「朝、目が覚めたら即、サーフィン!」ゼットン創業者・稲本健一のハワイの邸宅とは?

住む人自身の性質を鮮やかに映しだす"邸宅"。ハワイをこよなく愛するゼットン創業者のヴィンテージコンドミニアムを公開!


サンセットを望むヴィンテージコンドミニアム

「世界中巡ったけれど、やっぱりハワイ。こんな楽園、他にある?(笑)」

日焼けした顔で微笑むのは、飲食店を運営するゼットン創業者の稲本健一氏。一軒家、コンドミニアム、ホテルでの長期滞在などあらゆるステイを経験してきた稲本氏がたどりついたのが、ゴールドコーストというエリアに建つ築66年のヴィンテージコンドミニアムだ。魅了されたのはその立地。建物から海まではわずか4m、目の前に沈む夕日を一年中眺めることができる。

「仕事をしてても、サンセット・タイムは家に帰りたくてしょうがない(笑)」

実は規制があるため、現在はここまで海際にコンドミニアムを建てられない。ゆえに規制前の物件が建つゴールドコーストは、マーケットに出ればすぐに買い手がついてしまう、知る人ぞ知る希少な場所なのだ。

「低層階なのもポイントですね。高層階は海しか見えないけれど、ここは波音もヤシの葉音も間近。リビングの床にはヤシの木がきれいな影を落とすんです」

マノアの谷から吹く風の影響で、昼間でも空調いらず。広いテラスのおかげで雨も降りこまず、一日中窓を開け放せる。

「外と中の区切りがない、まるでビーチハウスに住んでいる感じです」

朝起きたら波と風をチェック。そのまま裸足で階段を降り、シャワーを浴びるように海へと向かう。さらにコンドミニアムの前にはカピオラニ公園が。いつでも好きな時にランやバイクのトレーニングも可能。トライアスリートである稲本氏にとってまさに最高の環境なのだ。

一年をかけてリノベーションした部屋で、こだわったのはプロジェクターを映せるリビング。リアルな波の音を聴きながら、真っ白な壁でサーフィン映像を見る贅沢を味わっているそうだ。家具はこの部屋に合わせて日本でオリジナル製作。刷毛目を残した味のある壁は日本の左官職人が手がけ、稲本氏のこだわりを隅々まで活かした部屋ができあがった。

実はこれまで同じ建物の別の部屋をレンタルしていた。海から上がれば居住者専用の庭で寛ぐ人がビールをごちそうしてくれるなど、住む人々の温かさも自身のベースをここに置く理由になったという。

「いい景色の中に自分を置くという僕の人生哲学を表すのが、ハワイの家。波音、風、空気、そんな目に見えないものの価値を感じられる場所です」

Kenichi Inamoto
1967年生まれ。’95年、ゼットンを設立。2017年、DDホールディングス取締役兼海外総括CCOに就任。ゼットンの小会社、ZETTON, INC.のCEOとして「ALOHA TABLE」「PARIS.HAWAII」などさまざまなハワイアンレストランを経営。


Text=牛丸由紀子 Photograph=熊谷 晃、石丸智仁