クルーザーは釣り人が憧れる唯一無二の遊び


「世界一の船を造ってほしい」これからは人生をできる限り楽しむ! と決めてから、西山氏が始めたのが釣り。神奈川県佐島をベースに大型クルーザーでクルージングは楽しんでいたのだが、「釣りを一生の趣味にしたい」と釣り専用の船を購入することに。前出の軽井沢の別荘でおわかりのように、自らの思いをまっすぐに追求するのが西山氏。日本のクルーザーのトップビルダー安田造船所にお願いしたのが、冒頭の言葉なのだ。

船尾には美しくデザインされた船名が光る。愛艇にくろまぐろを意味する"BLUEFIN"と命名。

「釣り船はカジキなど魚によって仕様が異なるので、すべての釣りに対応できる船がない。ならば、一艇ですべてができる誰も見たことがない船を造ろうと思いました」趣味を極める西山氏の周りには、やはり仲間は欠かせない。クルーザーのオーダーにあたり、サポートしてくれたのはプロの釣り師をはじめとした釣り仲間、その名も"チームN"。

クルーザーのカラーリングは、ホワイトとブルーが基調。ドライバーシートも爽やかなツートーンに。ステアリングの右横にはジョイスティックが。360度スティックを倒した方向に船を動かせるので、着岸などの操船が楽に。最新鋭のソナーのモニターも埋め込まれている。

「海のスペシャリストたちの英知をすべてつぎ込んだ船になりました」

他艇に先駆け素早くポイントに行けるようにスピードが出せ、ジョイスティックを傾けることで360度移動可能なボルボのエンジンを採用。波の揺れを軽減するシーキーパーも搭載し、「漁船以上のレベル」という最新鋭のソナー(魚群探知機)や赤外線カメラも完備した。もちろん美しさも最重要事項。デザインも型も一から手造りされた、機能一辺倒の釣り船とは一線を画したラグジュアリーなデザインに。数々の釣りを経験してきた"チームN"メンバーも「個人のクルーザーでこんなすごい装備は見たことない」、安田造船所の野澤隆之社長にも「自分で使いたい!」と言わしめた。まさに釣り好きの夢がすべて詰まった、世界でたったひとつのドリームクルーザーなのだ。

「あとは僕がこの船のポテンシャルに追いつくのが目標。仲間とともに、思う存分使いこなすことができるようになることが楽しみです」




後方のデッキにはカジキ用のロッドが。ロッドはすべてアリゲーターのカスタム、釣り糸もブルーで揃え、1台60万円以上するというケンマツウラのリールがセットされている。船もすごいが、釣りの道具ひとつひとつもすごい!
船の最上部にある、魚の集まるポイントを見つけるためのハーフタワーからの眺め。今年は天候が悪く、カジキデビューは来年にお預けだが、ここからカジキの群れを見つける日が楽しみに。