ファッション好きのイニエスタが手がけたスニーカー「ミカクス」とは?

世界的サッカープレイヤー、A.イニエスタが、実業家として新プロジェクトを立ち上げた。何事にも妥協しない彼が求め、作り上げたスニーカーとは。その想いと展望を語る。


スニーカー作りもサッカーも常に100%の力でコミット

「ファッションが好きだから、いつかブランドプロデュースもしたいと考えていました。その第1弾としてスタートしたのが、友人たちとともに立ち上げたブランド『ミカクス(Mikakus)』のプロジェクトです。僕と妻のアンナがアンバサダーを務め、現在、スペインのプレミアムなショップでスニーカーを販売していますが、今後は日本での展開も視野に入れています」

こう話すのは、世界中で愛されているサッカープレイヤー、ヴィッセル神戸所属のアンドレス イニエスタだ。

「ミカクス」は、2019年1月に始動したばかりの、スニーカーをメインとしたシューズブランド。ライフスタイルシーンだけでなく、スーツに合わせるなど、ビジネスカジュアルでもファッショナブルにコーディネイトできる靴作りを目指した。

何よりの特徴は、すっと足になじむ履きやすさと心地よさ。足を酷使するサッカーをとことん極めてきたイニエスタだからこそわかる"プロの視点と体感"を最大限に活かしたという。

「足元の快適さは僕にとってはとても大切なことだけれど、きっと誰もが同じことを望んでいるはず。だから、より多くの人が気持ちよく動けるシューズを作りたかったんです」

ターゲットは20代から40代までの男女ということもあり、イニエスタだけでなく、アンナ夫人の意見も取り入れ、女性目線のデザインや色使いなどにも心を配った。

イニエスタの古くからの友人のほか、ファッション界の鬼才などが賛同。才能と創造性溢れるプロジェクトチームが結成された。

世界的に著名なスニーカーブランドで活躍する、イタリアやスペインのデザイナーを中心に、グラフィックなどにも精通したトップチームがデザイン。製造はポルトガルで行うなど、あくまでヨーロッパスタイルを追求したこともこだわりのひとつだ。素材や縫製など「すべてが最高でなければ」と、一流の人材を集め、自らのセンスや経験による意見も加えながら、完成にこぎつけたという。

「3月にはニューモデルを発表しましたが、これからも半年に一度は新作を作っていきたいと思っています。ファッション感度の高い人やトレンドに敏感な人たちに、さまざまなシーンで履いてほしいですね」

約8000万人いるSNSのフォロワーをきっかけに、インターネットを通じ、国を越えてマーケットを広げていきたいとイニエスタ。彼の頭には、今後の構想もしっかり描かれている。

「日々変わっていく時代の先を見据えることが、ビジネスにとっては大切なこと。今回はSNSなどを利用し、Eコマースをプラットフォームにした事業をやっていこうと考えました。サッカーはもちろん、どんなことにも、常に100%の力でコミットするのが僕のスタイル。ミカクスもそうだし、子供たちのサッカースクールもそう。新しいことに取り組む時は、いつもワクワクしているよ」

これから先も、さまざまなことに挑戦したいし、挑戦するからには成功させる。そのためにも常にアンテナを張り、多分野の才能ある人たちとビジネスをしていきたい。そう語る、緻密な計算力と創造的な感性を併せ持つ"実業家イニエスタ"への世界の期待は大きい。

ミカクスのラインナップを一部紹介!


Andres Iniesta
ヴィッセル神戸のミッドフィルダー。FCバルセロナではリーグ優勝9回、スペイン代表では2010年W杯優勝など数々のタイトルを獲得。ワイナリー「ボデガ・イニエスタ」を創立するなど、実業家としての手腕も発揮。


Text=中井シノブ Photograph=岩本浩伸 Styling=久保コウヘイ Hair & Make-up=古川由起子(CALME)