上海蟹をとことん食べ尽くす!? 前代未聞の宴の内容とはいカニ?

去る12月、北参道倶楽部ではマダム小薇の秘密のサロンにて上海蟹尽くしの会を実施! 参加者の誰もがその美味しさに魅了された、スペシャルコースの中身とは⁉

上海蟹の雄と雌の食べ比べ   

 北参道倶楽部の一番の魅力は、普段はなかなか味わうことができない特別な食体験にある。有名シェフのコラボレーションや入手困難な食材を使ったメンバーのためだけのディナーなど、記憶に残る食体験がとくに人気を集めているが、ここ最近の会のなかで「こんな経験はそうそうできない」と健啖家たちを唸らせたのが、マダム小薇による上海蟹尽くしのスペシャルコースだ。

マダム小薇といえば、コアな中華料理好きにはよく知られた存在。新宿御苑の『ローズ上海』の閉店後は信濃町のマンションの一室で上海の食文化を広めるための料理教室を営みながら、ごく限られた常連客のためにマダム自らが腕を揮うこともある、という噂が密かに広がっていたが、今回はなんと北参道倶楽部のために限られた席を開放。しかも、その内容はなんと、上海蟹尽くしのコースだという。上海蟹の季節が近づくと浮足立つという美食家も多いが、じつは日本に輸入されるようになったのは1975年のことで、それ以前はわざわざ香港や上海まで出向いて食べるというのが“美食の常識”だった。

現在でも食べられるお店は数が限られており、それだけに争奪戦必至だが、マダム小薇が調理するとなると、その期待値は一層膨らむというもの。瞬く間に席は完売御礼となり、当日、夜の帳が下りた信濃町のマンションには幸福(口福?)のチケットを手に入れたメンバーが集った。「今日のためにほぼ寝ないでメニューを考え蟹を仕込んだ」というマダムの気合いも十分。まず各テーブルにおつまみが運ばれ、お次はぷりっとした食感のアカシアの実を使った粥が。「日本の懐石料理のように、体に優しいお粥で胃を温めていただきたい」というマダムのおもてなしの心にほっこりとした気持ちに。

おつまみ色々
  粥 白トリュフ 粟 アカシアの実    

足の太いタラバ蟹の身やコリッとした食感のクラゲをゼリーに閉じ込めた“煮こごり”風の一品は見た目も美しく、味わいも豊か。続いてフカヒレとタラバ蟹がぎっしりとつまった贅沢な春巻きが登場。熱々をひと口かじったゲストは至福の表情を浮かべる。王道から変化球まで、マダムの圧倒的な料理技術を物語るのが、雌蟹の酒漬け。-196℃の液体窒素で冷やした蟹は味噌の風味の甘さが際立ち、甕だし紹興酒とも抜群の相性。次に運ばれてきた透明の小龍包は、口のなかでぷつんと弾けると中から蟹味噌と松茸の極上スープが一気に広がるという仕掛けで、まったく新しい“小龍包”のプレゼンテーションに食べ慣れたメンバーも驚きの表情を隠せない。

いよいよ今日のメインイベントである上海蟹の雄と雌の食べ比べへ。一般的に9~10月は雌、11月は雄の味がよりよくなると言われているが一杯を丸ごと食べ比べることができる機会は貴重。テーブルに運ばれた瞬間にこそ歓声が挙がったが、食べ始めると一様に蟹に夢中に。ちなみにマダムの説明によれば「腹がつるんとしているのが雌、釣鐘状の線が入っているのが雄」で、おいしさのピークを迎えた雄はねっとりと舌を覆うような食感と深い旨みが特徴的だという。

   蒸 特大雄雌一杯ずつ    

マダムの粋なはからいで山西省のプレミアムワイン“Deep Blue”が抜栓され、極上のフカヒレの姿煮や香り高い台湾野菜に塩漬け豚肉などを加えた炒め物、ナマコの特級品を使用したご飯にマダム自慢の焼き小龍包が登場する頃には「1年分の上海蟹をいただいたかのような満足感」、「点心も素晴らしいと聞いていたけれど噂に偽りなし」という声が各テーブルからあがった。

「中国には日本にまだ知られていない料理がたくさんあります。それを豪華に食卓に並べることだけが中国料理らしさではありません。今日は上海蟹尽くしのお料理をお出ししましたが、体を温めながら食事を楽しんでいただきたいという思いのもとにコースのメニューを組み立てました。食べるほどに健康になることが中国料理の真髄であり、私がもっとも大切だと思うことです」というマダムの言葉には、中国料理とゲストへの愛情が。

前代未聞の上海蟹の宴は、たしカニに食通の心を満たし、明日への活力につなげるエネルギーにあふれていた。

  フカヒレスープの美味しさに思わず顔をほころばせる参加者  

***この日のメニュー***
おつまみ色々
粥 白トリュフ、粟、アカシアの実
酥 アワビ、白トリュフ、キャビア
凍 タラバ蟹、上海蟹、クラゲ
炸 タラバ蟹、フカヒレ
酔 雌蟹、酒漬け
包 水晶球のひと口スープ
蒸 特大雌雄一杯ずつ
  フカヒレ、極上清湯
炒 白子、禿黄油、豆腐、A菜、グァンチャーレ
飯 禿黄油、干しナマコ、白飯
焼き 焼小龍包
甜 湯圓、洋梨
***


Text=小寺慶子    

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