銀座でシメる 来年への絆をつなぐニューオープンレストラン

2014年の銀座はオープンラッシュ。イタリアン、フレンチ、中華や寿司、焼肉までいずれも負けず劣らずの名店揃い。クリスマスや忘年会には、こんな話題の店を予約してみてはどうだろう。


世界から賞賛を受けるトップシェフが日本初上陸

 ローマにて8年連続ミシュランで三ツ星を獲得し続けているレストラン『ラ・ペルゴラ』。そのグランシェフであるハインツ・ベックが、初めて自身の名を冠したレストランをオープン。

料理はすべて1万9000円のディナーコースより、前菜:燻製した帆立貝と赤ビーツのチップス。

「私の料理の根幹にあるものは継続性、創造性、そして情熱」と語るハインツ氏は、時代の風潮に流されない独自のスタイルで、20年間でなんと1800種もの革新的なメニューを提供してきた。『HEINTZ BECK』でもその哲学を徹底。本国のスタッフを動員して展開されるこの店では、料理からサービスにいたるまで、世界トップシェフのこだわりを満喫できる。

日本ではエグゼクティブシェフのアントニオ氏(左)が仕切る。右がハインツ・ベック氏。
HEINZ BECK(ハインツベック)
TEL:03-3284-0030
住所:東京都千代田区丸の内1-1-3 日本生命丸の内ガーデンタワーM2F
営業時間:11:30~L.O.13:30、17:30~L.O.21:00
休み:日曜(年末年始は要問い合わせ)
席数:テーブル34席
個室:2室(4~6名)


エメ・ヴィベール

落ち着いた雰囲気のダイニングフロア/テーブル数も以前より少し減らして、ゆとりの空間を演出。

あの正統派フレンチが移転。その本領を銀座で発揮

 麹町にあった『エメ・ヴィベール』が10月に移転。新しい銀座のメゾンには、麹町時代から愛用してきたインテリアを配し、クラシカルで静謐な邸宅の雰囲気を見事に醸しだす。そんな新店舗の料理は、決してブレない正統派のフランス料理。「といっても古典料理じゃなく、フランスの伝統的な調理法や食材に自分らしさを織りこんだ料理です」と若月稔章シェフ。今年のクリスマスは現地の名物を使ったコースを考案。トリュフやキャビア、サーモンなどノエルの風物詩である食材を、ユニークな発想で盛りこんだコースは、早くも予約が殺到中だ。

鴨1羽のさまざまな部位を楽しめるメイン料理、クロワゼ鴨のココット焼き。
エメ・ヴィベール
TEL:03-5537-7760
住所:東京都中央区銀座6-8-7 交詢ビル5F
営業時間:11:30~L.O.14:00、18:00~L.O.21:00
休み:火曜(祝日の場合は営業)
席数:テーブル24席
個室:1室(4~10名)


趙楊(ちょうよう)

見晴らしのいいテーブル席/移転時には食通で有名な芸能人、文化人からの祝花も多数贈られていた。

移転してさらに食材豊富に。日本一と呼ばれる四川料理

 中国・四川省成都にある迎賓館『金牛賓館』で料理長を務めたオーナーシェフの趙楊氏。金日成からブッシュ元大統領まで数々の国賓をもてなしてきたその腕は、「日本一の四川料理」と呼ばれて久しい。その名店が10月に移転。銀座を一望できる店内には、フカヒレの姿煮、四川トリュフと鮑の煮込み、薬膳すっぽんのスープなど、高級食材を惜しみなく使用したオリジナルコースがさらに充実した。また冬場の楽しみは上海蟹のコース。15年熟成の紹興酒と醤油に3週間漬けこんだ酔っぱらい蟹は、一度食べたら誰もがリピート必至の逸品だ。

料理はすべて2万円のコース(要予約)より。名物 汁なし担担麺。こちらは7000円以上のコースすべてにつく。
趙楊(ちょうよう)
TEL:03-3289-2006
住所:東京都港区新橋1-5-5 グランベル銀座ビルII 7F
営業時間:17:30~21:30(土曜、祝日~20:30)
休み:日曜
席数:テーブル20席
個室:1室(4~10名)


小熊(こぐま)

人気はカウンター席。小岩氏の丁寧な仕事ぶりからも、料理の素晴らしさがうかがえる。

“熟成”の手法が光る革命的な日本料理

 新橋の老舗京料理店で研鑽(さん)を積み、2009年から六本木に小さな店を構えて、静かにファンを増やしてきた店主の小岩浩高氏。広い物件との出合いを機に、銀座に移転してきたのは今年の6月。料理は全10品のおまかせコースのみ。「どれも寝かせていることが特徴」という皿は、築地で仕入れた魚も、種類によって温度の違う冷蔵庫で数日-数十日管理。煮物も前日に作りひと晩寝かせてしっかり味を含めるなど、独自の工夫が驚きの美味しさを生む。コースのメインとなる肉料理には、牛はもちろん、冬場は日本のジビエも登場。ご主人独自の熟成術が、野性味あふれる肉を和の逸品に変えている。メニュー内容は、何度通ってもバリエーションが尽きないと、早くも銀座の食通たちが注目する存在だ。

蝦夷鹿の炭火焼 黒枝豆とプチトマトのセミドライフーズ バリ島の岩塩を添えて。
小熊(こぐま)
TEL:03-5537-7444
住所:東京都中央区銀座5-5-13 坂口ビル3F
営業時間:17:30~L.O.21:00
休み:日曜、祝日、第1・3・5土曜
席数:テーブル22席
個室:3室(4名、4名、6名)



鶴八 分店

カウンター7席のみ。発見しにくいロケーションがツウには好評。

江戸前の本流を受け継ぐ由緒正しい上等鮨

 面白がりの女性なら、「ここはアジアの繁華街か?」という様相を呈す新橋の名所ビルの2階にある、老舗寿司店の分店を楽しんでくれるはず。本店『新橋 鶴八』で18年間修業した五十嵐寛和氏が、板場をひとりで切り盛りする。「『神田鶴八鮨ばなし』という本を読み、修業先はここしかないと決めた」というだけに、『鶴八』が培った江戸前伝統の技が光る美しい寿司を提供。前日から仕込むコハダや、つけダレが自慢の穴子などの名物のなかでも、お薦めは鉄火巻き。赤身、中トロ、トロの3種を一緒に巻いた太巻きは、『鶴八』でしか味わえない贅沢な名物。

夜のおまかせは酒肴3-4種と握り10貫、鉄火巻きで1万2,000円が目安。/3種のマグロを一度に楽しめる名物の鉄火巻き。
鶴八 分店
TEL:03-6206-6886
住所:東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル204
営業時間:11:30~13:00、17:00~22:00
休み:日曜(月曜が祝日の場合は月曜も休業)
席数:カウンター7席 
※カード不可


NEWS どこよりも早く公開!
あのフレンチが12月17日、ついにリニューアルオープン!

ロテスリー レカン

 銀座の老舗『レカン』の姉妹店として1999年に誕生して以来、人気を博してきた『ロテスリー レカン』。再開発のため休業していたこの店が、12月ついにリニューアルオープンする。内装やメニューも全面的にバージョンアップしたここの看板は、店名どおり本格ロースト料理。「ロテスリーというとチキンがグルグル回っているイメージですが、当店ではそういった概念を取り払い、フランス料理におけるロースト技術の奥深さを追求した味を提供します」と料理長の渡邊幸司氏。さらに進化を遂げた老舗の味は、イブのディナーにもふさわしいはずだ。

神戸牛らんいちの炭火グリエ 赤ワインソース。
ロテスリー レカン
TEL:03-5565-0770
住所:東京都中央区銀座5-11-4 ミレニアム銀座1F
営業時間:11:30~L.O.14:30、17:30~L.O.22:00(土曜L.O.22:00、日曜・祝日L.O.21:00) 
休み:無休


コストパフォーマンス抜群の穴場で気軽に楽しく忘年会

ウォータールー

写真上から喫茶店のナポリタン。尾崎牛のグリエ。シャルキュトリー&コールドミールの盛り合わせ。もうひとつメインがありボリューム満点。

東銀座を席巻するワインバルの最新店が誇るパーティーコース

 東銀座界隈のワインバルブームの火付け役『ポンデュガール』の最新店は、英国パブの要素も取り入れたビストロパブ。200種を超える自慢のワインに加え、ビールやフィッシュアンドチップスなど、初めて取り入れたパブメニューも好評。そんな人気料理を凝縮したのがパーティコース。8品の料理はいずれも店の看板料理。そのコースが2時間15分の飲み放題つきで、ひとりたった5000円(税込み)の良心価格。しかもスパークリングワインも含まれるなど、気分が上がる要素も十分だ。

奥にゆくほど広くなる店内。立食のパーティーも相談できる。
ウォータールー
TEL:03-6264-3981
住所:東京都中央区銀座2-12-8 銀座さがらビル1F
営業時間:17:30~翌1:00(土曜、祝日16:00~23:00)
休み:日曜不定休
席数:テーブル28席


マルシミート

写真は肉の4種盛りで、本みすじ、絶品カルビ、リブ芯、カブリ(リブロースの中心部分にかぶっている肉)、ナムル、3種キムチ、自家製冷麺。

A4、A5ランクの黒毛和牛を満喫。宴会コースは肉ファン必見!

「銀座価格を払拭する!」そんなコンセプトから生まれた焼肉バル。ここでは専門のバイヤーが厳選したA4・A5ランクの国産黒毛和牛を、姉妹店の分も含め一括仕入れ。まとめ買いができるからこそ、良心価格が実現した。そんな肉の醍醐味を満喫するなら、お薦めは贅沢コース。極上タンや上カルビ、本みすじ、リブ芯といった極上部位の肉が8種も登場。その他、前菜やトマト冷麺まで手を抜かない料理ばかり。リピート率が高いというのもうなずけるコストパフォーマンスのよさだ。

バルと謳(うた)うだけに店内は清潔。ダクトも完備され臭いの心配もなし。
マルシミート
TEL:03-6278-8916
住所:東京都中央区銀座2-11-8 第22中央ビルB1
営業時間:17:00~23:30(土曜、日曜、祝日~22:00)
休み:無休(年末年始を除く)
席数:テーブル52席
個室:1室(4~6名)


ビストロ バーンヤード ギンザ 

当日届く産地直送食材による料理はどれも鮮度満点

 “Farm to table”をコンセプトに、全国から厳選した安心・安全な生産者の食材を直送。その旬の味覚をダイレクトに楽しめるダイニング。店の中央にはテイスティングテーブルが置かれ、食材を購入することができるのもこの店の趣向だ。当日届く食材で内容が決まる鮮度満点のパーティーメニューは、ビオワインをはじめ、オーガニックフルーツで作ったカクテルなどと相性抜群。農場の傍らにある納屋をイメージした店内は広く、100人を超えるイベント会場としても使い勝手がよさそうだ。

店内にはマイク、プロジェクター、映像ミキサー、DJなどの設備もあり。
ビストロ バーンヤード ギンザ 
TEL:03-6228-7400
住所東京都中央区銀座1-8-19 キラリトギンザ7F
営業時間11:00~23:00
休み無休
席数テーブル110席
※別途サービス料ひとり¥1000


500BAL ginza 

写真上から、海老とナスの串揚げ、日替わりお造り(この日はカツオのたたき)、燻製と炙りの盛り合わせ、鶏の治部煮と大根煮物、豚しゃぶ。

料亭出身の料理長が考案。蕎麦つゆがマッチする豚しゃぶ

 料理からドリンクまですべてが500円均一という驚きの価格設定の店。「それも安かろう、悪かろうではなく、この価格で誰もが満足できる内容を追求したい」という中田豊之料理長は、数々の料亭で料理長を歴任した人物。そんな料理人が考えた宴会コースは、先付に始まり、自家製の燻製、一番出汁を使った煮物など懐石さながら。特に蕎麦つゆで食べる名物の豚しゃぶは、野菜もたっぷりでヘルシー。あっさり味で、誰もが出汁まで飲み干してしまうだろう。鍋を囲みたい時は、こちらで!

ギャラリーとしても機能する店内。20名以上なら貸し切りも可能。
500BAL ginza 
TEL:03-6274-6544
住所:東京都中央区銀座7-8-19 東京ビル2F
営業時間:11:30~L.O.14:00、18:00~L.O.22:30
休み:日曜、祝日
席数:テーブル 22席
※宴会コースは2名より

Text=山田貴美子 Photograph=青木加代子、富澤 元、菅野祐二

*本記事の内容は14年11月1日取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)