ブロックチェーンで何が変わるのか? 今さら聞けないその仕組みを解説

仮想通貨を構成するシステム「ブロックチェーン」。 は、第四次産業革命とも言われている。新WEBメディア「あたらしい経済」編集長の設楽悠介が、生活のすべてが変わるその仕組みを解説する。


国は消えても、自分の仮想通貨が消えない理由

仮想通貨と聞いて何を思い浮かべるだろうか? なんだかハッキングされて流出したりする危ないもの、ハイリスクハイリターン投資、まだ未整備の不安定な通貨のようなもの、などではないだろうか。コインチェックの仮想通貨流出事件が記憶に新しいが、この事件は取引所としての管理方法や仕組みの不備が原因で起きた。つまり、流失した仮想通貨やそれを動かすブロックチェーン(分散型台帳技術)の仕組みの問題ではない。

ブロックチェーンというプログラムは、ネットワークに参加している人々がつながって、全員でそのやりとり(取引)を監視、管理する仕組みだ。取引履歴も過去に遡って誰でもすべて確認できる。つまり非常に改ざんが困難で、さらに中央サーバーでデータを管理していないため、システムダウンも起きない。簡単にいうと、国がなくなっても全世界にデータがあるので、自分の仮想通貨が消滅することはないのだ。

ブロックチェーンは、国のあらゆる仕組みにも応用可能

ブロックチェーンの可能性は金融取引だけに留まらない。その「非中央集権で改ざんが困難な、安定した仕組み」は、例えば不動産をはじめとするさまざまな契約や物流、はたまた戸籍などの大切な「記録」の管理にも応用できる。

平和な日本では想像するのが難しいだろうが、戸籍がないために人身売買などが横行している国もある。平和な国よりも、犯罪が多い国や、独裁的な政府が情報操作する国のほうがより早くこのシステムが普及するだろう。

新たな経済圏を、誰でも作れる世の中になる!?

ブロックチェーンのシステムを用いてトークン(仮想通貨)を発行することも可能。どの会社も個人も、国家のように自らに最適な経済圏(トークンエコノミー)を構築できるようになるわけだ。そうすることで多数の細分化したコミュニティが生まれ、その経済圏ごとにさまざまな「価値」が生まれる。仕事の役割やお金の概念もそれに伴って変化していくはずだ。

ゆえにブロックチェーンは第四次産業革命だといわれている。インターネットの登場で、我々の生活や仕事は大きく変わった。そしてブロックチェーンはインターネット以上に、私たちの状況を変える可能性を秘めている。近い将来、お金の概念をはじめ、資産管理や物の売買、仕事など、生活のすべてが変わっていくだろう。

そこで私は「あたらしい経済」というプロジェクトを開始した。このプロジェクトはウェブメディアからスタートし、正確な情報や学びの場を提供してコミュニティの形成と独自トークンの発行を目指している。ブロックチェーンやトークンエコノミーは、さまざまな業界の価値観やルールに大きな変革をもたらす。知識を備え、あたらしい時代を生き抜く武器を手にしてほしい。 

あたらしい経済
ブロックチェーン、仮想通貨(暗号通貨)、トークンエコノミー、評価経済などの「あたらしい経済」をテーマにした幻冬舎発のWEBメディア。LINE@で最新情報配信中。登録は「@neweconomy」で@マークを含めて検索!
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Yusuke Shitara
「あたらしい経済」編集長。幻冬舎コンテンツビジネス局で新規事業、電子書籍事業、ピクシブ文芸、NewsPicksアカデミア事業などを担当。幻冬舎コミックス、デジバナ、expeetなどで取締役を兼務。2018年に見城徹、家入一真、箕輪厚介らと新たな出版モデルの構築を目指す新会社エクソダスを立ち上げる。NewsPicksの野村高文とのビジネスユニット「風呂敷 畳み人」では、Voicyで「風呂敷 畳み人 ラジオ」の配信や「風呂敷畳み人サロン」などを運営。

Text=設楽悠介 Photograph=Getty Images