3ヶ月で英語が話せるようになる! 須藤元気が英語をマスターした唯一無二のメソッドとは?

留学すれば、英語を話せるようになるのはウソ、と言うのは元総合格闘技家であり、アーティストとしても活躍する須藤元気さん。20歳のときに留学したけれど、話せるようにならないまま帰国。その後、英語塾に通うも続かない。そんな須藤さんが『面倒くさがり屋の僕が3ヶ月で英語を話せるようになった唯一無二の方法』を執筆したきっかけは、英語学習にはモチベーションの上がり下がりがつきもので、“やらなきゃ”と “やりたくない” を繰り返していた自身の経験からだという。英語を勉強しては忘れての繰り返しで、本を読んだり、英語塾に通ったり無駄な時間を費やしてきた。そんな須藤さんが、ダラダラ学習を続けることに疑問を感じ、英語を3ヶ月でマスターできる戦略を自ら考案。雑誌『GINGER』主催のセミナーで語った、英語を短期間でモノにできる独自の戦略とは⁉


【準備篇】
1.お風呂1杯分より、コップ1杯分の単語を完ぺきに

まず大切なのは、なぜ英語を勉強するのか、その動機づけ。 「英語を勉強して話したいことを話せる」のではなく、「話したいことがあるから、英語というツールを使って話す」という意識を持つこと。「英語を勉強して話したいことを話せる」の考え方でいると、覚える英単語は膨大になります。

一般的に、知的な会話ができるネイティブスピーカーは1万5000~2万語ほどボキャブラリーがあると言われていますが、その数を覚えるのには時間がかかり、さらに、使いこなすのにもまた時間がかかります。けれど、実は2000語ほどのボキャブラリーがあれば、9割の会話には支障がありません。僕たちは、中学、高校と英語の勉強を続けてきて、話すのに事足りるボキャブラリーは十分に持っている。ただ、日本人に足りないのはアウトプットをする機会。シンプルなものを完ぺきに自分のものにすることが大切です。

例えば、「机の上にいくつかフルーツがあります」という文章を英訳すると、“There are some fruits on the table.” となります。このような簡単な表現をいかに素早く思いつけるか、そのためには繰り返し口に出すことが重要です。格闘技でも、基本の技を何度も繰り返すことでその動きを覚え、応用が利くようになります。覚悟を決めて、3ヶ月基本を徹底的に繰り返す、これに尽きますね。

コツは、単語ごとではなく、使いそうなセンテンスでまるごと覚えていくこと。例えば、“It takes about less than 4 hours to get Cebu.” (セブ島には、4時間以内で行けます)と300回繰り返せば、 “less than” という単語が自然に出てくるようになります。中学時代の基本文の形を誰よりも早くパッと口に出せるようになりましょう。

2. “やらなきゃ” という義務ではなく、“やりたい” という娯楽に思考を転換

次に大切なのは、なぜ英語を話したいか、その理由を見つけること。そのために効果的なのは、ノートを活用することです。ノートの見開きの左側にやりたいこと、右にやりたくないことを書き、英語学習においてなにをやりたくて、なにをやりたくないのか、明確にしてみます。自分がやりたいと思うことから始めていきましょう。

さらに大切なのは、英語学習をルーティン化すること。仕事終わりに時間をつくって学習しようとすると、“やらなきゃ” という意識に陥りやすい。通勤時間、お風呂に入っている時間など、スキマ時間を有効活用すれば、自然と続きやすい。僕自身も、移動時間を英語学習にあてていました。なにかをしながらやる、二毛作方式で学習するほうが得した気分になり、意外と続くものなんです。


【学習篇】
1. “自己紹介イングリッシュ” と“スピーキングマッスル”を極める!

初対面の人と英語で話すとき、挨拶をして名前を伝えたあとは、 「何をやってるの?」“What do you do?” と大体、仕事の話になります。そのときに、自分の仕事について説明がきちんとできるか、がポイント! みなさんなんとなくはできると思うけれど、言いたいことはあるのに、口がついていかないと感じるときはありませんか? それは場数を踏んでいないから。300〜400回ほど練習しておけば、躊躇せずスラスラと話せるようになるはずです。

そもそも、英語を話す筋肉と、日本語を話す筋肉は違います。日本語は、母音をハキハキと発音することで聞き取りやすくなる言語。対して英語は、子音のほうに重きを置いて発音する言語。こういった言語構造の違いも頭に入れておくと上達しやすくなるでしょう。正しい発音ができるようになると、リスニングも自ずとできるようになるはずです。これは、自分の発音と相手の発音の温度差が埋まるから。正しい発音を身につけてから、聞き取りの順番が効率的に習得するコツ。自分が話しそうな文章を、正しい発音でアウトプットを繰り返しましょう。顎をがくがくさせず、唇でボソボソと話すことを意識すると伝わりやすい発音になりますよ。

2.会話の形をシミュレーション

まずは、自分のことを英語で話せるように、繰り返し練習しましょう。英語話者の人は、結果をあまり面白がりません。ポイントは、なぜそうなのか、どうしてそうなったのか、相手の好奇心を掻き立てることを意識して文章を組み立てること。「仕事は何ですか?」 “What do you do?”に対して、 「オフィスワーカーです」 “I’m office worker.” だけではつまらない。なぜオフィスワーカーを選んだのか、どんな仕事内容なのか、相手に興味を持ってもらうことを心掛けて文章を組み立ててみましょう。

さらに、よくあるシチュエーションに対しては、使う表現をひとつ決めておくことも大切。例えば、僕はお会計をもらうときには必ず “May I have check please?” を使います。他の表現を知っていても、とにかくひとつの表現を繰り返し使ってみること。この1センテンスを完ぺきに使いこなせるようになれば、 毛布が欲しい時は、 “May I have a blanket please?” など、応用が利くようになります。自分が英語を使いたいシーンを妄想して、シミュレーションを繰り返すときに大切なのは、臨場感を支配すること。イメージを持って、そこに言葉をのせていきます。“May I have check please?” を使うのは、誰と? どこで? 繰り返し練習するときは、できる限り明確にシーンを想像しましょう。常にイメージを持ちながら反復することで、考えなくても口から出るようになりますよ。


超効率的な英語取得法がこの本1冊に

この学習法は、3ヶ月間、毎日3時間スキマ時間を使って使える英語をマスターした須藤さん自身の経験から生み出されたもの。中学の基本文形を見直し、自分が話したいことを妄想、そしてひたすら反復する。机に座り、ノートに書く学習法ではなく、スキマ時間を活用し、ルーティンの中に英語学習を組み込む。 “やらなきゃ” ではなく “やりたい”という意識改革を行い、英語を話せる自分をポジティブに妄想できるようになれば、3ヶ月で英語が話せるようになる。スピーキングに特化した効率的な学習法だ。

著書『面倒くさがり屋の僕が3か月で英語を話せるようになった唯一無二の方法』には、講演会で紹介されたメソッドに加えて、準備篇、学習篇、実践篇まで、19項目の方法が紹介されている。英語を話せるようになりたいけれど、どう始めていいかわからない人、英語の習得に行き詰まっている人に向けた、新しい英語学習本だ。

須藤元気著『面倒くさがり屋の僕が3か月で英語を話せるようになった唯一無二の方法』
幻冬舎 ¥1,200


Genki Sudo
1978年生まれ。元総合格闘家でありながら、2006年に引退後は作家、俳優、アーティストとして多方面で活躍。’08年には拓殖大学レスリング部の監督に就任。’09年にはダンスパフォーマンスユニット「WORLD ORDER」を結成し、世界中でパフォーマンスを行う。その他の著作に『やりたいことをすべてやる方法』『今日が残りの人生最初の日』などがある。

Text=加藤久美子(ゲーテWEB編集部)