光本勇介×箕輪厚介「堀江貴文は天性のストライカー」<後編>【ホリエモン特集】

32万部を超える堀江貴文さんのベストセラー『多動力』を世に送りだした編集者・箕輪厚介。公私ともに深く付き合い、今最も堀江さんのことを知る男といってもいい箕輪が、堀江さんに”天才起業家”と言わしめるバンク代表取締役兼CEO・光本勇介さんにインタビューを敢行。学生時代から堀江さんに憧れを抱いていたという光本さんから見る、堀江さんの人間性とは?

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意外にチャーミングで可愛らしい一面もある

箕輪 堀江さんと一緒にいると、楽しくてあっという間に時間が過ぎていきます。ただ、飲み始めると長い(笑)

光本 前回の飲み会も19時から始まって、終わったのが深夜2時半。「明日はゴルフなんだよな」と言いながら、7時間半、ぶっ続けで飲んでいました。僕が「堀江さんは明日ゴルフなので、そろそろお開きに」と言いださなければ、さらに続いていたと思う。

箕輪 あと、どんなに酔っぱらっていたとしても、何を話したかきちんと覚えている。記憶力が異常にいいんです。飲みの場で仕事の話をして、覚えていないだろうと思って油断していると、「あの件、ちゃんと進んでる?」って、指摘される(笑)。

光本 堀江さんは一緒にいてとても心地がいいんですよね。なぜなら、ストレートでフラットな性格だから。

箕輪 その場で厳しいことは言うけれど、嫉妬したり、面倒くさい絡みをしてきたりというのはいっさいない。孤高の人のように思われるけど、意外とチャーミングだし。この前の光本会で、「オレ、紅白出る」って言ってて、「じゃあ、秋元康さんに詞を書いてもらおう」と言ったら、「いや、オレからは恐れ多くて頼めない。お前からお願いしてよ」と。そんな可愛らしい一面も持っています。

とりあえず何でもやってみる。それが堀江さん最大の強み

箕輪 堀江さんに対して「もっとこうしてほしい」という意見はあります? 経営者のなかには、「オンラインサロンでお茶を濁していないで、もっと真剣にビジネスやってよ」と言う人もいます。

光本 また、本気でひとつの事業を取り組んだらどんなことになるんだろうという興味はありますね。すごいことになりそう。でも、堀江さん、そこにはもう興味がないんですよね。自分の興味の赴くままに突き進んでいく姿は、見ていて清々しささえ感じます。

箕輪 それに、人を巻きこむ力もすごいよね。酒を飲み、人の話を聞きながらスマホでメモを取っている。それを「お前やってみろ」とスタッフにメールして、ビジネスが始まるんです。自分は飲んでいるだけなのに、周りを巻きこみ、動かしまくる。

光本 行動力もケタ違いです。僕も「成功も失敗も、あらゆることは経験であり、実験である」と思って、とりあえず何でもはじめてみます。どんなチャレンジをするにしても経験数が多い方が、成功確率が高まりますから。でも、堀江さんは僕のはるか上をいっている。ありとあらゆることをやり切ったという印象です。

箕輪 堀江さんって、意外と失敗も多い。結局、ニッポン放送は買えなかったし、球団も持てていないし、選挙も落ちている。今年は東大も落ちたし。

光本 あれほど忙しい日々を過ごしながらセンター試験を通っちゃうだけですごいですよ。僕と堀江さんが違うのは、物事を同時進行でこなす力。僕は器用じゃないので、ひとつのことを始めると、それに徹底的に打ちこまなければダメ。仕事と受験の両立はできないな。

箕輪 簡単に言うと、光本さんはゼロからクリエイティヴに携わるタイプで、堀江さんは大部分を人に任せて、自分はゴール前で待っているタイプ。

光本 天性のストライカー気質なんですよね(笑)。


Yusuke Mitsumoto
神奈川県生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業。2012年「STORES.jp」、'17年「CASH」、'18年「TRAVEL NOW」など、話題のサービスを次々にリリース。また、DMM.comがバンクを70億円で買収したことでも注目を集めた。
Kosuke Minowa
1985年東京都生まれ。編集者。双葉社時代、堀江さんの著書『逆転の仕事論』を手がけ、2015年、幻冬舎に入社。『多動力』『日本再興戦力』『メモの魔力』など、ベストセラーを次々に世へ送りだしている。


実験思考  世の中、すべては実験
光本 勇介
幻冬舎 ¥390

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Text=川岸徹 Photograph=三吉史高