【対談】ユヴェントスMF マルキージオ×ダミアーニ副社長 ファミリーの絆とは?

世界最高峰のイタリアンジュエラー、ダミアーニ。デザイナーの創造性と職人の芸術的技巧を併せ持ったジュエリーは、数多くのセレブリティから支持されている。去る6月上旬、ダミアーニ社を率いるグィド・ダミアーニ社長の弟で、副社長のジョルジョ・ダミアーニ氏が、友人であるユヴェントスのトッププレイヤー、クラウディオ・マルキージオ選手と来日。ふたりに、ダミアーニのジュエリーについて、そして男にとってのジュエリーについて話を聞いた。


モットーは”信念”と”情熱”と”努力”

ーージョルジョさんは、ユヴェントスの熱狂的ファンとうかがっています。

ダミアーニ「ダミアーニはピアモンテ州のヴァレンツァで創業。ゆえに創業者である祖父の代から、同じピエモンテ州のトリノを本拠地とするユヴェントスを応援しています。私の息子もファンですから、もう四代にわたってです。イタリアでは奥さんを変えても、贔屓のサッカーチームは変えてはいけない、と言われているんですよ。もちろん、冗談ですが(笑)」

ーー(笑)では、ユーヴェの王子といわれるマルキージオ選手は、ジョルジョさんの息子さんにとってはヒーローですよね。

ダミアーニ「もちろん。とにかくクラウディオはベストを尽くす選手なんです。自分のポジション、自分の役割をまっとうするために最善の努力をする。そこには情熱と信念があります」

マルキージオ「常にできる限りのことをするようにしてますね」

ダミアーニ「それはダミアーニの哲学にも共通します。ダミアーニはファミリー企業でして、祖父から代々にわたって”信念”、”情熱”、”努力”がモットーとして引き継がれています。目指すもの――目標とか志とか、私たちファミリーは未来に向かって固い決意を持ち、溢れんばかりの情熱を傾け、最善の努力をするのです」

マルキージオ「おそらく私とダミアーニ家は価値観が共通しているのだと思います。そして、ジョルジョの仕事に対してひたむきに情熱を注ぐ――そのひたむきさというものを非常に尊敬しています。私は幼い頃、ユヴェントスのユースチームに入団し、ずっとユヴェントス一色で育ちました。そしてユース時代にプレイヤーとしてだけではなく、どういう人間にならなければいけないか、ということを教育されました。ダミアーニ家も一緒。ジョルジョはお子さんたちにも、そういった信念をもって、きちんと教育をしています。また、社内においてもです。仕事の教育だけでなく、仕事を通して人としてどう成長していくか、そういうことを大変大事にされています」

ダミアーニ「宝飾品の世界では、ファミリー経営というのは大きな力になります。私たちが取り扱う商品は高価なものです。消費者は、みなジュエリーの背景にあるファミリーというのを感じているのだと思います。そのファミリーというのは歴史や伝統であり、そこにデザインが加わって、ひとつひとつのジュエリーに感動が生まれるのです」

マルキージオ「ファミリーというのは人の基本。その絆は、なによりも大切なものです。私は今、トリノで日本料理店を経営しているのですが、店の名前は『LEGAMI』、日本語の絆という意味なんですよ」

ーーダミアーニの強さ、ユヴェントスの強さは、絆からきているのですね。ところで男の人にとってジュエリーはどんな存在なのでしょうか。

ダミアーニ「最近、クラウディオはよくジュエリーをつけるようになりましたね。今つけているネックレスはベルエポック。ダミアーニのベストセラーです。ユニセックスのアイテムですが、ホワイトとブラックの組み合わせはいかにもメンズらしいテイストです」

ホワイトダイヤモンド×ブラックダイヤモンドのベルエポックのネックレス

――マルキージオ選手にふさわしい、ユヴェントスカラーというわけですね。

ダミアーニ「まぁ、クラウディオはいい男なので、なんでも似合うと思いますが……。いつかクラウディオとコラボレーションしたアイテムをつくりたいと思っています」

マルキージオ「いろいろアイデアはあるからね」

ダミアーニ「やはり男性はジュエリーをつけることによって、自信を持つことができると思うのです。ジュエリーを取り入れることで、たぶん少し違う自分を表現できる。これからはもっと多くの男性にジュエリーをつけてほしいですね」

――話は変わります。最後にですが、いよいよワールドカップ開幕です。どこが優勝すると思いますか?

ダミアーニ「ワールドカップは何が起こるかわからない。なんせイタリアが出られなかったわけですからね」

マルキージオ「……(少し悩んで真顔で)ドイツ。でも、今回はイタリアが出られなかったから、僕とジョルジョは日本を応援するよ」

GIORGIO DAMIANI
1971年生まれ。ダミアーニ・グループ代表取締役副社長兼商品開発部門責任者。ダミアーニの2代目であるダミアーノと現会長のガブリエラの間に次男として生まれ、姉シルヴィア、兄グィドとともにブランドを率いる。
CLAUDIO MARCHISIO
1986年生まれ。ユヴェントス所属、ポジションはMF。ユヴェントス下部組織出身の生え抜きのプレイヤー。イタリア代表として国際Aマッチ出場54試合。今回の来日では「日本はイタリアと同じくらい心が安らぐ!」とSNSで投稿。

Text=八木基之(ゲーテWEB編集部)