OWNDAYS田中修治の堀江貴文論<前編>「僕には道しるべのような人」【ホリエモン特集】

先日、念願だったロケットの打ち上げに成功し、注目度をさらに高めているホリエモン。多くの起業家から圧倒的な支持を集める堀江さんについて、気鋭の経営者はどのように分析しているのだろうか。OWNDAYS | オンデーズ グループCEOの田中修治さんに話を聞いた。


堀江さんは、何事も軽々と越えていく

初めて堀江さんに会ったのは15年くらい前のこと。大勢の人が集まる飲み会の場でした。僕は「堀江さんだ」と気づきましたが、向こうは僕のことを知らなかったと思います。昨年『破天荒フェニックス』という本を出版した時、共通の知人から「堀江さんが、あの本おもしろいって言ってたよ」と聞いて、嬉しかったですね。その後、ちゃんとご挨拶をさせていただいてから、月に1、2回くらいお会いしている感じかな。北海道のロケット開発の現場とか、いろんなところへ連れて行ってもらっています。

堀江さんの存在はとてもありがたい。なぜかというと、堀江さんを見ていると、「こんなことまでやって大丈夫なんだ」って思えるんですよね。経営者の人生って、氷が張った湖の上を歩いているようなもの。薄氷を踏み抜いて落ちてしまうのが怖いから、みんな先頭を歩きたがらない。実は先に誰かが通って安全だとわかったところを歩きがちです。

でも、堀江さんはそんなことはまったく考えずに、先頭をきって氷の上を進んでいくんです。で、たまに落ちる(笑)。その姿を見て、僕は「ここは行ってもいい」とか、「行ってはダメ」などと判断する。堀江さんは“道しるべ”のような人といえるかもしれませんね。

そんな堀江さんを見ていると、"挑戦することへのハードル"が下がるんです。なんでも軽々と越えていくから、僕も行けるかなという気にさせてくれます。自分の可能性を潰すいちばんの敵は、自分なんですよ。「これはできない」って決めてしまうから、何者にもなれないんです。

夢を語るその姿に、いつもワクワクさせられる

堀江さんはこの前、ついにロケットを飛ばしたでしょう。すごいことですよね。堀江さんと一緒にいると、どんなことでもできるんだという気持ちになりますね。といっても、堀江さんと同じことをやりたいわけではないし、同じような人生を歩みたいとも思わない。僕には僕のやりたいことがあって、それをやり遂げるだけです。

堀江さんは、頭がいいというより、とてつもなく記憶力がいい人だと僕は思っています。自分が見聞きしたことは、ほとんどインプットできている。堀江さんはそれが頭のなかでどんどんつながっていっていくから、新しいものを次々と生みだせる。僕は記憶力が悪いので、その部分はまったく敵いません。

あと、堀江さんは稼ぐという軸ではなくて、いかに面白いかという基準で行動するから、一緒にいると夢を見させてくれる。堀江さんと仲のいい人たちも同じような考えを持っているから、飲みの場だと「俺がこのなかで一番面白いことをやっている」って、マウンティングの取り合いになるんです。もちろん、誰も堀江さんに敵わないんですけどね(笑)。

後編に続く

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Shuji Tanaka
1977年埼玉県生まれ。10代から起業家として企業再生案件を中心に事業を拡大。2008年に経営破綻していたメガネ販売チェーンOWNDAYSの代表取締役社長に就任。奇跡のV字回復を成し遂げた。その様子は自著『破天荒フェニックス オンデーズ再生物語』に描かれている。OWNDAYSは現在12ヵ国に300店舗近くを展開する。


Text=川岸徹 Photograph=古谷利幸