【作家・北方謙三】ビジネスパーソンに効くサバイバル名言集⑬

予測不能の未知なるウイルスによって世界的不況は深刻化。そんな不安な時をどうやってサバイバルしていいのだろうか。雑誌「ゲーテ」2012年4月号では、それまでの誌面で登場した多くの仕事人による名言集を掲載した。先行きが見通せない不安な今だからこそ読むべき彼らの独自の「スタイル」=「言葉」を再録する。       
   

「僕の場合なら、15時間、16時間、真っ白い原稿用紙に一字も出てこなくても、ひたすら机に向かって万年筆を握りつづける。そうすると、ある時からぶわっと潜在能力が出てきて、昼なのか夜なのかも、わからない状態で書いてる。例えば“月刊北方”と呼ばれた頃は、三日三晩寝ずに書き続けて、ぶっ倒れて寝ても、夢のなかで原稿を書き続けてたこともあったよね(笑)」

(雑誌「ゲーテ」2011年12月号より)

GOETHE'S COMMENTS
毎月1冊、年12冊の新刊を送りつづけ「月刊北方」と呼ばれた30代を経て、60代の今『水滸伝』全50巻の偉業に向かう心構えをうかがった。大作家といわれる今でも、七転八倒の創作の苦しみに立ちむかう。肉体も精神も限界の限界まで追いつめる。“死域”と名付けた境地に、執筆のたびに向かう凄まじさに圧倒された。

※ 雑誌「ゲーテ」(2012年4月号)より再掲(この記事は、掲載された当時のまま転載しています)