スタジアム外のスポーツマンシップ、2019年の頂点は?【HEROs AWARD】

アスリートによる社会貢献活動の輪を広げていくことなどを目的に昨年創設された「HEROs SPORTSMANSHIP for THE FUTURE」(以下、「HEROs」)。今年もっとも「社会とつながるスポーツマンシップ」を発揮したアスリート、チーム、団体を表彰する「HEROs AWARD 2019」が12月9日に開催された。3回目となる今年のHEROs of the year賞は、サッカーを通じた共生社会づくりを目指す『一般社団法人日本障がい者サッカー連盟(JIFF)』に決まった。


スポーツを通じて、社会貢献の輪を広げる場

社会のため、地域のため、子どもたちの未来のため、競技場の外でもスポーツマンシップを発揮している多くのアスリートたちに注目し、称え、支えていくためのアワード。それが「HEROs AWARD」だ。

初開催となった2年前は、サッカーの宮本恒靖氏(現ガンバ大阪監督)によるプロジェクト、ボスニア・ヘルツェゴビナのスポーツアカデミー「マリモスト(小さな橋)」がHEROs of the year賞を受賞し、昨年の2回目はスポーツを通じて長期療養を必要とする子どもたちに「青春」を与える活動を行うNPO法人『Being ALIVE Japan』が栄冠に輝いた。

そして3回目を迎えた2019年。サッカーを通じた共生社会づくりを目指す『一般社団法人日本障がい者サッカー連盟(JIFF)』が受賞した。

『一般社団法人日本障がい者サッカー連盟(JIFF)』の北沢豪氏。

他にも、紛争・災害下の子どもの教育支援のプロジェクトを進める井本直歩子、熊本地震における支援活動などを行う巻誠一郎、DV(家庭内暴力)の被害者家庭の子どもたち(小学校高学年)にスポーツを通じたメンタリングを行う『一般社団法人 Sport For Smile』がノミネート。また、柔道で育む国際友好プロジェクトを今年6月まで行った『認定NPO法人 柔道教育ソリダリティー』が特別賞に選ばれた。

特別賞に選ばれた『認定NPO法人 柔道教育ソリダリティー』の山下泰裕氏。

授賞式では、HEROsのアンバサダーであるアスリートらが今年の受賞者である5つの団体やアスリートにトロフィーを授与。主催の日本財団、笹川陽平会長がHEROs of the year賞を受賞した『 一般社団法人日本障がい者サッカー連盟(JIFF)  』の名前を呼び上げ、会場から大きな拍手が送られた。

『一般社団法人日本障がい者サッカー連盟(JIFF)』の北沢豪氏は壇上で「驚き、感謝しかない。スポーツをやってきてよかったと感じています。障害を持っていて外に出られない家族もいますが、そういった方々にもスポーツをやってみたいと思ってもらえる大きなきっかけとなるのがHEROsという取り組みだと思います」と喜びの言葉を述べた。

この日は、HEROsの取り組みを呼びかけた中田英寿氏ら数多くのアンバサダーも出席し、大いに交流を深めた。スポーツに関わる人々が各々の競技団体やチームに縛られることなく、次々と手を挙げ、プロジェクトに賛同していることがHEROsの特徴。アスリートたちが一同に顔を合わせて会話をすることで、社会貢献の輪を広げていく。HEROsの存在意義は、そうした場をこれからも提供し続けることなのである。


Text=ゲーテWEB編集部