ビジネスパーソンも必見! 大谷翔平から見る実践的行動学【まとめ】

幾多の試練を乗り越えながら、着実にスーパースターへの階段を上り続けているメジャーリーガー・大谷翔平。彼がアメリカ全土でも絶大なる人気を誇る理由は、その実力だけが要因ではない。ビジネスパーソンが見習うべき、大谷の実践的行動学とは? 日本ハム時代から"大谷番"として現場で取材するスポニチ柳原直之記者が解き明かす連載の5回分を一挙公開!


①膝の手術直後でも大谷が会見で座らなかった理由

メジャーリーグはポストシーズンの真っ最中だが、少し話をさかのぼりたい。9月24日、エンゼルス・大谷が左膝の手術後初めて姿を現した会見でのことだ。ギプスを装着した左足を引きずりながら25分間、日米メディアの取材に応じたが、立ったままの会見方式に各方面から心配の声が挙がった。

何故、立ちっぱなしになったか。会見内容を伝えた筆者のツイッター(@sponichi_yanagi)にも多くの質問が寄せられた。誰しも"座り"の方が負担が少ないと思うからだ。そこで球団広報に尋ねると、こんな回答が返ってきた。「本人の希望です」

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②社会人になっても大谷が運転免許を取らない理由

「大谷選手ってどんな人?」と聞かれることが多い。答えにはあまり困らない。とにかく野球が大好きな男だ。365日、24時間、野球のことばかり考えているわけではないだろうが、食生活はもちろん全ての行動を野球に直結させているといっていい。

日本ハム時代に生活していた千葉・鎌ケ谷の寮では、食事にトンカツや鶏の空揚げが出されるが「衣は全部取ってから食べます」と話していたこともあった。体脂肪増加の原因になる脂分の摂取を極力控えていた。プロ野球選手は恵まれた才能だけでなく、自分に厳しいストイックな選手が多いが、大谷はそういった面でもトップクラスの選手だ。

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③大谷が先輩からも後輩からも慕われる理由

エンゼルス・大谷は先輩、そして後輩からも慕われる男だ。もちろん、投打に抜きんでた才能のおかげもあるだろうが、明るく、屈託のない笑顔にファンだけでなくチームメートも虜になる。

中継ぎ右腕のN・ラミレスも「いつも笑顔を絶やさないところが良い」と話していた。ただ、こうも言った。「でも、"行くぞ"という時になると表情が変わるんだ。かっこいいよね」と、二刀流にほれ込んでいるようだった。大リーグ公式サイトが選ぶプロスペクト(若手有望株)全体5位にランクする20歳の外野手アデルも"大谷信者"の一人だ。

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④どんなにヘルメットが脱げても、なかなか直さなかった真相

本当のところ、今も疑問は拭い切れていない。「大谷選手のヘルメットはなぜ、あんなに脱げるの?」。今季の大リーグ取材中、デスク、同僚から、そしてテレビでたまたま見ていた友人から質問されたこともあった。

当初、大谷は「何ですかね。サイズが合っていないんですかね」と首をかしげ、その後も調整を繰り返していた。だが、やはりフルスイングすると必ずヘルメットが脱げてしまう。

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⑤水原通訳という相性抜群の"右腕"の存在

ベンチ内を映すTV中継で度々その姿が映し出される。エンゼルス・大谷の通訳を務める水原一平氏をご存じの方は多いだろう。通訳の本業はもちろん、キャッチボール相手や大谷の運転手役も務め、左膝手術明けで体の自由が利かない今秋のリハビリ中は買い物、食事の注文(Uber Eats)など私生活もサポートした。

ともに2013年から日本ハムに在籍した"同期"。だが、水原通訳はレアード(現ロッテ)、メンドーサなど外国出身選手とともにいることが多く、大谷と一緒に話している場面を見かけたことはそう多くなかったと記憶している。ただ、メジャー移籍後に通訳を務めることになった経緯について水原通訳に尋ねると「個人的に話があって、はっきり(メジャー挑戦が)決まる前から決まっていました。けっこう前ですね」という。信頼関係はこの時から徐々に育まれていたのだ。

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Text=柳原直之 Photograph=Getty Images