名建築家・坂倉準三の美意識を受け継ぐ姉弟が、夏になると軽井沢に集まる理由とは?

巨匠ル・コルビュジエに師事していた日本の3大弟子のひとり、坂倉準三氏の跡を継ぐ竹之助さんが率いる、坂倉建築研究所とえいば、軽井沢の瀟洒な別荘をいくつも手がける名建築家集団。その坂倉家の親族は今や世界中に散らばっているが、毎年、夏になると軽井沢に集まるという。

世代を超えて家族が集まる場所

軽井沢には昔から変わらない佇まいが色濃く残り、思い出が代々受け継がれていく場所だと語るのは、木田三保さん・坂倉竹之助さん姉弟。建築家・坂倉準三氏を父に、文化学院創設者の西村伊作氏を祖父に持つおふたりには、脈々とその美意識が宿る。竹之助さんは、数々の軽井沢別荘を手がけ、三保さんはルヴァン美術館を拠点に多彩な企画展を開催。

「この美術館は祖父にあたる西村伊作が造った、文化学院創立時の建物を再現したもの。浅間山を望むカフェで時を過ごすのは格別です。夏には世界各国から親戚が集まる場所となっていて、今年もスイスから来る91歳の叔母を囲み賑やかになるはず」

幼少期から常に夏を過ごしてきた軽井沢には、準三氏が建てた住宅を移築・改装したA型住宅とフレンチレストラン、ドメイヌ・ドゥ・ミクニもある。

「軽井沢は、変わらぬ思い出を実感できる場所なんです」


軽井沢ツウ・木田三保さん・坂倉竹之助さん姉弟お秘密のアドレス

Miho Sakakura Kida
ルヴァン美術館 副館長・学芸員。東京都生まれ。日本で美術系学校を卒業後、米・クランブルク アカデミーを経て、ニューヨークのマルセル・ブロイヤーの建築事務所へ。ルヴァン美術館の副館長歴は21年に及ぶ。
Takenosuke Sakakura
建築家/坂倉建築研究所 代表取締役会長。1946年東京都生まれ。建築家。父は日本のモダニズム建築第一人者、坂倉準三。主な作品に「ギャラリー・サカ」「東京ミッドタウン」「聖サレジオ学園ドンボスコ記念聖堂」がある。


Text=谷内田美香(ゲーテWEB編集部)