ー現役秘書たちの目利き力で選んだーボスの株をあげるベスト手土産

手土産は今やビジネスシーンに欠かせないツール。それは、秘書の目利き力があってこそ。現役秘書たちが選んだアイテムからゲーテが厳選する。

「可愛らしい見た目と繊細な味わいがキーマンの女性を口説きます」

ゆうたま
柚子、すだち、山桃、梅、ゆこうという四国特産の5種の果実と良質な寒天を融合させたお菓子。錦玉(きんぎょく)という和菓子の伝統技法でつくられ、芳醇な味わいに弾むような食感が楽しめる。こちらを選んだ秘書たちは「見た目の可愛らしさと味の豊富さが女性向き」「味にクセがなく、海外の方にも」「丸い箱は高級感があり、女性好み」とコメント。キーマンの女性を口説く際に持参すると吉。

18個入り¥2,100/紙袋:H24×W32×D13.1cm、箱:H6.2×W21.6×D21.6cm/409g/菓游 茜庵 TEL:088-625-8866

「酒好きの社長が惚れた記憶に残るスイーツです」

湖のくに生チーズケーキ プレミアム
湖のくに(滋賀県)の中央に位置する琵琶湖。この周りにある6つの酒蔵の自慢の酒粕を使い、つくられた生チーズケーキ。利き酒ならぬ利き酒粕が楽しめる。生のため、熟成期間による味わいの変化が特徴で、賞味期限に近づくにつれてまろやかに。「日本酒のチーズケーキというインパクトは話題性も高い」「甘いものが苦手な方、中高年の方々に」と、ベテラン秘書からの熱い支持。

お猪口入り6蔵セット(酒粕ビスコッティつき)¥3,620/紙袋:H20×W27×D13cm、箱:H11.5×W22.5×D6.5cm/1,035g/工房しゅしゅ TEL:0748-20-3993

「懐かしさのある豆大福は年齢が上の方との打ち合わせ時に」

豆大福
流行のお菓子を携えるのもいいが、定番を押さえておくのも手土産選びの流儀だろう。140年余りの歴史を持ち、一子相伝でつくられてきた豆大福はすべて国内産の厳選された材料を使用し、前日の夜中から製造を始め、できたてを朝から店舗に並べるという。これが「足を運んで入手した“わざわざ感”があり、目上の方にも自信を持ってお渡しできる」という評価に。

15個入り¥3,060(別途箱代)/紙袋:H31.7×W31.9×D20cm、箱:H4.7×W19.2×D30cm/約1,800g/岡埜栄泉総本家 TEL:03-3834-3331

「甘いものが苦手な方には絶品お茶うけをチョイスします」

清兵衛のおじゃこ
「甘味傾向が強い手土産のなかで、年配の方、男性でも喜ばれる」という評価を得るのが井澤清兵衛のおじゃこ。国産からすみ入りの『金』、黒七味の風味が楽しめる『黒』、湯葉を贅沢に使った『白』、紀州南高梅の風味広がる『紅』の4つの味が楽しめるセットは、「京都独自の食の融合が楽しめる」と食通向きのプレミアム感ある手土産として認知されている。

『金』入り4つセット 金50g、黒50g、白50g、紅50g ¥4,400/紙袋:H22×W23×D16cm、箱:H4.5×W15.7×D21cm/約340g/井澤清兵衛 TEL:075-221-1020

「ほっこりしたたぬきのお煎餅は女性の多い職場への手土産に」

たぬき煎餅
特撰米を使用し、8種類の醤油を使い分けて味付けしており、米と醤油の風味が楽しめる。焼き加減も堅すぎず、柔らかすぎずの絶妙さで、幅広い層に最適。「賞味期限が長く、差し上げた先で喜ばれています」「有名店でなおかつ美味しい」「手土産でいただかないと食べられない」とのこと。

25枚入り¥3,000/紙袋:H37×W32×D11.4cm、箱:H5.3×W25.8×D32.8cm/約950g/たぬき煎餅 TEL:03-3585-0501

「クリエイター集団にはプレゼン性の高い差し入れを」

メロンバーム プレミアム
なんといっても見た目のインパクトが抜群。3代に渡るメロン農家がつくる、メロン1個分のピューレが練り込まれた濃厚バーム。中央部にはメロンのようかんが入っている。「パッケージも可愛い」「サプライズで贈りたい」との声が多数。

1個¥5,834/紙袋:H29×W25.9×D18cm、箱:H22×W16.3×D16.3cm/約1,510g/ファームクーヘン フカサク(農業法人 深作農園) TEL:0291-35-5870

「健康志向が高く、食通の得意先社長が唸りました」

トマトクリスタル
 トマトクリスタルトマトジュースとはにわかには信じがたい黄金色のドリンクは、1滴ずつ重力で自然に滴り落ちる上質なトマトのしずくのみを集めたもの。「上品なトマトの香りがよく、大人向けの味」「希少性が高く、高級感があり、目新しさもある」と評価も高い。

300ml×2本 ¥4,100/紙袋:H28.8×W33×D9.9cm、箱:H7×W16×D29.7cm/約1,510g/ベジターレ フリーダイヤル:0120-553-811

「ワイン好きのCEOには晩酌のお供が◎」

パテ・ド・カンパーニュ
安心できる食材を使ったスローフードを販売するターブルオギノのパテは、豚肉と鶏レバー、赤ワイン等で作った看板メニューの冷菜オードブル。「ワインが好きな方に喜ばれる」「会社ではなく、個人の方に差し上げたい時に重宝しています」と好評価。

500g¥2,600/紙袋:H24.7×W20×D12cm、中身:H7×W15×D7cm/ターブルオギノ品川エキュート店 TEL:03-3449-6057

手土産品評会にゲーテが潜入

ボスを盛り立てるため、秘書は情報収集を欠かさない。だからこそあちこちで、秘書たちが集まる場所があるという。そのひとつに、ぐるなびが主催し、2015年に14年目を迎えた『こちら秘書室』というサイトがある。名前のとおり秘書に特化したサイトで、登録会員は3万3000人という日本最大の“秘書コミュニティー”だ。ここで昨年から会員の現役秘書が認める手土産を紹介するサイト『接待の手土産』がスタートした。現役秘書が直接目利きした手土産が紹介され、商品だけでなく、内包装、外包装、手提げ袋までが写真で紹介されている。渡す相手が一番最初に目にするのは包装紙だからこそ、商品と同様にセンスを求める秘書たちの、かゆいところに手が届く、細かな情報が集まっている。
 上で紹介している手土産は、同サイトで紹介された商品のなかから秘書たちが厳しい視点で110点に絞り込み、最上の手土産を決める『接待の手土産セレクション』の一部だ。サイトの商品紹介に倣い、包装や手提げ袋のサイズ情報、重量も紹介している。そしてこの品評会に、ゲーテが潜入した。

50人以上の秘書が一堂に会して、品評会が行われる。


 平日の夜、仕事帰りの秘書たちが続々と集まり、何やら真剣な表情。さまざまな出展商品の、味、見た目、持ち運び方法などをチェックしてシートに記載、わからないことがあれば、直接出展スタッフに質問をして、採点をしてゆく。参加者に話を聞いてみると、「私の採点を他の秘書の方が参考にするのですから、手は抜けません」ときっぱり。ちなみに今年の品評会は東京で4回、大阪で3回開催、約350人の秘書たちが全国の手土産をチェックする。これだけ彼女たちが真剣なのも、ビジネスシーンにおいてお土産選びが重要なファクターになっているからに他ならない。秘書の働き如何でボスの評価が左右され、引いては会社に対する評価につながるとなれば、“手土産”は単なる品物ではなく、任務を帯びた武器になっているのだ。

一品ずつ細かくチェック。感想や意見はシートへ。


 連日どこかで行われている秘書の集まりだが、年に一度、日本最大級の秘書イベントが行われている。それがぐるなび会員秘書300名を集めた、『秘書会員懇親会』。ゲストも豪華。過去には飯島勲現内閣官房参与など、そして05年はジャーナリストの池上彰氏が招待され、講演を行った。参加秘書は抽選で選ばれ、「毎年はずれていたので、今年は来れて嬉しいです」と語る人がいるほど、人気のパーティーだ。

懇親会会場に用意されたブースでも手土産チェック。

ここで『接待のセレクション』から特選30商品が発表、特に評価の高い手土産は表彰される。また、会場内には接待飲食店や手土産店、協賛企業・自治体ブースが出店。直接、秘書にプレゼンテーションする場として毎年にぎわっている。「秘書が選ぶ手土産」が一大マーケットであることに改めて気づかされる。

懇親会では池上彰氏のトークショーも開催された。


 メモ帳を片手にブースを回り、ここでも真剣な表情の秘書たち。明日手渡される手土産のひとつも、もしかしたらどこかの秘書が奔走して選んだものかもしれない。


Text=小泉庸子 Photograph=上野 敦 Styling=本多敦子
*本記事の内容は15年11月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。
14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)