【極上リゾート】なぜ、バリでヴィラを所有したのか? バリ不動産投資の成功理由

ハワイと並び、リゾートとして圧倒的な人気を誇るバリ。ここでのステイはプール付きのヴィラが断然オススメだが、ヴィラに泊まるだけではなく、ヴィラを所有するという選択肢もある。なぜなら、バリは観光地としてではなく、不動産投資先としても可能性があるからだ。


人気観光地から人気投資先へ

バリ島でヴィラ(戸建ての別荘)を購入し、普段は観光客向けにレンタルを行う。そこで10%以上の利回りで運営しながら、空いている時期には自分も泊まりにいく……。そんなライフスタイルが、いま日本のエグゼクティブの間で秘かに流行りはじめている。

そこで、実際にバリにヴィラを購入した株式会社とうこう・あい会長の岡部匡宏氏に話を聞いた。

岡部氏は昨年5月にヴィラを購入。60歳を迎える前年で、「仕事はほどほどにし、自由な時間を持ちたい」というのが購入のきっかけだった。

「はじめて訪れたバリ島でヴィラという存在を知り、『これは面白いな』と思って即座に購入を決めました。普段から小さな収益を上げられて、自分の行きたい時期に1~2週間ほど泊まれればいいかな……と思っていましたが、今は3ヵ月ほど先までは予約で埋まっている状況で自分が泊まる予約ができない。嬉しい悩みというか、痛し痒しの状況ですね」

岡部氏が所有するVilla Matha。ウブドにあって広さは約900㎡の3ベッドルーム。

なお岡部さんは、もともと大のハワイ通。ここ15年ほどは年に何回も通い、6年前にはトランプタワーの物件も購入していた。

「ただハワイでは、トランプタワー周辺で食事をするだけで1人2~3万円かかるのはごく普通。またトランプタワーも、その後にできたリッツ・イーストタワーも、日本人のオーナーが多いので、GW、お盆や年末年始は港区のような状況になるんです(笑)。それに比べてバリは日本人が比較的に少ないし、レストランの料金は高級なところでもハワイの半分もかからない。美味しいローカルの料理もゆったりとリゾート気分を味わえます」

それ以外にもバリにはさまざまな魅力を感じているそうだ。

「バリは大都会ではないし、欧米やオーストラリアの人たちはラフな服装で歩いていますが、街全体がオシャレ。この島に息づくヒンドゥー教は、どこか日本の仏教に近い雰囲気も感じられるので、旅の非日常感がありつつも何だか落ち着くんです。また、バリ島のヴィラはプールとヤシの木と建物のバランスが絶妙で、一棟ごとに違った個性もある。周囲に高いビルもなく、ヴィラが周囲の自然に溶け込んでいるのもいいですね」

なお岡部さんが購入したヴィラは、人気のエリア、ウブドの中心部から歩いて15分ほどの場所にある。

「街を散歩するにもいい場所ですね。海に近いエリアとは違う雰囲気ですが、日本でいうと軽井沢に近いような場所で、バリ独特の神秘的なムードもあります。またヴィラの隣には小学校があって、地元の音楽の練習なども聞こえてくる。初めて訪れたときも、そのほのぼのとした雰囲気が心地よく感じました」

そのヴィラは、もともとは民家だったそうだ。

「建物が複数に分かれていて、ベッドルームは3つ。プールやヤシの木があるだけでなく、芝生だけの広場があったりと、普通のヴィラとは違う雰囲気が気に入りました。前のオーナーが大半の家具類を持って出ていったので、自分が見学したときは人が住めない状態でしたが、リノベーションをして現在の形になりました」

壁から家具まであらゆる物を変えたそうだが、リノベーションにかかった費用はおよそ300万円。ただ、工事のペースはのんびりで、リノベーションを決めてから人に貸せる状態になるまで半年ほどを要したそうだ。そしてレンタルの開始から8ヶ月ほどが経った今、稼働率は約85%に。ヴィラは1週間程度の長期で借りる人が多く、1~2日の虫食いはどうしても出てしまうので、実質的には稼働率100%に近い状況だ。宿泊料金は1泊2~3万円程度(時期により変動)で、利回りは10%を超えているという。

「ここまで埋まるとは予測していませんでしたが、きちんと経営・維持していく費用をまかなえていることには安心しています。宿泊予約サイトに登録した以外は何の宣伝もしていませんが、『すごくいいヴィラだ』『清潔』『新しい』『スタッフが親切』といったレヴューの掲載で、利用者がどんどん増えていきましたね」

ヴィラには4人のスタッフが常駐。部屋の掃除や庭の手入れ、家電製品のメンテナンスなどを行ってくれるほか、朝食も提供。それでも人件費は月に10万円程度だそうで、このバリ島の人件費の安さも、バリ島のヴィラの利回りの高さと関係している。

「自分が訪れたときは、部屋の汚れている場所や、手直ししたほうがいい場所をチェックして伝えるようにしています。みんな丁寧に接してくれますが、きちんと注意しないと芝生の水やりをサボるスタッフもいるんです(笑)。でも僕が定期的に訪れて、チップも弾んで渡すようにすれば、彼らも緊張感とやる気が出る。ヴィラはスタッフによって維持されるものなので、彼らのことは大事にしようと意識しています」

【Villa Martha】

なおバリ島のヴィラの経営者は、「最低限のコストで最高の利回りを出す」というタイプの人と、「自分が泊まる場所としても利用したい」と考えて物件の維持・管理・グレードアップにしっかりお金をかける人の2タイプに分かれるそうだ。岡部さんは後者のタイプだが、実はこちらのほうが、ゲストにも快適で人気のヴィラになりやすい……というのはおもしろい状況だ。

また、ヴィラの環境が快適に整っていれば、スタッフはゲストからも多くのチップがもらえるようになる。オーナーが過ごして快適なヴィラは、スタッフにも働きやすくて条件のいいヴィラになるわけだ。

「最初のリノベー―ションでは、実際に見学した他のヴィラを参考にしました。印象的だったのは、もともとアーティストの人が住んでいたお洒落なヴィラ。お金の許す範囲でその雰囲気に近づけました。また自分が日本人のせいかか、今でも訪れたときは部屋の細かい汚れまで気になるので、それが欧米の宿泊客の『清潔』という印象につながっているのかもしれません」

このようにヴィラはリノベーションも自由で、レンタル開始後の運用法もオーナー次第。シェフを常駐させたりと、スタッフの数の増減も可能だそうだ。1人の経営者として運営方針を決められて、それが稼働率というダイレクトな結果で表れるのも、ヴィラを経営する楽しさの一つだろう。なおヴィラの購入は、ASA PROPERTY代表の島本良乍氏を通じて行ったという。

「契約書などを確認して、必要なサインをした以外は、『あとは流れで進めてください』と頼んだので、ほとんど手間はかかりませんでした。島本さんは現地法人を持っている日本人で、契約の前にも一緒に食事をしていましたから、信頼して進められましたね。今でもバリを訪れれば必ず迎えに来てくれて、一緒に食事をしています。ふだんの管理は現地の会社に任せることになるので、定期的に会ってお話しすることも大事だと思っています」

現在は、もう1棟ヴィラを持つことも検討中だそうだ。

「たまたま1棟目がうまくいっただけだと思うので、すぐ次、とは考えていません。海に近い物件にも魅力は感じますが、価格もかなり上がるので簡単には手を出せないですね。また、定期的に見て回ることを考えても、自分の場合は2つが限度かなと思っています」

そしてヴィラを所有することの何よりの魅力は、自分で訪れた際に自由気ままな時間を過ごせることだ。

「ゆったりプールに入ったり、音楽を聞いたり、マッサージを呼んだりね。何もせずにのんびりする日もあるし、ヴィラではいつも最高の時間を過ごしています」

Masahiro Okabe
1958年東京日本橋生まれ。今年還暦。1980年に東弘通信社(現在のとうこう・あい)に入社。2014年より代表取締役社長に就任。今年3月より会長に。

バリでの問い合わせ 
Asa Property 
https://www.asa-property-jp.com/

日本での問い合わせ 
カメハメハ倶楽部 TEL:03-5411-6181 
https://kamehameha.jp

予約 
https://ja.airbnb.com/rooms/20487050
 
https://www.booking.com/hotel/id/villa-matha-ubud-renewal.ja.html

Text=古澤誠一郎