【シリーズ秘書】秘書出身のカリスマプロデューサー柴田陽子を支える敏腕秘書

東急東横線の線路跡地に建てられた「ログロード代官山」、ローソンの「ウチカフェスイーツ」、グランツリー武蔵小杉、来年新装となる東京曾館などのプロデュースを担当するのは柴田陽子事務所、通称「シバジム」だ。その敏腕プロデューサーの脇を固めるのは、ブランディングディレクターとしても活躍する敏腕秘書。カリスマプロデューサーに追随する、その仕事に迫る。


最強才女ペアが東京を切り拓く!!

ふと気づけばあれもこれも。私たちの周りは彼女たちの手によるものばかりである。ローソン「ウチカフェスイーツ」、グランツリー武蔵小杉の総合プロデュース、来年新装となる東京會舘などなど。

ブランディングプロデューサー柴田陽子氏率いる柴田陽子事務所、通称「シバジム」は、業種業態を超えたプロデュースで独自の地位を築く。そんな柴田氏は独立以前、実は外食企業で秘書をしていた経験がある。

「経営者の傍かたわらで言動を見聞きするのは、何よりの勉強でした。一流の人ほど周囲への気配りがすごかったり、『実るほど頭を垂れる稲穂かな』を地でいっているのを、目の当たりにしました。それは話に聞いたり何かを読んだりして得るものとは、密度が違います。リーダーシップ、コミュニケーション能力、マネジメントを学んだあの時期があったから、今があると思います」

柴田氏のもとで2年間、秘書を務めているのが杵島由美(きしま ゆみ)さん。入社後しばらくはブランディングディレクターとして働いていたが、柴田氏が自ら指名して秘書業務を依頼。

来年リニューアルオープンする東京會舘のブラ ンディングは杵島さんが担当している。

「事務所で一番の気配りの人なので。彼女は一を聞いて十を知り、先回りして進めていくことができるんですよ」

秘書として十全に役割を果たしていた杵島さんは今年、抜擢を受けて新たな業務も担当することに。今後はプロジェクトチームリーダーとして羽ばたく。

「2年間、ボスが集中できる環境を作り上げていく仕事を完璧にこなしてくれました。今後はクライアントのために同様のことを、高いレベルで遂行してもらいたい。秘書の経験はリーダーになるうえで活きてきますから」(柴田氏)

秘書としての杵島さんの仕事内容はどんなものだったか。

「柴田のスケジュール管理、会食のセッティング、お持たせの選び、ほか日々の細かい業務を担当します。柴田のスケジュールは社内でも取り合いで、5分単位で調整をします」

と杵島さん。当初から秘書専業ではなく、同時にブランディングディレクターの仕事も抱えていて、自身の時間のやりくりもハード。支えになっていたのは、柴田氏からの言葉だった。

入社後、杵島さんが最初に作ったコンセプトブック。柴田氏のアドバイスをもとに作成した。

「柴田こそ誰よりも気が利くので、スタッフのことをよく見ていて、細かく声をかけているんです。先回りして何かを整えておけば、業務連絡で使っているLINEで『さすが!』などと送ってくれる。そのひと言が何より嬉しい。もちろん締めるところは締めるので、叱り上手にして褒め上手ということですね。叱られ、褒められ、その反復で人は育つのだと思います。その機会を作ってもらえて、本当にありがたいです」

今後はプロジェクトチームリーダーとなり、今までの精神を受け継ぎながら、仕事をしていくつもりだ。

「柴田を支えていくことは変わりません。チームを率いるのですから、もっと成長し、柴田とともに走っていけるレベルになることが目標です」


Yoko Sibata(左)
ブランディングプロデューサー。1971年生まれ。ブランディングプロデューサーとして多岐にわたるコンサルティング業務を請け負う。2004年「シバジム」設立。’13年洋服ブランド「BORDERS at BALCONY」も立ち上げた。
Yumi Kishima(右)
秘書兼ブランディングディレクター。1989年生まれ。2016年柴田陽子事務所「シバジム」に入社。秘書業務を経て、’18年からはプロジェクトチームリーダーとして、コスメ・美容、エステ、カフェチェーンなどのブランディングを担当。

Text=山内宏泰 Potograph=吉場正和