて、遅い時間に食べられるのも有難い。

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ペシコ|長崎・島原の有明海を望む、最先端“里浜ガストロノミー”

ーー地元の自然の恵みや綿々と受け継がれてきた食文化を大切に思い、その魅力をモダンなひと皿に昇華させている井上稔浩シェフ。島原の価値を高めようと孤軍奮闘する姿も心を打つ。島原生まれ、島原育ちの若きスターだ。

小山:海沿いにあって、とっても素敵なお店です。「里浜ガストロノミー」を標榜し、島原の海と山の恵みを使い、代々伝わってきた発酵保存食も自家製にして、料理に奥行きを加えています。

中田:最先端を行く若手シェフたちは、自然との共存、伝統の食を見直すなど原点回帰を目指していますよね。

小山:大阪の調理師専門学校を、卒業後も故郷に帰らず、アルバイトをしながら旅をするという生活を5年くらいしていたそうです。実家は島原で鮮魚を中心に扱うスーパーマーケット。お父さんは魚の目利きで一目置かれる人なんですね。そのお父さんが、彼を心配して、店の裏で一緒に居酒屋でもやろうって故郷に呼び戻すわけですよ。そこからめきめきと郷土愛に燃える料理人へと成長していくんです。

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むら上|料理も握りもいい、熊本の鮨割烹

ーー熊本県天草の有名店『奴(やっこ)寿司』の息子ふたりが、今年1月に熊本市内で独立し、兄弟で板場に立つ。天草産の極上素材による握りだけでなく、鮨店の域を超えたつまみの数々、スタイリッシュな内装、器使いも注目の話題店だ。

小山:天草の名店『奴寿司』の息子さんたちが、今年1月に熊本市内にお店を出したんです。

秋元:薫堂の実家の近くの『奴寿司』?

小山:はい、兄の村上正臣さんは日本料理店で修業を積み、弟の拓也さんはずっとお父さんの下で仕事をしていたんです。でもある日拓也さんは『照寿司』の大将に気に入られて修業に出たのをきっかっけに、名店『わさ』の山下昌孝シェフに呼ばれて東京でも働いて鍛えられたそうです。

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小山薫堂
小山薫堂
放送作家、脚本家。1964年熊本県生まれ。『料理の鉄人』など多くのTV番組を企画。脚本を手がけた映画『おくりびと』では、アカデミー賞外国語映画賞受賞。名レストランの経営手腕にも注目が集まる。
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