【坂本龍一】ビジネスパーソンに効くサバイバル名言集①

予測不能の未知なるウイルスによって世界的不況は深刻化。そんな不安な時をどうやってサバイバルしていいのだろうか。雑誌「ゲーテ」2012年4月号では、それまでの誌面で登場した、仕事を通じて人生を謳歌する各界のトップランナーによる名言集を掲載した。先行きが見通せない不安な今だからこそ読むべき、第一線にいる仕事人たちの独自の「スタイル」=「言葉」を再録する。

「世界は広いから、ひとつの音楽を作ってそれを伝えていくには時間がかかる。だから、日本みたいなマーケティングで、曲の命が3週間で終わってしまうような音楽じゃ、それはできないわけです。曲の命が長くないと通用しないんだよね。それだけ、広い地域の批評にさらされるわけだし。そういう音楽が作れるのは日本にはひとりしかいないかもしれないけれど、世界には100人いるかもしれない。それより上へ行かなきゃ評価はされないわけです。『あ、そのレベルはいくらでもいるよ』っていう話で、ハードルはそれだけ高くなる。でも、そのハードルが、作品のクオリティを高めてくれるんですよ」

(雑誌「ゲーテ」2006年4月号より)

GOETHE'S COMMENTS
グローバルスタンダードの厳しい世界に常に身を置き、今やそれを牽引する立場にある坂本さんならではの言葉。今後は世界視野でサバイバルするのが必須になることを、この時すでに言い当てていた。クオリティの深さへの追求、徹底したプロフェッショナリズムこそ、新たな創造を生むという事実を自らが証明する。

※ 雑誌「ゲーテ」(2012年4月号)より再掲載(この記事は、掲載された当時のまま転載しています)