八村塁は、なぜ超一流が集うNBAでも存在感を放つことができるのか?

競技者なら誰もが憧れる米プロバスケットボールNBAの舞台で、ルーキーながらチームの主力として存在感を放っている八村塁(21)。コート外でも、チームにすっかりと溶け込み、先輩からの信頼も勝ち取っている。開幕戦を現地で取材したスポーツニッポン木本新也記者が、知られざる八村の人間力を分析した短期連載全3回をまとめて公開。 


①後輩力 先輩からの信頼を得るために新人・八村が徹していることとは?

先輩のバスケットシューズを片付け、買い出しにも出掛ける。プロ1年目のシーズン序盤から存在感を示しているNBAウィザーズのドラフト1巡目ルーキー八村塁が早々とチームに溶け込めた裏には"後輩力"の高さがある。リーグ開幕から先発の座を守り、デビュー8戦目で通算100得点に到達。これは'06年にウォールが記録した6戦目に次ぐチーム史上2番目に早い記録だ。頼もしいプレーを続けているが、ひとたび試合を離れると、21歳の青年らしい表情が見える。

先輩のバスケットシューズを片付け、買い出しにも出掛ける。プロ1年目のシーズン序盤から存在感を示しているNBAウィザーズのドラフト1巡目ルーキー八村塁(21)が早々とチームに溶け込めた裏には"後輩力"の高さがある。リーグ開幕から先発の座を守り、デビュー8戦目で通算100得点に到達。これは'06年にウォールが記録した6戦目に次ぐチーム史上2番目に早い記録だ。頼もしいプレーを続けているが、ひとたび試合を離れると、21歳の青年らしい表情が見える。

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②英語力 中学時代、成績「2」だった八村が英語を習得できた理由

米報道陣からの質問に英語で答え、数メートル横に移動する。続いて日本語での取材に応じる。ウィザーズの八村塁は試合後、ロッカールーム付近で行われる囲み取材で2つの言語を操る。場所を変えるのは日米でスポンサーが異なる事情からで、背景となるバッグボードには米国向けは医療組織「MedStar Health」、日本向けは「NEC」のロゴが入っている。

当然、質問の内容が重なることも多い。そんな時、八村はそれぞれの言葉で同じ返答をしており、英語力が母国語の日本語と遜色ないレベルに達していることがわかる。6月のNBAドラフト直後から密着するワシントンポスト紙の記者も「八村の英語はまったく問題がないね」と話していた。

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③一貫力 なぜ八村は人に恵まれるのか?

NBAデビューとなった開幕戦からの連続先発出場は25でストップした。八村は12月16日のピストンズ戦で鼠径(そけい)部を負傷。同17日のブルズ戦から離脱を余儀なくさている。少なくとも5試合は欠場することが発表されており、復帰は最短でも同28日のニックス戦以降になる。試練を迎えているが、ここまでに記録した1試合平均13.9得点5.8リバウンドは新人としは申し分ない数字といえる。

試合前のルーティンが好調を支えてきた。ウオーミングアップでは必ずデビッド・アドキンス・アシスタントコーチとマンツーマンでシュート練習を実施。その後は2人でコート脇の椅子に座り、タブレット端末で映像を見ながらマッチアップする相手の特徴などを確認する。同コーチはW杯前の8月の日本代表合宿にも同行。6月のドラフトで加入が決まった直後から二人三脚で強化を進めてきた。1年目から信頼を置ける指導者に出会えたことは幸運だった。

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Text=木本 新也 Photograph=Getty Images