こんなときだからこそ染みる! 本田圭佑のポジティブTweet~ビジネスパーソンの言語学95

トップリーダーたちのコメントには、新時代をサバイブするヒントが隠れている。当コラムでは、ビジネスパーソンのための実践言語学講座と題して、注目の発言を独自に解釈していく。95回目、いざ開講!

「Find a new way. There is a better way.」ーーー現在、ブラジルでリーグ再開を待つ本田圭佑のTwitterより

息が詰まるような自粛生活はいつまで続くのか。自粛が終わったとき、またクラスターが発生するのではないか。第二波が来るのではないか。立ち直れないくらいまで経済が崩壊するのではないか……。誰それの責任だ、誰それが自粛していない、誰それが不謹慎だ。新型コロナウイルスが巻き起こす不安は人々の心を荒ませ、それがウイルス以上に社会の分断や荒廃を巻き起こす。これはパニック映画でもなく現実だ。希望を失いそうになる気持ちもわかる。だが、これが映画だとするならば、最終的に事態を打開していくのは、どんなときでも未来を疑わないポジティブな主人公だ。

「Do, and learn from it.」(行動せよ、そしてそこから学べ)

「When you try something, don't care others. focus your growth.」(何かをやろうとするとき、他人の目を気にすることはない。自分の成長のことだけを考えよう)

「Find a new way. There is a better way.」(新しい方法を探そう。よりよい方法があるはずだ)

「Enjoy changing. Everything are changing faster than before. We can't survive here today if we fear failure.」(変化を楽しもう。すべてが急速に変化している。失敗を恐れていては、生き残ることができない)
[筆者翻訳]

すべてがこの数日に発せられた本田圭佑のTweetだ。今シーズンからブラジルのボタフォゴに移籍。デビュー戦で初ゴールを果たすなど、活躍が期待された彼だったが、新型コロナウイルスのパンデミックによりシーズンが中断。彼自身、サッカーどころか普通の生活すらままならない日々が続いている。それでも彼は希望を失っていない。それどころか、世界中を励まそうと英文で力強いメッセージを送り続けている。

「As I wasn't a talent, I was laughed by my friends when I told them my dream. But it gave me a lot of energy.」(私は才能に恵まれたわけではない。夢を語っては、友人たちに笑われた。だが、そのことが私に力を与えてくれた)

彼のサッカー人生はすべてが順調だったわけではない。同世代で彼よりも才能に恵まれたプレイヤーはたくさんいただろう。だが、ワールドカップに3大会連続で出場し、そのすべての大会で得点をあげた。7ヵ国のリーグでプロとして活躍し、33歳になったいまでも夢を追い続けている。成功を、未来を疑わない強い気持ちで、数々のピンチを乗り切ってきた。

すでに窮地に陥っている方もいるだろう。窮地が目の前に迫っている人も、いずれ来るはずと不安に思っている人もいるだろう。でも恐れているだけでは事態は好転するはずもない。笑われてもいい。馬鹿にされてもいい。こんなとき、本田圭佑のように生きることができれば、どこかに埋まっているチャンスに出会えるかもしれない。いまという時代を生きぬくのに必要なのは、その“底抜け”なほどポジティブな気持ちなのではないだろうか。


Text=星野三千雄