天才起業家・光本勇介×敏腕編集者・箕輪厚介の堀江貴文論<前編>【ホリエモン特集】

32万部を超える堀江貴文さんのベストセラー『多動力』を世に送りだした編集者・箕輪厚介。公私ともに深く付き合い、今最も堀江さんのことを知る男といってもいい箕輪が、堀江さんに”天才起業家”と言わしめるバンク代表取締役兼CEO・光本勇介さんにインタビューを敢行。学生時代から堀江さんに憧れを抱いていたという光本さんから見る、堀江さんの人間性とは?


IT業界のヒーロー、それが堀江さん

箕輪 光本さんは年齢的に、堀江さんの影響を強く受けている世代ですよね。

光本 僕が大学を卒業したのは2004年。ちょうどIT業界が熱く盛り上がっている時代でしたね。ライブドアやサイバーエージェントといった新興企業が上場し、"ネットバブルの時代"とも呼ばれていました。僕は既にインターネットを使ってビジネスを始めていたこともあって、華々しい成功を収める堀江さんをIT業界のヒーローのように感じていたんです。

箕輪 光本さんが実際に堀江さんに会ったのはいつですか?

光本 約1年半前ですね。箕輪さんも一緒だったニューズピックスの仕事で。

箕輪 あの時が初めてだったんだ。でも、すぐに意気投合していましたよね。そこで、堀江さんが「光本会をやろう」と言いだした。光本会というのは、堀江さん、光本さん、僕の3人で開催する定期的な飲み会。堀江さんはそうした定例会をあまりやるタイプじゃないんだけど、「光本君は天才だから、たまに会っておきたい」と。だいたい月1回のペースで開催されています。

光本 ありがたいことですよね。堀江さんはあんなに多忙なのに、わざわざ会う時間をつくってくれる。

箕輪 それだけ光本さんにシンパシーを感じているということでしょう。起業家にはふたつのタイプがあって、ひとつは目の前のことを着実にこなす堅実なタイプ。もうひとつは見たことのないものをつくるタイプ。ふたりとも明らかに後者で、世界の見え方を変える人なんです。普通のことやってもしょうがないという意識を持っているところが共通している。

圧倒的な知識量が、無限のアイデアを生みだす

光本 堀江さんは実際に会ってみると、雰囲気がとても柔らかくてびっくりしました(笑)。また、お会いするたびに感心するのが、その知識量の豊富さ。それも、本業以外の知識がものすごい。ありとあらゆるジャンルに好奇心をもち、どんなことでも知識として蓄えているんです。僕もアンテナを張っている方ですが、堀江さんには敵いません。

箕輪 前回の光本会でも、ひとりでずっと喋っていましたね。バーの店内で流れていた昭和歌謡の曲名はもちろん、歌っているアイドルの生い立ちといった細かな情報まで頭にインプットされている。雑学王ですよ。

光本 堀江さんとの時間は本当に学びが多い。いろいろなことを教えてくれますから。僕はアイデアって、情報と情報の掛け合わせで生まれるものだと思っています。無から新しいアイデアが生まれるのではなく、既存の情報を組み合わせて新しいアイデアをつくりだす。だから、いろんな情報を知っていればいるほど、面白いものが生まれる確率が高まります。

箕輪 それにしても、あの知識量は異常ですよ(笑)

光本 以前、北海道のロケット開発現場を訪ねたことがあったのですが、その時に堀江さんの原点が見えたような気がしました。それは、”少年のような好奇心”。目をキラキラと輝かせながら現場で働くエンジニアたちと、あーでもないこーでもないと話をしているんです。あの時の堀江さんの楽しそうな目の輝きが忘れられません。好きなものに熱狂し、とことんのめりこむことが、いかに人生を豊かにするか。堀江さんを見ていると、それをつくづく感じます。

後編に続く
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Yusuke Mitsumoto
神奈川県生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業。2012年「STORES.jp」、’17年「CASH」、’18年「TRAVEL NOW」など、話題のサービスを次々にリリース。また、DMM.comがバンクを70億円で買収したことでも注目を集めた。
Kosuke Minowa
1985年東京都生まれ。編集者。双葉社時代、堀江さんの著書『逆転の仕事論』を手がけ、2015年、幻冬舎に入社。『多動力』『日本再興戦力』『メモの魔力』など、ベストセラーを次々に世へ送りだしている。


『実験思考 世の中、すべては実験』
光本 勇介
幻冬舎 ¥390


Text=川岸徹 Photograph=三吉史高