ディーン・フジオカ「地球を意識したキャリアを築きたい」

現在、放送中のドラマ『シャーロック』で主役を務めるディーン・フジオカ。役者として、ミュージシャンとして、GMT+7〜9のゾーンで活躍するディーンに、現在の立ち位置を聞いた。


手の届くギリギリのラインを攻める!

「明確なビジョンと高い熱量をもって、思いつくかぎり一番ワイルドなアイデアにトライする。そういう空気がある現場ですよ」

ディーン・フジオカがそう語るのは、放送中のドラマ『シャーロック』。そのクオリティの高さから多くのファンを獲得した『モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―』『レ・ミゼラブル―終わりなき旅路―』と同じ制作陣による文芸作品原作のドラマシリーズの最新作だ。

「"できるでしょ?"という感じで無茶なパスが来ることも(笑)。例えばシャーロックはバイオリンの名手なんですが、完全に初心者の僕に、劇中で弾く曲が渡されるのは撮影の一週間前だったりする。でも"安全なパス"ばかりだと作品は退屈になる。手の届くギリギリのところを見極められるのは、ずっと一緒にやってきたチームというところが大きいと思います」

同シリーズの太田 大プロデューサーが評して、「どこの時代どこの国にいてもおかしくない佇まい」というディーン。そんなイメージが最も際立つのは音楽かもしれない。「それぞれの言語が持つフローや音感、言葉によって異なるストーリーの伝わりの違いを意識しながら作った」という同作品の楽曲は、マルチリンガルらしく日英中の三ヵ国語が入り混じる。聞けば以前はそれがコンプレックスだったという。

「特定の言語で仕事をしはじめたのは30歳を過ぎてから、だから全部が中途半端な気がして。でも日本に4年住み、そこまで言葉に神経質にならなくても伝わると思えるようになった。この音がこの言語を呼んでいるならそれでいいじゃないかと」

来年40代を迎えるディーン。目指すものを聞けば、「常に挑戦し続ける。今までと変わらず、GMT+7〜9のゾーンで、地球を意識したキャリアを築きたい」。唯一無二の感性は、あらゆるボーダーを意識しない。

「それが世界で一番エキサイティングなエリア、だからここにいる。縁とタイミングさえあえばなんでもトライしたいし、自分発信でしか始まらないものであれば、製作や監督として動いていくことも考えたい。例えばミュージカルとか、あとはアクション。20代の頃にあれだけ練習したのに、日本ではなかなか機会がいただけなくて(笑)。そういう面も発揮していけたらなと思っています」

DEAN FUJIOKA
1980年福島県生まれ。20代よりアジア各国でモデル、ミュージシャン、俳優として活躍。日本では2014年の連続テレビ小説「あさが来た」で大ブレイクし、以降ドラマ、映画に出演作が相次ぐ。


©2019フジテレビ製作委員会
『シャーロック』
原作:アーサー・コナン・ドイル
放送:フジテレビ系 毎週月曜 21時~
出演:ディーン・フジオカ、岩田剛典、佐々木蔵之介ほか
犯罪捜査専門のコンサルタント・誉獅子雄と精神科医・若宮純一のコンビの活躍を描く。コナン・ドイルの原作を現代の東京に置き換え、小説では話題として登場するのみの「アントールド・ストーリーズ」と呼ばれるエピソードをもとに描く、まったく新しいドラマ。


『Shelly』
12月11日発売/A-Sketch
通常盤 Normal ver. ¥2,200
『シャーロック』の主題歌「Shelly」や公開中の主演映画『エンジェルサイン』主題歌、中国の気鋭のアーティストGONGとの中国語コラボ曲など全5曲収録


Text=渥美志保 Photograph=滝川一真 Styling=カワダイソン(impannatore) Hair & Make-up=荒木美穂(KOOGEN)