YOSHIKIがワインにかける思いとは? 即日完売必至の新作ワインがついにお披露目!

8月9日、グランド ハイアット 東京にて、X JAPANのYOSHIKIが自らの名を冠して造るワイン「Y by Yoshiki」の新作ワインがお披露目された。ワインづくりのパートナーであるロブ・モンダヴィJr.と歩んだ10年を振り返り、新作への思いを語った。


頭に浮かぶ、目指すべき味わいを形に

「Y by Yoshiki」は、YOSHIKIがカリフォルニア・ワインの父と称されるロバート・モンダヴィの孫である醸造家ロブ・モンダヴィJr.とのコラボレーションにより誕生したワインだ。もともとワインラバーであったYOSHIKIが、共通の知人を介してロブ氏と出会ったのが2009年のこと。

「私の祖父ロバート・モンダヴィとバロン・フィリップ・ド・ロートシルトとのパートナーシップから“オーパス・ワン”が生まれたように、私とYOSHIKIさんのワインづくりが始まったんです」(ロブ氏)意気投合したふたりが目指したのは、もちろんどこにもない最高のワイン。

YOSHIKI自ら何度もナパのワイナリーを訪ね、共に畑を歩いて葡萄の生育を確認したり、納得できる味わいにたどり着くまで何度も意見を交換しながら、ブレンディングを重ねた。

「ブレンドするワインが、わずか0.5%違うだけで、味わいやアロマが大きく変わります。樽の違いなど30種類以上の異なるワインをテイスティングする緻密な作業が重要なんです」(ロブ氏)

時にジョークを交えたくつろいだ雰囲気の中、ワイン造りに関しては真剣な表情を見せる二人の会話に、10年以上培ってきた信頼感と絆を感じる。後ろのスクリーンには、ナパ・ヴァレーのワイナリーでテイスティングしている様子が写っている。

多忙を極めるYOSHIKIゆえ、時にロスアンゼルスの自宅にワインを送ってもらい、ブレンドの確認をすることもあったそうだ。

「音楽をつくる時、僕は楽器を使わず、すべて頭の中に生まれたメロディを五線譜に落としていくんです。ワインのブレンドの作業も同じ。目指すものは頭と心の中にある。それをブレンディングを通して、ひとつの形につくり上げていくんです」(YOSHIKI)

目標とする味わいを決めるために、スクリーミング・イーグル、コルギン、ハーラン・エステートなど、錚々たるカリフォルニアのカルト・ワインをブラインドテイスティングした時は、すべて言い当てたYOSHIKIに「ワインの細かいニュアンスを完璧に理解している」とロブ氏も脱帽。「最高のワインを造るなら最高のコンペティター(競争相手)を知ることは重要なこと」と言う、そんなYOSHIKIの天賦のセンスもこのワインに活かされている。

もともとワイン好きで、カリフォルニアのカルト・ワインも数多く嗜んできたYOSHIKI。「ブラインドテイスティングですべて当てられたのも、それらのワインをたくさん飲んできた経験が生きているんだと思います」

昨年は即完売! 今ヴィンテージも自信作に

初リリースの2009年からすでに4種が発売されているが、今回リリースされた「Y by Yoshiki California」は「Y by Yoshiki」の中でも「より多くの人にワインをカジュアルに楽しんで欲しい」(YOSHIKI)と造られたスマートカジュアルワイン。実は昨年発売したヴィンテージは「自分の分を確保しようと思ったら、すでに売り切れていた(笑)」とYOSHIKIが言うように、あっという間に完売に。「自信はありましたが、この価格帯でこれだけスムーズなワインが出来上がるとは自分でも感動しています」と、今年もその仕上がりにさらなる自信を感じているそうだ。

今回お披露目された白ワイン「Y by Yoshiki Chardonnay “Encore” California 2017」は、昨年夏リリースし評価が高かった2017年ヴィンテージを“アンコール”という形で新たにブレンド。

「フレンチオーク樽で発酵し、発生した澱を取り除かずシュールリー熟成することで、複雑味を与えたリッチな味わいに」(ロブ氏)

また、温度を緻密にコントロールされたステンレスタンクで発酵後、フレンチオーク樽で12か月熟成された赤ワイン「Y by Yoshiki Cabernet sauvignon California 2017」は、凝縮感あるレッドチェリーのような果実味にバニラのニュアンスを感じる、エレガントなワインだ。

左:「Y by Yoshiki Cabernet sauvignon California 2017」 「ワイ・バイ・ヨシキ カベルネ・ソーヴィニョン カリフォルニア」 100%カベルネ・ソーヴィニョン ¥5,500  右:「Y by Yoshiki Chardonnay “Encore” California 2017」 「ワイ・バイ・ヨシキ シャルドネ“アンコール” カリフォルニア」 100%シャルドネ ¥5,300

ワインは自分を表現するツール

「Y by Yoshiki」のスタートから今年で11年目。YOSHIKIが追求する完璧なワインを目指し、確固たる絆を築いてきたロブ氏にYOSHIKIとは?と聞けば、返ってきた言葉は「respect(尊敬)」。

「世界的に成功を収めながらも、さまざまな分野へと挑戦するその姿に、自分自身もチャレンジを忘れてはいけないと感じさせてくれるんです」(ロブ氏)

一切の妥協を許さず、完璧を追求すること。YOSHIKIにとって、それは音楽でもワインでも同様だ。

「音楽もワインも、すべて芸術。自分を表現するツールです。あらゆる形で五感を刺激したいと思っています」(YOSHIKI)

この日はフラッグシップである「Y by Yoshiki Cabernet sauvignon Oakville Napa Valley 2017」が、今年冬リリースされるとの発表も。オーパス・ワンをはじめとしたラグジュアリーワインを生み出すオークヴィルの葡萄を使用し、「ふたりの情熱とヴィジョンが注がれている」というトップ・キュヴェ待望の第2弾だ。

ワインというステージで、YOSHIKIがどんな味わいと香りで私たちの五感を刺激してくれるのかぜひ体験してみて欲しい。

YOSHIKI
人気グループ、X JAPANのリーダーとして、ピアノとドラムを演奏。作詞・作曲も手がける。1992年以降、拠点をロサンゼルスに。2009年から自身の名を冠したカリフォルニアワインをプロデュース。


Text=牛丸由紀子  Photograph=鈴木拓也