OWNDAYS田中修治の堀江貴文論<後編>「堀江さんの夢を見届けたい」【ホリエモン特集】

先日、念願だったロケットの打ち上げに成功し、注目度をさらに高めているホリエモン。多くの起業家から圧倒的な支持を集める堀江さんについて、気鋭の経営者はどのように分析しているのだろうか。OWNDAYS | オンデーズグループCEOの田中修治さんに話を聞いた。

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堀江さんを見て、スケールの違いを痛感した

堀江さんのロケット事業には、僕も出資しました。北海道のロケット現場に連れて行ってもらい、丸一日かけてプレゼンを受けたので。「これだけ説明されて出資しないのも悪いしな」とも思って、お金を出しました。最後に「この出資、どのタイミングで資金回収するんですか」と尋ねたら、「そんなのないよ。これは夢だから」って(笑)。でも、夢を買うことが、今の時代にはもっとも大切なこと、それを堀江さんはわかっている。

出資に対してのリターンは期待していませんが、納得はしています。僕が25歳の時テレビを見ていたら、堀江さんが「球団を買収する」と発言していました。その頃、僕は埼玉県の所沢で会社やっていて業績もよく、結構稼いでいたんです。満足感もあって、今思いだすと恥ずかしいのですが、自分のことを相当イケてる25歳だと思っていました。それが堀江さんを見て、「僕と年齢がそこまで変わらないのに、こんなことに挑戦する人がいるんだ」と、スケールの違いを感じたんです。俺って井の中の蛙だったんだなって。

堀江さんは僕が影響受けた唯一の人です。その人から「出資して」と言われた。恩返しというか、感謝の気持ちというか……。それが、ロケット事業出資の最大の決め手です。

グーグルを越える事業に挑戦してほしいという気持ちもある

堀江さんの人柄は、意外といい人(笑)。知り合う前は、「ドヤっていて偉そう」とか想像していましたが、会ってみると全然違う。礼儀正しいし、僕のような年下にも敬語を使います。正直で、表裏がないところも魅力です。

僕は酒を飲まないのですが、堀江さんがいる飲み会には参加します。堀江さんはめちゃくちゃお酒飲みますけど強要してきたことはないですし、体育会系のような上下関係を押しつける人でもありません。堀江さんは、誰とでもフラットに付き合える人です。

ただ、時々びっくりさせられることもあります。以前、堀江さんが自分のイベントの参加者に、「一緒に写真を撮ってください」と頼まれた時、「今、他の人と話しているんで、できません」と、あっさり断った。「断っていいの?」と思いましたが、はっきりと「できない」と断るハートの強さが、逆にすごいなと感じましたね。空気が悪くなるとか、そういうところは気に留めません。

会社の経営を辞め、好きなことを好きなようにやっている今の堀江さん。僕は、また会社を作って、グーグルを倒すくらいのことをやってほしい。堀江さんはアマゾン、ファーウェイ、アリババに匹敵するくらいの事業ができる人だと思います。

堀江さんを見ていると、「もっと自由に生きていいんだよ」といわれているような気がします。実際、社会にはそういう人が増えてきたし、さまざまな生き方が許容される社会になってきたと思います。堀江さんは、その先端を走っている。これからも常に新しいことに挑戦し続けていってほしいと思います。


Shuji Tanaka
1977年埼玉県生まれ。10代から起業家として企業再生案件を中心に事業を拡大。2008年に経営破綻していたメガネ販売チェーンOWNDAYSの代表取締役社長に就任。奇跡のV字回復を成し遂げた。その様子は自著『破天荒フェニックス オンデーズ再生物語』に描かれている。OWNDAYSは現在12カ国に300店舗近くを展開する。


Text=川岸徹 Photograph=古谷利幸

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