女優・広末涼子「自分は素材。セルフプロデュースにはなりたくない」

骨董の世界を舞台に、古美術商と陶芸家のコンビが仕かけるコンゲームを描いた映画『嘘八百』。その続編『嘘八百 京町ロワイヤル』(1月31日公開)に、今年40歳になる広末涼子が出演する。  


どんな色にもなれる女優

「勧善懲悪というわけではないけれど、結末は誰もが腑に落ちる爽快さ。

中井貴一さんと佐々木蔵之介さんのタッグは、現場でもつい観客として見入ってしまいそうになったほど。

でもそこに自分が入るとなると、すごいプレッシャーでした」

骨董の世界を舞台に、古美術商と陶芸家のコンビが仕かけるコンゲームを描く大ヒット作『嘘八百』。

その続編で広末涼子が演じる志野は、ふたりを手玉に取る “峰不二子” 的ヒロイン。

「茶道家、京都のホステス№1で、謎めいた女性……聞くからに面白い役です。ただ茶道の所作とタバコは自分には無縁で。

自然に演じるために、撮影中はホテルの喫煙ルームに滞在し、茶道の稽古と喫煙練習を交互にやっていました。所作としては対極ですが、どちらにも外せないのは大人の色気。そこがまた私にはない部分で……(笑)」

演じるに当たり “女の武器” として久しぶりに伸ばした髪は、取材時「今の役が女性刑事なので」とバッサリと切っていた。

今年40歳になることが信じられない相変わらずの透明感だが、"広末涼子の一貫したイメージ"へのこだわりは、年を追うごとになくなっている。印象的なのは「自分は素材」という言葉だ。

「こういう役がやりたいという意思を持ってもいい年齢なのかもしれませんが、私自身は"セルフプロデュース"にはなりたくないんです。それよりも"どんな色にもなれる女優"と思ってほしい。

まっさらな状態から、ビジュアルや技術を駆使して、役に真実味を与えられるような……そう思うと、今回の役と似ているかもしれませんね」

©2020「嘘八百 京町ロワイヤル」製作委員会

『嘘八百 京町ロワイヤル』
古美術商・小池則夫(中井貴一)と陶芸家・野田佐輔(佐々木蔵之介)の骨董コンビの活躍を描くシリーズ第二弾。父の形見を騙し取られた着物美女・志野のためにひと肌脱ぐことに。騙し騙されのエンタテイメント作品。
監督:武正晴
出演:中井貴一、佐々木蔵之介、広末涼子ほか
配給:GAGA
1月31日(金)より全国公開


Ryoko Hirosue
1980年高知県生まれ。14歳でデビュー以降、数多くのドラマ、映画に出演。最近作にドラマ『奥様は、取り扱い注意』『ワケあって火星に住みました~エラバレシ4ニン~第3話』(WOWOWオリジナル、2月7日OA)、映画に『終わった人』、『太陽の家』(1月7日公開)、『ステップ』(4月3日公開)など。  


Text=渥美志保 Photograph=丸谷嘉長 Styling=道端亜未 Hair & Make-up=山下景子