多くの著名人がお忍びで通っていた伝説の隠れ家レストラン『マ・ヴィー』が白金台で復活!

その昔、松濤の地に著名人らがお忍びで訪れていたレストランがあった。1日2組しか予約をとっていないフレンチレストラン『MA-VIE(マ・ヴィー)』だ。今秋より、白金台に居を移し、さらなる成熟した食事と空間として誕生。誰にも邪魔をされない寛ぎと、開放感を兼ね備える現代版・隠れ家レストランをご紹介する。


1日1組限定。シークレットにしたい現代のサロン

かつて松濤の住宅街にあった1日2組限定の隠れ家レストラン『マ・ヴィー』。一軒家を贅沢に使った美食空間は東京大学の緑を借景にし、食通や遊びを知る大人が密かに通う存在だった。惜しまれながら一時期閉店するも、数年の充電期間を経て2018 年9月に待望の移転オープン。新天地は白金台の閑静な住宅街だ。洗練されたマンションの一角で、モノトーンな空間にはオープンキッチンとダイニングがほどよい距離感で隣りあい、プライベート感も確保されている。

白金台の住宅街に佇む近代的なマンションの一角にオープン。松濤時代からのプライベート感はここでも健在。ここぞ、の時にも最適なシークレットレストランだ。

新店は1日1組限定、メニューは2万5000円のおまかせコースを提案。アミューズに始まり前菜、お造りと続くコースは全9品。フレンチをベースに「和と洋のマリアージュ」をコンセプトに掲げている。

まずアミューズには、シャンパンに合うように、と「生うにのフラン」を。続く前菜は、美味しいものを少量ずつ盛り合わせで。その後も松坂牛と大根の赤ワイン煮込みや、天然うなぎのひつまぶしやサーモンの昆布締め、あるいは鯛の棒寿司といった垂涎の品々が登場。活締めにこだわる魚料理に、多彩なソース使いも特徴だ。

待望のメインディッシュは「松坂牛と京水菜のしゃぶしゃぶ」。そばつゆのように味をととのえた出汁に松坂牛をくぐらせ、たっぷりの野菜と合わせて味わう極上の逸品。「松坂牛と九条ネギ、牡蠣と大根の千六本と鍋のメニューもご用意しています」と、オーナーシェフのマダム、間 惠子(はざま・けいこ)さん。

最高級の肉を堪能した後は、台湾の最高級「梨山茶」を。香りが華やかで、清々しい香りに贅沢な余韻に浸れること請け合い。グラッパ、マール、カルバドスなどヴィンテージの食後酒も充実しており、締めのデザートと楽しみは尽きない。

また、ワインはブルゴーニュが中心。常連は古酒ファンが多く、持ち込みも1本3000円で応じてくれる。器づかいも妙味だが、付かず離れずの程よい距離感を保った間さんのもてなしは、何よりの魅力といえる。まるで自宅でもてなされているように寛ぎの時間が過ごせるはずだ。

オーナーシェフであり、マダムの間 惠子(はざま・けいこ)さん。独自の審美眼と類稀なセンスで魅了。気品がありながら大らかな人柄で、口が硬い。長年通うファンが多いのも頷ける。

「数年ぶりの再スタートです。どこまでできるかわかりませんが、年齢を重ねて、遊び心のある成熟した表現をしてみたい。もう一部屋あるので、多目的のパーティにもご利用いただけます」と、マダム。現代のサロンを標榜する、知る人ぞ知る名店。特別な日や大切な人との切り札に、訪れてみてはいかがだろう。

MA-VIE
住所:東京都港区白金台2-19-2 芝白金ホームズ103
TEL:03-6450-3016
料金:¥25,000(税・サービス料別)


Text=粂 真美子 Photograph=上田佳代子