幾多の困難を乗り越えて生まれた奇跡のワイン、ケンゾー エステイト「深穏 shinon 2017」

カプコンの辻元憲三会長が、カリフォルニアで50代半ばで始めたワイナリー「KENZO ESTATE(ケンゾー エステイト)」。ワイナリー開業10年の節目を迎える7月1日に、1ヴィンテージ限りの希少品「深隠 shinon2017」をリリース。それは、辻本氏の夢の結晶でもあり、困難のなかから誕生した奇跡のワインだった。

深みと穏やかさを併せた持った奇跡のワイン

品のある鮮明なダークレッドにブラックベリーやバニラの甘い香り。後にはペッパーなどスパイシーなニュアンスが複層的に香る。しなやかさと穏やかさが特徴の赤ワイン「深穏 shinon 2017」は、カリフォルニア、ナパ・ヴァレーのワイナリー、ケンゾー エステイトが開業10年の節目を迎えることを記念して販売する赤ワイン。文字通り深みと穏やかさを併せ持つ、1ヴィンテージ限りの希少品だ。奇跡のワインといわれるこのワインには、たった1度しか造ることのできない特別な理由があった。

1ヴィンテージ限りの希少品「深穏 shinon 2017」フルボトル(750ml)¥20,000[税別]

ワイナリーを運営するのは、大手ゲームメーカー、カプコン創業者の辻本憲三会長(79)。辻本氏は、50代半ばだった1990年代、ロサンゼルス五輪の公式練習場があったナパ・ヴァレーの山間部に470万坪の敷地を購入し、乗馬のテーマパークを作ろうと40億の投資を行った。しかし収益性が見込めず計画は頓挫。数十億に膨らむ負債に残されたのは、荒野同然の土地のみだった。

そんな絶望の中、辻本氏に舞い込んだのが「敷地の一部を畑として使わせて欲しい」「湧き水を使わせて欲しい」といった依頼だった。手つかずの荒野は実はブドウ栽培に適しており、「自分の手でワインを造ってみたい」という情熱が生まれ、夢のワイナリーを立ち上げることになった。

栽培家・醸造家など強力な仲間も見つかり、試行錯誤を繰り返しながも一歩ずつ着実に前進。そうして2008年に東京・帝国ホテルでお披露目したファーストヴィンテージは、すぐに完売し長年の苦労がようやく報われ始めた。翌年には100%自社製造に移行し、'10年にはテイスティング棟を備えたワイナリーも完成。「最高のワインを一人でも多くの人に愉しんでいただく」という理念が20年の歳月をかけてカタチになったのだ。

2010年にオープンしたテイスティング棟。最高のワインを知ってもらう玄関口だ。

順調に思われたワイン造りだが、大きな試練が待ち受けていた。'17年10月、北カリフォルニア一帯で大規模な山火事が発生。多くのカリフォルニアワインに「瀕死の重傷」をもたらした。ケンゾー エステイトは奇跡的に火の手から免れたもののナパ一帯が2週間もの間封鎖。収穫半ばという時期に中断を余儀なくされてしまったのだ。 辻本氏にとってこの2週間は、不安で夜も眠れなかったと言う。しかし封鎖が解かれ不安に駆られながらもワイナリーに向かうと、何事もなかったかのように整然と並ぶ葡萄樹があった。果実を口に含むと、その豊かな味わいに「奇跡を感じた」と振り返る。火事による収穫の中断が功を奏し、偶然にも最高の収穫期を迎えることができたのだ。

この奇跡の果実を使用してワインを造ることを決意。67の様々な区画から葡萄を収穫し、個性的な21種のワインを造った。それらをさらにブレンドするという手間をかけ、26ヶ月もの長期熟成を重ねて新たなワインの製造に至る。

こうして生まれたのが「深隠 shinon 2017」だ。

ワイナリーの開業10周年を迎えるタイミングでお披露目されるこのワインは、様々な苦境を乗り越えたケンゾー エステイトらしい、勇ましく凛とした雰囲気が醸し出されている。柔らかい口当たりは、夏の強い日差しを和らげ、安らぎを与えてくれる。

辻本氏の「世界中が未曾有の事態に陥るいまだからこそ、少しでも至福のひとときを感じてもらいたい」。そんな願いが込められた奇跡のワインで、特別な時間を堪能したい。 

「深隠 shinon2017」 は、ケンゾー エステイト オンラインショップ、および全国のケンゾー エステイト ワイナリー直営店で販売。


問い合わせ
ケンゾー エステイト ワイナリージャパン TEL:0120-78-0105