バリーCEO は、日本で販売員からキャリアをスタートした大の親日家

銀座、数寄屋橋の交差点にレザーアクセサリーブランド、バリーの大型店が誕生して2年。CEOのフレデリック・ドゥ・ナープ氏が来日し、ラグジュアリーな館「バリー銀座店」への想いを語った。

祝!バリー銀座店2周年。来日したCEOが語るラグジュアリーブランドの真髄

「銀座という場所は日本だけではなく、世界でも知られるショッピング・ディストリクトです。この銀座の、まさにゲートウェイという場所にバリーの特別なお店があります」

そう語るのは、バリーCEOフレデリック・ドゥ・ナープ氏。世界中のバリーの店舗のなかで最大の売り場面積を誇る旗艦店のオープン2周年を機に来日した。

「バリーは1851年に創業、世界で2番目に長い歴史のあるラグジュアリーブランドです。ゆえにバリーのアーカイブというのは非常に興味深いもので、それはファッション界においても貴重なものです。この銀座店は、ただ商品を扱うのではなく、バリーが持っている価値を体験してもらうための場所。2階のスペースでは、さまざまなイベントを開催します」

先日、発表された「BALLY and Mari」では、キュレーターに夏木マリ氏を迎え、1年を通し、ミュージシャンやアーティストとコラボレーション。驚きと刺激溢れるアートプロジェクトをこの2階を舞台に展開していく。その第1弾としてアーティストの大沢伸一氏の参加が決定。その後も多くのトップランナーが続々と登場する予定だ。

「バリーは1920年代から世界的な建築家やグラフィックデザイナーらとさまざまなコラボレーションを行ってきました。今回、クリエイティヴィティに溢れ、都会的な洗練さを持った夏木さんがどのようにバリーを表現するか、非常に楽しみにしています」

ドゥ・ナープCEOがラグジュアリーブランドのブランドでのキャリアをスタートさせたのは日本。カルティエの販売員からはじまり東京・銀座店の店長を経て、北米のCEOにまで昇進。その後、ハリー・ウィンストンで多大な功績を残し、2013年より現職を務める。

「90年代初頭、ラグジュアリーブランドは日本で非常に元気でした。日本のお客様は世界のなかでもとりわけ洗練されており、歴史あるもの、上質なものへの理解が深いと思います。多くのラグジュアリーブランドが現在のポジションにいるのは、当時の日本のマーケットでの成功があったから。私がハリー・ウィンストンにいた時も、ブランドを飛躍させるべく、最初に日本での販売に力を入れました。日本の人々に受け入れられれば、世界のマーケットで成功することが可能になるからです。だから、今回の夏木さんとのコラボレーションのように、日本のコミュニティに寄り添った、日本人向けの企画を行うのです」

29年前に来日し、日本を知り尽くすドゥ・ナープCEOは、日本での経験を現在の仕事に活かしていると言う。

「ラグジュアリーブランドのCEOの役割は、長い歴史のあるブランドに『Bring Life』、より強い命を吹きこむことです。ブランドにとってはヘリテージこそが価値であり、それをいかに現代的な手法で伝えていくかが大切です。また、バリーのCEOとしては、私はその価値を『CO-CREATION』、ともにつくりあげていくことを意識しています。この考え方は、敬意をもっていろいろな人たちと共につくりあげる――そんな日本人の働き方から学んだもの。例えばバリーのデザインチームは3人が牽引しています。彼らがCO-CREATIONしながら、アイテムをつくりあげていくのです」

そんな親日家のドゥ・ナープCEOは世界中を回り、超多忙な日々を過ごしているという。ちなみに今回の日本滞在はわずか1日。その前の2週間は5都市を巡っていた。

「昨年は1年間で100回以上のフライトがあり、世界中を旅しました。CEOの仕事の一番の魅力は、世界中の人に出会い、さまざまな文化に触れられるということ。でも、体力的にはちょっと大変なんですけどね」


Frederic de Narp
バリー最高経営責任者。1991年、日本でカルティエのセールスアソシエイトからラグジュアリーブランドでのキャリアを開始し、銀座店マネージャー、イタリア支社CEO、北米支社CEOを経て、ハリー・ウィンストンでの業績好転を主導。その実績を買われ、2013年より現職。


バリー銀座店
TEL:03・6264・5471
住所:東京都中央区銀座5-2-1
営業時間:11:00~21:00
休み:不定休

Text=ゲーテWEB編集部