年間100日滞在! 長嶋一茂が惚れたハワイ産の幻の芋焼酎

昔ながらの焼酎造りをハワイ・ノースショアで実現する男。ハワイだからこその味を追求し、ハワイの暮らしも楽しむ。その緩急ある遊び心とまじめさが、独特の味を生みだす。


日本の伝統技術とハワイ産の芋の名コラボ

2013年誕生のハワイ生まれの芋焼酎「波花」。先の年末、JALホノルル線のファーストクラスでも提供された、幻の焼酎と呼ばれる逸品だ。

「ご主人の平田 憲さんは鹿児島の万膳酒造で修業した方。鹿児島は妻の出身地でほとんどの焼酎を飲みましたが、波花は鹿児島とハワイのマインドが融合した素晴らしい酒。無濾過特有の荒々しさに繊細さも感じます」

と長嶋さんも絶賛。今は波花の12作目No.12が完売し、秋に出荷するNo.13の仕込み中。夫婦ふたりで伝統的手法での酒造りは、年に2回の出荷で合計6000本が限界だ。

「商売としてはもっと大規模にやって利益をあげるのが成功なのだろうけど、せっかくハワイで暮らすのだから、仕事も生活も楽しめる今のペースがベストだと思っています」(平田さん)

仕込み中は寝る間も惜しんでひたすら働く。仕込み以外の日には、波乗りや昼寝を楽しみ、夕日を見ながらビールを飲み、妻と晩酌をしながら、三線(さんしん)の練習をして眠りにつく。そんな緩急のある生活に"自由"を感じるという。もっと仕入れたい、コラボレーションしたいという話も「ありがたいことです」と言いながら辞退している。唯一のコラボ相手は、志こころざしに親近感を感じたという「すし匠」のみだ。

「更地に工場を造り、最初の波花を出荷するまでには、地元の方々に本当に助けていただいた。だから波花を通じて少しでもハワイの農産物を広め、恩返しをしていけたらと思っています。No.13はマウイ島クラの芋を使います。どんな焼酎に仕上がるでしょうね。毎回違う酒をつくれる自由さが楽しいんです」

ハワイアン焼酎カンパニー
住所:P.O.BOX 952 Haleiwa
TEL:808・234・4162
問い合わせ:kalass99@gmail.com ※事前予約要


Text=今井 恵 Photograph=内田 亘