プレミアムワインを安心して入手できるオークションという選択肢

今や、世界のどこにいても競り落とすことができるオークション。ワイン通にとって老舗競売会社は信頼できる入手先のひとつなのである

サザビーズとクリスティーズなら偽物を摑まされることはない

世界のオークション業界を二分している老舗競売会社、サザビーズとクリスティーズ。そのひとつ、クリスティーズの本拠地・英ロンドンのワイン部門で勤務経験を持つベリー・ブラザーズ&ラッドの酒井さんは、オークションでのワイン取引の信頼性を、こう説明する。

「個人的にホームページでワインを探すと、偽物を買ってしまう可能性がある。それに対して、サザビーズやクリスティーズといった老舗オークション会社には専門家がいて極めて慎重に鑑定しています。競売にかける前に本物か偽物かを判断しているからこそ、正真正銘のワインを提供することができるのです」

老舗競売会社は、富裕層ら信頼の置ける顧客からしかワインの売却を受けつけていないうえ、そこに専門家の目も入る。だからこそ、ワイン通は安心して入札に参加することができるのだ。

1744年に設立された世界最古の競売会社、サザビーズは近年、オークションのウェブ化に力を入れる。オークション自体はすべて海外で開催されているが、独自のウェブプラットフォームによって世界のどこからでも競り落とすことが可能。入札や出品は各開催地との直接契約で、書面もすべて英語となるが、日本支社の担当者が日本語でのサポートを行ってくれる。

ワインオークションは開催国の法律もそれぞれ異なり、輸出入が容易でないことから落札後のサポートが万全ではないという課題も。それでも、価値あるワインを手に入れる手段のひとつであることは間違いない。

オークションの流れ by サザビーズ

1 情報を得る
オンライン上でカタログを購入し、今後のオークションやプレセール展覧会の情報を取得。電子メールアラートで情報受信も可能。

2 登録する
取引アカウントを作成後、希望のオークションへの入札登録を行う。開催24時間前までに入札登録し、当日に備える。

3 入札する
直接、海外の会場に出向いて参加する方法もあるが、書面での事前入札や代理人との電話取引やオンラインでの入札も可能。

4 落札する
落札者は支払いや出荷などの手続きに入る。支払いは銀行振り込み、小切手、現金、一部会場ではクレジットカードでの取引も。

国内にいながら参戦可能!“生中継”で海外と結ぶサテライトオークション

ワイン保管業などを行う寺田倉庫ではユニークな取り組みを実施。2016年に米国の競売会社、ザッキーズが香港で開催したオークションと中継を結び、日本にいながらリアルタイムで競売に参加できる催しを行った。同社専属ソムリエの秦亜吏加(はたありか)さんは「オークションは日本では実体験ができないのが現状。日本のお客様にも気軽に体験していただきたかった」と意義を説明した。