【ロジャー・フェデラー】同僚が語る! テニス界の帝王が"給与0"で企業に参画した理由とは?

先日新たにフェデラーと同僚となったOn Japan駒田博紀氏が語る、ロジャー・フェデラーが精神の支柱に置く、想いと行動とは?

ロジャー・フェデラーの新しい挑戦

38歳にして世界ランク3位の実力を誇り、今もなおテニス界のトップをひた走る、スイスが誇るスーパースター、ロジャー・フェデラー。"テニス界の皇帝""生ける伝説"など、その功績を称える通り名は数知れない。そんなフェデラーが、再び驚きの行動を起こした。

11月23日に、同じくスイス発のランニングシューズブランドOnのシニアチームに加入したことを発表。いわゆる、スポンサー契約ではなく、メンバーの一員として参加する。Onから給料を受け取らず、貢献度に応じた報酬が還元されるのだ。

フェデラーは、チーム加入前から奥さんとともにOnの製品を愛用

「本国の創業メンバーから、ロジャー加入の件を聞いた時は、思わずのけぞりましたよ」と、当時を振り返るのは、日本支社 On Japan の代表を務める駒田博紀氏。その合流の経緯は、フェデラーなりの“黄金基準”が働いたのかもしれない。

「On の創業メンバーは、大きな夢を抱いて小国スイスから世界展開を目指しました。それが、自身のテニス人生と重なったのかもしれません。また、同時に謙虚であり続けることを大事にするメンバーの精神性に共鳴してくれたのだと感じています」

妥協しないモノづくりをしながら、目指すは世界的ブランド。そんな気鋭のシューズブランドのチャレンジスピリッツと、フェデラーの生き方が呼応した。

"NEVER NOT ON" (ONじゃない時はない)

「本国のメンバーも私たちも、街なかでOnを履いている人を見かけたら、声をかけることがよくあります。多くのファンに支えられて、今の自分たちがいる。フェデラーもきっと同じことを感じているはず」

今後、技術開発や社内文化の醸成にも取り組む予定だという。On の合言葉「NEVER NOT ON(オンじゃない時はない)」を地で行くフェデラーは、家族にも、ファンにも、テニスにも、夢にも、常に情熱を注ぎ続けてきた。

野心を持って大きな夢を追うこと、謙虚であること、そして初心を忘れないこと。それがかなうものにしか時間を投資しない。人生を最高に愉しむ達人ならではの生き方だ。


Text=名嘉山直哉