女性の声をカタチに! マーケティング会社・プリンシパル七尾エレナ【女性起業家】

SNSやインターネット技術が発展した現在、かつてないほど女性が起業しやすい時代が訪れた。豊かな感性や打たれ強いしなやかさ、そして、現状を打破する行動力を持つ女性起業家たちのビジネスに迫る。


挫折を経験したことが私の力になっています

化粧品、旅行会社やホテルなどあらゆる業種を対象に、女性に特化した調査や商品開発を行うマーケティング会社プリンシパルを経営するのが、七尾エレナさん。

「弊社の強みは、クライアントが本当に欲しいと思う、生の消費者の声を提供できること。スタッフやモニターはすべて女性。特にF1層(20〜34歳)におけるマーケティングやPRには、絶対の自信を持っています」

彼女の原動力は、かつての大きな挫折にある。最初の起業は社会人になってわずか1年半の時。いつかは起業を、と考えていたなか、縁あって投資家と知りあい大きなチャンスを手に入れた。しかし未熟な状態でのスタートは結果を出せず、代表を退任することに。

両親ともに経営者。母が北海道で展開していたサロン事業を今年継承。

「本当に悔しかった。人の資金で失敗してしまったことも情けなく、若い女性で話題になるから社長になったんでしょ、とも言われました」

しかしその悔しさが、次の飛躍への大きなバネに。「自分の力でどこまでいけるか、どのくらい大きな挑戦ができるのか。経営者として勝負をしたいと思ったんです」

無理に背伸びせず、今ある環境を最大限に活かしたのが現在の事業。

某ホテルでは、女性向け宿泊プランをプロデュースするなど、ターゲットリサーチから商品開発までを一貫して行う。

「マーケティング知識と女性。それなら、自分の強みを活かして戦えると思いました」

さらに「決断は早ければ早いほうがよい」と前社の代表退任からわずか3ヵ月で会社を設立。その強い心は、3歳から始め、青春時代を捧げたバレエの経験によって培われたという。「上下関係はもちろん、トップを争う者同士の戦いは熾烈。身体も心も鍛えられました」

現在は母が経営していたサロン事業も継承し、経営者として新たなフェーズへ向かう七尾さん。"プリンシパル"とはバレエで"主役"の意。挫折を乗り越え立ち上げた会社の名こそ、経営者として主役を目指す彼女の決意だ。


七尾エレナの仕事における三種の神器


Erena Nanao
1989年フランス生まれ。父の仕事のため、5歳までフランスで暮らす。北海学園大学を卒業後、マクロミルに入社しリサーチ業務に従事。2013年にスマホアプリを手がける会社を設立。’14年任期満了に伴い代表取締役を退任後、’15年にプリンシパルを設立。 
http://www.p-pal.tokyo


Direction=島田明 Photograph=丸谷嘉長(カウンタック写真部) Text=牛丸由紀子 Hair & Make-up=サユリ


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