ワイン賢者が選ぶ! 大切な人に贈りたい神ワイン5本【オーバー50万円編】

つくり手や産地、さらにはヴィンテージによって さまざまなストーリーを持つワインを大切な人に贈る時、 その道の賢者たちは何を基準に会心の1本を選んでいるのだろう?  ワインを極めし賢者がセレクトする、珠玉の1本をご覧あれ。


1.ミュジニー・ヴィエイユ・ヴィーニュ 1964 コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ

Selected by ザ・ワインギャラリー 代表 成田忠明
ヴォギュエ伯爵存命時代の希少なロット。「ビロードの手袋に包まれた鋼の拳」と称されるほど雄大かつ緻密な味わいは、半世紀以上の時を経て頂点に向かい、今まさに最後の一花を咲かせている。衰えを感じさせない長命な 1 本は、自身を導いてくれた人生の師ともいえる人とじっくり膝を突き合わせて飲みたい。¥650,000(ザ・ワインギャラリー TEL03-6447-2244)

Tadaaki Narita
1963年神奈川県生まれ。フレンチ・レストラン勤務を経てʼ95年独立。ワインバー「エスペランス」、ブルゴーニュとシャンパーニュに特化したワインショップ「ザ・ワインギャラリー」オーナー。


2.リベール・パテール グラーヴ 2010

Selected by グランクリュ・ワインカンパニー 代表取締役社長 渋谷康弘
19世紀のワインづくりを再現した、年間生産量1200本のスーパーマイクロ・ワイナリー。ここはつくり手のフィロソフィーも面白いし、エチケットには彼の人生が投影されています。ちなみに2010年は彼が奥さんに出会った年で、男性が女性にバラを捧げるさまが描かれています。ここぞという女性へのプレゼントに。¥540,000(参考小売価格)

Yasuhiro Shibuya
1964年新潟県生まれ。「ベージュアラン・デュカス 東京」など多くの有名レストランでソムリエを歴任。2017年ワイン輸入商社設立。完全会員制ワインクラブ「ザ・コンコルド・ワインクラブ」主宰。


3.ラ・ターシュ 1997 ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ

Selected by エスキス 支配人 兼 シェフソムリエ 若林英司
ブルゴーニュで最も男らしく、誰が飲んでも美味しいと感じるワイン。香りが大きく、なめらかでインパクトがあり、土も感じる。余韻も長く、とにかくエロいんです(笑)。なぜみんなが熟成したDRCを欲しがるのかというと、とても官能的で一度飲むと虜になってしまうから。相当、特別な方に贈る 1 本として。約¥550,000(参考小売価格)

Eiji Wakabayashi
1964年長野県生まれ。「ステラ・マリス」「タイユバン・ロブション」「レストランタテル ヨシノ」のシェフソムリエを経て現職。2009年シャンパーニュ騎士団シュヴァリエ。


4.ミュジニー 1996 ドメーヌ・ルロワ

Selected by アピシウス シェフソムリエ 情野博之
もともとロマネ・コンティの共同経営者だったルロワが、外された恨みつらみを抱えつつ素晴らしいワインを、と生みだした 1 本。年産平均400本の超レアなワイン。特にブルゴーニュ最大の当たり年である1996は594本。最も手をかけたブドウとの相乗効果で味わいよく得も言われぬ香り。市場価格170万円弱!? 価格算定不能。※ワインショップ「VINOGRACE TOKYO」のもの。

Hiroyuki Seino
1965年神奈川県生まれ。「トゥール ダルジャン」シェフソムリエを経て現職。第 3 回全日本最優秀ソムリエコンクール第 3 位。2014年シャンパン騎士団オフィシエ。全国でワインの啓蒙に励む。


5.ペトリュス 1982

Selected by アナウンサー&シニアワインエキスパート 柳沼淳子
1982年はボルドー最大の当たり年。素晴らしい年の素晴らしいつくり手のワインはその相乗効果で何十倍にも輝く、その証明のような1 本。トリュフや湿った肥沃な土を思わせる官能的な香り、圧倒的な果実濃縮感と可憐さを併せ持つ柔らかな味わい。舌に残るタンニンはきめ細かい。神の領域に例えられる別格ワイン。約¥590,000(参考小売価格) ※写真は1985

Junko Yaginuma
2011年芸能界で初のシニアワインエキスパート資格を取得。ボルドー騎士。14年にはシャンパーニュ騎士団よりシュヴァリエ叙勲。ワインによる復興支援「ワインエイド」にも毎年関わる。


Text=山脇麻生 Photograph=鈴木泰之(成田、渋谷)、江藤義典