メリア和田由紀&原由記「デリケートゾーンケアという習慣を日本に根づかせたい」【女性起業家】

SNSやインターネット技術が発展した現在、かつてないほど女性が起業しやすい時代が訪れた。豊かな感性や打たれ強いしなやかさ、そして、現状を打破する行動力を持つ女性起業家たちのビジネスに迫る。


ベストパートナーは幼馴染

「原とは家が近所で、幼稚園の頃から同じバレエ教室に通っていました。出会って30年以上、彼女が何を考えているか、だいたいわかります(笑)」と、和田由紀さんが言えば、原由記さんも「和田と私は、感性は似ているけれど、タイプは違います。でも、ぶつかることはないですね。むしろフォローし合える存在」と。

大学を卒業後、和田さんは外資系金融機関、原さんは化粧品メーカーへと、まったく別の道に進んだ。だが以前から、「いつか一緒に何か立ち上げよう」と話していたという。そして、2017年5月、満を持して、メリアを設立。目指したのは、「新しい美の習慣」の提案だ。

「前職で商品企画の魅力を知り、自分でイチからつくってみたいと考えていて。和田となら素晴らしいものができると思い、誘ったんです」(原さん)

「美容はもともと興味のあるジャンル。原は、何があってもやり遂げる人だと知っていたので迷いはなかったです」(和田さん)

ふたりが目をつけたのが女性のデリケートゾーン向け商品だ。

「欧米では、小さい頃から専用のスキンケアアイテムでケアすることが当たり前の習慣。普通のボディウォッシュでは刺激が強く、肌トラブルやホルモンバランスの乱れにも。そんな美容と健康の鍵でもあるデリケートゾーンに関して日本でもそんなよい習慣を根づかせたくて。毎日使いたくなる、上質で、ケアの時間が楽しみになるような商品が不可欠だと思いました」(和田さん)

「デリケートボディウォッシュ」(250ml ¥3,400、30ml ¥900)などアイム ラフロリア シリーズを展開し、今秋、保湿クリームも発売予定。EC販売の他、「ISETAN SALONE」や「エストネーション」、「阪急うめだ本店」などでも販売している。10月には宮崎、鹿児島の山形屋で、そしてジェイアール京都伊勢丹でPOPUPを予定。

「女性特有の悩みをカバーできること、使いやすさ、ラグジュアリー感を出すために、目指したのはイヴピアッツェローズの香り。お花から香りを抽出し、再現度を高めるため数十回繰り返しテストを行い、商品化。こだわりし尽くしました」(原さん)

そうして生まれた「アイム ラフロリア」シリーズは、百貨店やセレクトショップでも扱われ、感度の高い女性から支持されるなど好調だ。

「ライフステージの変化があるのは女性ならではで大変なことも。私たちは、そんななか前向きにチャレンジする女性を応援する企業でありたいと思っています。商品を通じて、一歩踏みだそうとしている人の背中を押せたら」

そう力強く話す和田さんに、原さんも静かに頷く。ベストパートナーとの出会いも、道を切り拓く力になるのだろう。

和田由紀&原由記の仕事における三種の神器


Yuki Wada (左)
1984年徳島県生まれ。慶應義塾大学卒業後、外資系金融機関に入社。在職中一貫して、債券部の営業として活躍し、クライアントの資産運用やファイナンスサポートなどに従事。’17年に退職し、原さんとともに、Melliaを創業する。
Yuki Hara (中)
1984年徳島県生まれ。共立女子大学を卒業後、大手化粧品メーカーに入社。広告プロモーションやPR、商品企画等に従事し、執行役員に就任して経営にも参画。’17年、同社を退職。同年、Melliaを立ち上げる。


Direction=島田 明 Photograph=丸谷嘉長(カウンタック写真部) Text=村上早苗 Hair & Make-up=窪田健吾(aiutare)、中村友里香(FACCIA)