【新橋グルメ】4大ナポリタン対決!  ホテルvs老舗vs昭和vs洗練

丸の内や汐留のオフィス街に隣接する東京・新橋は、昭和レトロな赤提灯のお店がひしめくB級グルメ激戦区。なかでも、昔から愛されているナポリタンは遠方から食べに来る人もいるほど人気だ。子供から大人まで愛される自慢のひと皿を厳選してご紹介!

ホテルシェフによる技ありナポリタン

「スパゲッティー ナポリタン」 ¥1,620(土曜・日曜、祝日は¥1,720)。つかず離れずの心地よいスタッフのサービスはホテルならでは。

新橋愛宕山東急REIホテル レストラン シャングリ・ラ

新橋駅から少し離れた所にある、新橋愛宕山東急REIホテルのレストラン『シャングリ・ラ』。ランチの密かな人気メニューが、クリーミーなソースが絡みつくナポリタンだ。

濃厚なこのソースは、ほのかな酸味が癖になる味。「調理法はとてもシンプルなんですよ」とシェフが言うとおり、使っているのはおなじみの食材だ。ベーコン、玉ねぎ、パプリカ、マッシュルームとプリプリの海老を白ワインでフランベ。ケチャップに生クリームを加えてコクを出したソースを瞬時にあえて仕上げる。シンプルだからこそ、センスが光るプロの技といえる。

ランチ時にはカジュアルな雰囲気のなか、人気のサラダバー(スープ、デザート付)やコーヒーまで付く。さらに、広々した空間は、Wi-Fiも完備の全54席。ゆったりと優雅な気持ちで、具だくさんのナポリタンを味わえる至福の時を過ごしてほしい。

Shinbashiatagoyama Tokyu Rei Hotel Restaurant Shangri-La
住所:東京都港区愛宕1-6-6 
TEL:03・5408・7823 
営業時間:6:30~10:00、11:00~L.O.14:30(土曜・日曜、祝日11:30~)、17:30~L.O.21:30
http://www.tokyuhotels.co.jp/atagoyama-r/


万人に愛される老舗のホームメイド

250gの山盛りで¥650。すだれ越しに赤い椅子が並ぶカウンターは8席のみ。行列でも回転が早く、お持ち帰りもできる。

むさしや

店を構えるのは、蒸気機関車が展示されている駅前SL広場の一角で“オヤジビル”の異名を持つ「ニュー新橋ビル」。昭和46年開業のこの新橋の顔は、金券ショップやパチンコ屋、飲食店がひしめくディープな雰囲気。

『むさしや』は、この地で江戸時代に創業した。芋や豆を売る商いから戦後に洋食屋を始めて5代目の老舗だが、仰々しさはなく、カウンター席のみの簡素な作り。平日の昼時や夕方からは30人以上並ぶこともあるという。

すぐ召し上がれ、と言わんばかりに、フォークが刺さって出てくる熱々のナポリタンは、ちょっと焦がしたケチャップの懐かしい香り。「採算に合わないからとマーガリンを使う店も多いのですが、高くてもバターにこだわってます。うちは王道ですから」と自負する店主の鈴木昌樹さんも、71歳でいまだ現役。初めてでもどこか懐かしく、郷愁を誘う庶民の味。

Musashiya
住所:東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル
TEL:03ー3501ー3603
営業時間:10:30〜21:00(土曜11:00〜15:30頃)※売り切れ終了 
休み:日曜・祝日


新味と大容量で勝負のナポリタン専門店

ナポリタン並 400g ¥690に目玉焼き¥50とハンバーグ¥200をトッピング。カルボナーラ風の白ナポリタンも名物とのこと。

パンチョ 新橋店

店内のBGMは’80年代のヒットソング。壁紙にはウルトラマンや鉄腕アトム、ブルース・リーのポスターも。駅前広場の一角のビルの地下2階にある『パンチョ 新橋店』は、昭和の匂いがプンプンするナポリタン専門店。食券制の手軽さもあって、入り口の狭い通路には一日中、行列が絶えず、ステンレス皿に盛られた大容量のナポリタンが次々に厨房から運ばれてくる。

柔らかいのにコシがある太麺は、食べ応えにこだわった特注の2.2mm。ガーリックの香りが食欲をそそる本格派のトマトソースをベースにしているそう。トッピングも目玉焼き、ハンバーグ、海老フライ、ベーコン、ハムカツなど、バラエティ豊富。総重量1kgの全部のっけに挑戦する強者も少なくないのだとか。

「まずはそのまま、次に粉チーズ、最後に香味だれもかけてみて」と、店長さんに促され、口の中で変化させていく好みの味探しも楽しい1軒。

Pancho Shinbashi
住所:東京都港区新橋2-8-8 からす亭ビルB2
TEL:03ー3504ー8747
営業時間:11:00~23:00(土曜・日曜、祝日~22:00)
http://naporitanpancho.com/shinbashi


美食家が唸るメトロポリタンなナポリタン

160gの小盛りから300gの大盛りまで¥950均一という親切価格。100種類以上のワインが楽しめるディナーも人気の穴場の店。

ビストロ・ソングラム 新橋

実は、日本生まれのナポリタン。イタリアにはスパゲッティ・アッラ・ナポレターナと呼ばれるパスタがあるようだが、似て非なるもの。そもそも、ケチャップを大量に使うこと自体、イタリアンというよりアメリカンで、戦後に進駐軍を通じて伝わったという説もある。

そもそもが国籍不詳なナポリタンをさらに味わい深く進化させたのが『ビストロ ・ソングラム』の大人のモツのナポリタン。熟成肉やハラミの炭火焼が人気の肉ビストロで、欧州の内臓料理をアレンジした創作メニューも楽しめる。

昼のランチパスタで出される当のナポリタンは一見、ミートソースのようだが、とても手の込んだ本格派。牛、豚、鶏の胃袋やレバー、ハツ、ナンコツまでたっぷり入った挽肉をトマトソースとケチャップでじっくり煮込み、アルデンテのパスタと絡めたスペシャリテは、モツだけに、ひと口で胃袋をぐっと摑まれる。

Bistro Cent Grammes Shinbashi
住所:東京都港区新橋4-24-4 Aビル1F 
TEL:03ー6459ー0141 
営業時間:11:30〜L.O.13:30、17:30〜L.O.22:00(土曜は夜のみ営業)
休み:日曜・祝日
http//:www.facebook.com/bistro100g.shinbashi/


Text=飯島寿子 Photograph=鈴木拓也