【指揮者・佐渡 裕】ビジネスパーソンに効くサバイバル名言集⑧

予測不能の未知なるウイルスによって世界的不況は深刻化。そんな不安な時をどうやってサバイバルしていいのだろうか。雑誌「ゲーテ」2012年4月号では、それまでの誌面で登場した、仕事を通じて人生を謳歌する各界のトップランナーによる名言集を掲載した。先行きが見通せない不安な今だからこそ読むべき、第一線にいる仕事人たちの独自の「スタイル」=「言葉」を再録する。    

「河合先生に、『先生、決断って何なんでしょうね』と聞くと、『決断することは同時に誰かを失望させる。だから苦しい。49対51の時にも決断しなければいけない。51を選んだ時に、49の大事さを知り、よく理解し、正面から向きあい、ちゃんと相手に伝えて、そして決断しなさい。決断したら実行するのです。』とおっしゃられた。それが先生の最後のアドヴァイスだった」

(雑誌「ゲーテ」2011年9月号より)

GOETHE'S COMMENTS
佐渡さんが師とあおぐ心理学者の故・河合隼雄氏とのエピソードを今回改めて振りかえった。兵庫県立芸術センター芸術監督に就任し、運営面にも関わることで迷いが生じていた時にかけられた言葉だ。佐渡さんは河合氏の写真を楽屋に置き、本番前に「行ってきます」と声をかける。世界最高峰の楽団、ベルリン・フィルに客演した時も、その心の習慣は守られた。

※ 雑誌「ゲーテ」(2012年4月号)より再掲(この記事は、掲載された当時のまま転載しています)