【プライベートジェット】オーナー上嶋史朗が語る「PJは単に時短のためのツールではない」

超人的なスケジュールをこなすエグゼクティブにとってプライベートジェットは最強のビジネスツールだ。時間短縮だけではなく、非日常的な移動は所有することで信用につながり、新たなアイデアを与えてくれる。そんなPJを使いこなすオーナーたちの仕事術に迫った。


人とのつながりとビジネスチャンス

「幼い頃からの憧れが現実になった」と話すのは、不動産リース業のほか飲食業や観光業など数社を経営する上嶋史朗氏。幼少期の将来の夢はパイロット。いつかは世界を旅したいと思っていたという。けれど夢とは別に、実際は金融機関に就職して12年の経験を積んだ後、独立、事業を立ち上げた。

セスナ社の小型ジェット「サイテーションCJ4」を手に入れたのは今年。それ以前に、水陸両用小型飛行機「コディアック100」やヘリコプター4機などを観光事業用に入手していたが、ヘリコプター以上の距離を移動できる小型ジェットの必要性も感じていたそうだ。

仕事もプライベートも時間を短縮して有効利用できるだけでなく、観光事業に有用なのも魅力だったそうだ。購入前に試乗し、何気なく見ていた街や自然風景の美しさを改めて感じた。

愛機を置いている岡山空港までは、ヘリコプターで移動することが多い。ヘリやジェット機を使えば、北海道や沖縄もすぐ。身体を休めることにもなる。

「京都や和歌山の上を飛んで、この素晴らしい日本の景色を子供たちにも見せたいし、日本を訪ねてくださる海外の方にも見ていただきたいと思ったんです」

外国人がますます増えるだろうこれからの時代に、ジェットやヘリコプターは移動手段になる。だが、そんな打算やビジネスだけで購入したわけではない。

「子供たちとなかなか一緒に過ごせない日々で、急遽1日空いたという時に短時間でも一緒にいられる。先日も、家族で香川にうどんを食べに行き、家族が喜ぶ顔を見ました」と言う。

小型ジェットで、国内移動。京都以外にも岡山や瀬戸内などにもヘリコプターを置き、移動に使う。

プライベートジェットは単に時短を実現するツールではない。人とのつながりやビジネスチャンスを与えてくれるものなのだ。

「不動産も目抜き通りにあるものを購入します。信用という面で効果は絶大で、ジェットも同様です。好きなものが傍にある高揚感はモチベーションになるし、思えばかなうという自信にもつながっています」と上嶋氏。

商談や営業などビジネスシーンに利用するのはもちろん、日本の美をより正確に伝えるツールとして使いたいと言う。

Shiro Ueshima 
1976年生まれ。大学卒業後、金融機関に就職して宅建主任者を取得。2012年に退職し、不動産リース業を開業。2軒の不動産から、わずか7年で20軒以上のオーナーに。その後、飲食業やヘリコプターを利用した観光事業なども手がける。


Text=中井シノブ Photograph=鞍留清隆


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