山下智久が一目置く人とは?【インタビュー】

グラミー賞授賞式で賑わうLAの会場に、タキシードに身を包んだ山下智久はいた。世界最高峰のエンタテインメントの世界を前に興奮は隠せない。それは多くの音楽を聴き込み、独学で英語を学んだ結果だからだ。自身の情熱が仕事を引き寄せ、思いを実現させる。これまでのアイドルの枠を超える、まさに一目置かれる人だ。そんな山下智久にインタビューを行った。

自分のためだけに頑張ることには限界がある

一目置く人とは? とたずねると、山下氏はこう答えた。

「チームのなかで可能性を秘め、 集団でもひときわ目を引くようなポジティブな人のイメージですね。というのも僕自身はリーダーシップがあるタイプではありませんし、スタッフや共演者といった周囲に支えられて今までやってきました。信頼できる仲間たちが僕を作り上げてくれたような感覚なんです」

“一目置く”の語源とは、囲碁で弱いほうが石をひとつ置いて始めることであり、相手の力量に敬意を表し、一歩譲って接することを表す。そんな謙虚な姿勢が落ち着いた口調からも伝わってくる。でももし自分が他の人と違っているとすれば、と言葉を続ける。

「自分の信念に対して忠実ということ。それは、たくさんの人にいいメッセージを届けるということです。それに対する執着はとても強く、その点ではアイドルとしては違う生き方をする時もあります。でもとても影響力のある仕事だからこそ、しっかり責任感を持って、いい刺激を与えたいと思います」

その思いが強いだけに、理不尽や不条理には納得できず、「ある意味で昔っぽい頑固なところがあるんです」と笑う。

「昔はそれこそ体当たりで、何で思いどおりにならないんだって思っていました。グループから抜けたり、壁にぶつかる時もありました。人気が出たり、注 目度が上がったりするとどうしても勘違いしちゃうし、自分ひとりでできてる気になってしまう。でもそれって自分の世界が小さいから見えていないだけ。 経験を積んで気づくことができたと今は思っています」

そして今、初の海外映画出演やグラミー賞の現地レポートを果たし、目の前にはより大きな世界が広がる。それはこれまで憧れ、夢見てきた道だ。

「自分のためだけに頑張ることには限界があります。でも仕事があることによって、自分以外の誰かのために頑張ろうという活力を得られる。それがあるから人生も愉しくなるのだと思います」

グラミー賞の取材で訪れたLAでは、DJカリルの音作りに立ち合い、目を輝かせた。そして本人から" Capture the moment!" という激励を受けた。”一瞬を捕らえろ!" それは静かな表情の奥に、熱い情熱として深く刻みこまれている。

山下智久が不愛想でドSな天才科学者に

4月12日(金)22:00から始まる、TBS系春ドラマ『インハンド』。原作は『イブニング』で連載中の朱戸アオによる日本の医療漫画だ。山下氏演じるロボットハンドの義手を持つ変わり者の天才科学者・紐倉 哲が、次々と起こる難解な事件を、天才的なひらめきとアッと驚く科学的な方法で解決していくヒューマンサイエンスミステリー。毎回予想もつかない解決策で苦しむ人たちを救う爽快感に加えて、全話にまたがる謎も見どころ。さらに、誰もが羨む端正な顔立ちの山下氏演じる紐倉の、イケメン×ドSの相乗効果にも注目だ。

Tomohisa Yamashita
1985年生まれ。11歳で活動を始め、2003年NEWSでデビュー(’11年脱退)。アイドルを続けながら明治大学商学部を卒業し。現在ソロとして活動、テレビドラマや映画など多岐にわたり活躍する。"山P"の愛称でも親しまれる。最新映画『サイバー・ミッション』ほか、4月から始まる金曜ドラマ『インハンド』(TBS系)では、主役の変わり者の天才科学者を演じる。