週50種類味わうワインの達人が教える、今見つけたら即買いのワイン8選

毎日というほどワイン会に通い、週に50種類味わうワインの達人・青山泰宏氏に世界でも人気上昇確実なワインを教えてもらった。品切れ前に手に入れろ!


ツウも知らない!? ワインの新潮流

「土日以外は毎日ワイン会へ。週に50種類は飲んでいます」というのは、税理士法人青山&パートナーズの青山泰宏氏。

幅広い知識と舌の経験を持つ彼が今、注目すべきというのは、冷涼な地域のワイン。

「温暖化で生産地が拡大するとともに、熟成に必要な上質な酸を醸成するワインが生まれています。ポテンシャルがありながらまだ価格高騰前。今後世界的に希少性が高まるのは確実です」

そのひとつがスイス。

「九州ほどの小さな国土に、北は寒帯気候、南は地中海性気候など地域の個性がワインにも表現されています」

また「何が飛びだすかわからない面白さ」がカナダ。

「親しみやすい味ながら、カベルネ・フランを陰干しするなど実験的な試みも」

南極に近い南アフリカも「特徴は‟多様性‟。これまでの価値観に縛られない品種、醸造方法は世界的に絶賛。今後値上がりや入手困難の可能性が」と要注目だ。

そして、小規模ワイナリーが増加中の日本も見逃せない。今見つけたら買い!のワイン、世界が注目する前にぜひ入手を。

スイス産ワイン

ジャン・ルネ・ジェルマニエアイダ・ド・ヴェ 2015(左)
フランスではサヴァニャンとして知られる品種アイダを使用しながら、それとはまったく異なる辛口の白だ。「高原の岩清水のようなシャープなキレと柑橘系の清涼感は蕎麦とも相性よし。ツウでも知らないスイスワイン」(¥4,700)

イストワール・ダンフェール カルケール アブソリュ 2012(右)
フランス語で「完全無欠の石灰岩」というワイン名のとおり、石灰岩土壌由来のミネラル感と美しい酸が特徴のピノ・ノワール。「風格がありながら、自分の美しさに気づいていない乙女のようなピュアなワインです」(¥16,000)

カナダ産ワイン

ブラック・マーケット・ワイン・カンパニー シークレット・ソサエティ・ホワイト 2017(左)
ブレンドされた3種類の葡萄品種は非公開だが、すべて当てたら“秘密結社”へ入会が認められる!?というユニークな造り手。「生産量も少なく、今後カルトワインになる可能性大。ブームになる前に購入をお薦めします」(¥3,200)

ラ・ステラ ワイナリー アレグレット“ピエ・フランコ”メルロー 2015(右)
産地独特のホワイトシリカの土壌が、重たくなりがちなメルローに透明な質感を生みだし、テンポのよい軽快なワインに。「タンニンも角がなくエレガントながら、煮詰めたジャムのような要素は北京ダックの味噌にマッチ」(¥10,500)

南アフリカ産ワイン

デ・トーレン ステレンボッシュ・フュージョン・ファイブ 2011(左)
ボルドーを意識した、エレガントなタイプに取り組んでいるワイナリー。「複雑な香りに濃さを感じさせない絹のような質感を持ちながら、マルベックがブレンドされているためか、やんちゃな感じがするのが面白い」(¥10,000)

レストレス・リヴァー・エステイト ワンダーラスト・グルナッシュ 2017(右)
秀逸なシャルドネの造り手が手がけたグルナッシュ。「すべてを包みこむ凝縮感と豊富な鉄分を感じる、奇跡のような味わいは、この国の潜在力とパワーを感じさせます。2017年のみの生産なので、超希少です」(¥6,300)


国産ワイン

楠わいなりー キジの鳴く丘 2013(左)
ナガノパープルという生食用の葡萄品種を使用した、希少なワイン。「葡萄を丸かじりしたような、甘酸っぱい大地の健やかさを感じる、チャーミングな味わいです。ワイナリー限定販売なので、ぜひ訪問を」(¥3,500)

武蔵ワイナリー 小川小公子 2016(右)
「埼玉にもこんな素晴らしいワインがあるんです」。完全無農薬の有機栽培に取り組む自然派ワイン。小公子という品種特有の強い酸を甘さで包みこみ、まろやかな味わいに。「ブリの照り焼きやつくねの焼き鳥にも合います」(¥3,704)

※ワインの価格は編集部調べ

Yasuhiro Aoyama
税理士法人 青山&パートナーズ法務部長。東京大学法学部卒業後メーカー勤務を経て現職。2017年、日本ソムリエ協会よりソムリエ・ドヌール叙任。


Text=牛丸由紀子 Photograph=太田隆生