北澤 豪「何事も自分なりにアレンジしていくことが大事」

毎日の”歩く”ことに”楽しさ”を組み合わせた「FUN + WALK PROJECT」。その考えにもとづき、大丸・松坂屋ではスニーカーなどを取り入れたビジネスでの新しい装いを提案中! この取り組みに共感した「ゲーテ」は、今、全国の大丸・松坂屋店舗にて豪華ゲストを招き”歩きやすい服装”についてトークするスペシャルイベントを開催中だ。3月24日(土)の松坂屋名古屋店イベントでは、ゲストに北澤豪さんが登場。雑誌「ゲーテ」エディトリアルディレクターの島田明とMCを交え、ファッションについてトークを行った。

楽しく選んで、楽しく歩く

――北澤豪さんはサッカー日本代表として数々の国際試合でご活躍され、引退後は社会貢献活動にも積極的に取り組みながら、サッカーを通じて世界中の子供たちを支援できる環境づくりに尽力されています。北澤さんは普段からスーツを着る機会は多いのですか?

北澤 サッカーの解説をする時は必ずスーツなので、頻繁に着ています。「FUN+WALK PROJECT」のテーマが”動きやすい服装”ということで、今日は緑のスーツに白のスニーカーを合わせてみました。ジャケットにスニーカーを合わせるのは比較的簡単だと思うんですけど、スーツだと難しいですよね。

島田 スポーツ選手の爽やかさと健康的な感じをスーツでも体現されていて、凄い素敵ですね。鮮やかなグリーンのスーツを着こなせる人はなかなかいないと思います。

――北澤さんが履いているスニーカーは、どのようなものですか?

北澤 スリッポンタイプですね。靴紐がないほうがシックで、スーツにも合わせやすいと思いました。足元も楽ですし。

島田 スーツに素足っていうのも抜け感があっていいですね。紐靴があるものだと少し重くなってしまうところを、軽いスタイルに仕上げている。バランスがよくて、見事なスタイルだと思います。

――'20年には東京オリンピック・パラリンピックが行われるなど、これからスポーツを通して日本全体が盛り上がっていきます。そんななかスポーツ庁はこの春より、”歩く”ことに”楽しさ”を組み合わせた「FUN +WALK PROJECT」をスタートさせました。これは日々の生活で気軽にカラダを動かして、国民全体の健康増進を図っていこうという取り組みです。このプロジェクトについて、どう思われますか?

北澤 アスリートだけじゃなくて、国民みんなが運動する習慣をつけておくことはとても大切ですよね。この会場には僕と同年代の男性もたくさんいらっしゃいますが、この先60代や70代で急に運動をしようと思ってもできないですから。でも、わざわざ時間をつくることも難しい人も多い。だからこそ、今のうちから日常生活のなかで意識して歩くことが重要ですし、健康の維持・増進にもつながる。その第一歩として、ウォーキングをぜひおすすめしたいです。

島田 僕も仕事柄スーツをよく着ますが、ほとんどスニーカーを合わせています。また、海外のセレブやミュージシャンたちも今、スーツにスニーカーを合わせている人も多い。そういった人たちのファッションに対する影響力って大きいので、こういった取り組みとも合わせて、スーツにスニーカーを合わせるスタイルが大きなファッションのトレンドに既になっています。

――まだまだスーツにスニーカーを合わせるのには抵抗がある人もいるかとは思うのですが、コーディネートのポイントなどはありますか?

島田 欲張ってたくさんの色を使うよりも、なるべく色数を抑えていくというのがポイントです。北澤さんがまさにそうで、スーツの緑とシャツ・時計・靴の白という2色でまとめていて、とてもスッキリとしていますよね。また、ウールよりもコットンやリネンとか、爽やかな素材のスーツの方がスニーカーには合いますし、ネクタイもニットタイとか軽さがあるものがいい。

北澤 スニーカーを合わせるんだったらスーツ自体も風が抜ける素材や形のものを選ばないと、動いた後汗だくになって嫌ですよね。あとは丈をちょっと短くする、敢えてベルトをせずにスッキリ感をだすとか。あと、困った時はお店の従業員の方々に教えてもらうこと。彼らは日々ファッションに直に接しているわけですし、うまいコーディネートの仕方も知っています。僕もお店に行くと店員さんにガンガン聞きますね。コミュニケーションを取りながら、楽しく勉強できる。店員さんと仲良くなってしまうくらいでいいと思いますよ。

――スニーカーに合わせる際、パンツの丈はどのくらいがいいのでしょうか?

島田 くるぶしが若干見える程度か、もしくはノークッションぐらいがちょうどいいと思います。ダボついていると重い印象になってしまいますので。

北澤 今日のスーツの場合、モーニングカットといって裾の前から後ろ斜め下にかけて少し斜めにしています。これだとスニーカーにも革靴にも合わせられて、かつシルエットも美しく見えるのでおすすめです。既製のものをそのまま着るのではなくて、自分に合わせてアレンジしていくと楽しい。

――スーツといえばシャツのセレクトも重要だと思います。

北澤 シャツって何気に難しいですよね。今日は80年代っぽいイメージで開襟シャツを選びました。

島田 意外と重要なのが、買ったものをそのまま着るのではなくて、一回洗うこと。足元が軽いのにシャツが折り目正しくピシッとなっていると、ちょっとアンバランスになってしまう。アイロンかけないで、ちょっとしわがあるくらいの方がいいですね。

――スーツにスニーカーですと、バッグ選びも大切になってくるかと思います。このスタイルに、例えばリュックは合うのでしょうか?

島田 今ファッションの流れって、ネクタイがノーネクタイになって、スーツがジャケットになって、どんどん軽いスタイルになってきている。当然バッグに関してもその傾向はあって、ビジネスシーンでは少し前まではトートバッグが流行っていましたが、今はリュックがトレンドになってきています。リュックもスニーカーに合わせて素材を軽めのものにするといいですね。

北澤 僕もリュックをよく使いますね。両手が空くので楽ですし。どんなモノを選ぶかは重要だと思いますが、スーツにリュックを合わせても全然問題ないと思います。鞄って遊び心を発揮できる部分だと思うので、楽しんで選びたいですよね。

――スーツをカッコよく着こなすための体型維持など、普段から意識されていることはあるのでしょうか。

北澤 食事でいえば、特に制限はせずに3食ちゃんと食べます。あとは電車やタクシーを立って待っている間に、重心を前後交互にかけて筋肉に負荷をかけたりしています。スニーカーだとそういうこともできるし、これだけでもヒップアップやふくらはぎのトレーニングになります。

島田 北澤さんを見てて思ったのですが、日焼けをしているほうがスニーカーって断然似合いますよね。健康的に見えるから。

北澤 日サロにはいってないですからね(笑)外の仕事が多いので自然とこうなります。

――では最後に、「FUN + WALK PROJECT ×GOETHEトークイベント」の感想をお聞かせください。

北澤 この取り組みが自分の健康について考えるいいきっかけになればいいと思います。あと、スニーカーって選ぶの楽しいじゃないですか。楽しく選んで、楽しく歩く。スニーカーはまさに「FUN+WALK」にぴったりですよね。だんだん気温も暖かくなってきて、身体も動かしたくなる季節ですから、このタイミングを逃さないで欲しいです。

グリーンのセットアップにスリッポンタイプの白いスニーカーを合わせたコーディネート。
Tsuyoshi Kityazawa
1968年東京都生まれ。元サッカー日本代表。本田技研工業に入社後、海外へのサッカー留学などを経て読売クラブ(現 東京ヴェルディ)に入団。日本代表としても多数の国際試合で活躍した。2003年に現役を引退後は、社会貢献活動にも積極的に取り組み、サッカーを通じて世界の子ども達を支援できる環境作りを目指している。また、JICAオフィシャルサポーターとしてサッカーのさらなる発展・普及に向けての活動も行う。

Text=ゲーテWEB編集部 Photograph=鞍留清隆