ブランディングで文化を創る柴田陽子のマーケティング戦略とは?【女性起業家】

SNSやインターネット技術が発展した現在、かつてないほど女性が起業しやすい時代が訪れた。豊かな感性や打たれ強いしなやかさ、そして、現状を打破する行動力を持つ女性起業家たちのビジネスに迫る。


将来日本にあってよかった! と思ってもらえる事業に

企業や商品に新たな価値を生みだす"ブランディング"。その実績が買われ、次々と仕事のオファーが絶えないのが柴田陽子事務所・通称シバジム代表の柴田陽子さんだ。

ローソンの「Uchi Café Sweets」や渋谷ヒカリエのレストランフロア、近年はネクシィーズのセルフエステ『BODY ARCHI』のプロデュースや、2019年12月にオープンする渋谷『東急プラザ』のリニューアルなど、話題のプロジェクトに数々参画している。

日本全国はもちろん、ある日は上海へ、またある日は弾丸でラスベガスへとその日常は超多忙。それでも「習慣の向上が人の向上」と週4日は決められた時間にトレーニングし、常にベストな状態に自分を管理。

「『決めたことをできなかった』という概念が自分の世界にはない」。これが、その手腕を数々の大企業が頼る、柴田さんの仕事への取り組み方だ。

「経営者に意見を述べ提案をするのが私の仕事。経験も実績もある方にモノを言うからには、百倍の努力があってしかるべき」と、企業風土や価値観、競争相手を調べ上げ、常に誠実に最適な方法を追求する。そしてコンセプト作りで大切にするのは、クライアントの志を捉えること。

「背景を理解し、その中心にあるものは何か。その志を素直に形にし、企業価値を上げる結果を必ず出す。その結果が、将来『日本にあってよかった』と思える事業になることを目指しています」

その真摯な向き合い方は、社内スタッフも同様。「シバジムは"女"石原軍団(笑)」と表現するほど、仕事の熱量の高いスタッフだが「結婚・出産という女性の特性を諦めず、仕事の結果を出すためにもライフステージ毎のチャレンジができる環境も作っていきたい」と、配偶者の都合で遠距離通勤になってしまったスタッフのために組織を変えたこともあるそうだ。

コンサルティングのほかに、アパレル事業「BORDERS at BALCONY」も6年目を迎え、ジョイントベンチャーによる新事業も計画中。柴田さんの新たな価値の創造は、これからさらに加速するに違いない。


人から選ばれる理由!ストイック5ヵ条

1. 人の想いを突き詰め人のために尽くす
クライアントの想いをとことん理解しコンセプトに落としこむ。「企業の挑戦する想いに尽くすのが私の仕事」

2. 営業活動はなし! 実績で勝負する
「確実に結果を出し、その実績で新たな仕事のパートナーとして選んでもらうべき」と、営業担当の社員はいない。

3. 女性社員の特性を諦めない経営
働き盛りの時に出産や子育てが集中する女性の特性を理解。「働き続けられるよう、時には組織を変えることも」

4. "女"石原軍団のごとく猛烈に働く
「シバジムは完璧に体育会系(笑)」。半端ない気合と情熱溢れる働き方は、どのクライアントにも驚かれるとか。

5. トルソーサイズの体型を維持する
手がけるアパレルを実際に着て評価するために、パーソナルトレーニングとヨガで常にトルソーサイズを維持。


柴田陽子の仕事における三種の神器

Yoko Shibata
神奈川県生まれ。大学卒業後、外食産業で役員秘書、新規業態開発を担当。その後化粧品会社の商品開発やサロン業態開発などを経て、2004年柴田陽子事務所を設立。プライベートでは、小学生の息子ふたりの母でもある。『勝者の思考回路~成功率100%のブランディングの秘密』(幻冬舎刊)が年内刊行予定。
http://www.shibajimu.biz/


Direction=島田 明 Photograph=丸谷嘉長(カウンタック写真部) Text=牛丸由紀子 Hair & Make-up=サユリ(nude)