400年以上続くクリスタルメゾン「サンルイ」とは?【CEOインタビュー】

433年続くクリスタルメゾン「サンルイ」は、 世界で最も名高いガラス工房の1つとして知られる存在。CEOがメゾンの哲学を語った。


生活をより美しく豊かに

433年前、フランス北東部の小さな村「サンルイ」に工房を構えたのが世界的クリスタルブランド「サンルイ」だ。「我々は人間の手による仕事、"職人技"に絶対的な価値を置いています」と語るのは、サンルイCEOのジェローム・ドゥ・ラヴェルニョール氏。サンルイは、1781年にヨーロッパ大陸で初めてクリスタルの製造に成功して以来、すべての製品が職人の手仕事によって作られている。

「職人はサンルイの生命線。ゆえに、専門学校で最も優秀な学生をスカウトして約10年かけて丁寧に育成します。こうした雇用育成方針のため、職人の平均年齢は38歳と若いのです」

とはいえ、サンルイは歴史や伝統だけを重んじてきたわけではない。その真髄は伝統と革新の融合にある。

「グラスも照明も、19世紀から作り方は変わっていませんが、デザイナーは年に2回ほど外部より起用し、常に新しい風を取り入れています。だからこそサンルイは、400年以上にもわたり多くの人々に愛され続けてきたのです。我々が目指しているのは、皆さんの生活をフランス流の美学でより美しく、豊かにしていくこと。そのために、今後も尽力していきます」

キングスホール ギフトセット ヴェルサイユ宮殿を芸術と歴史の劇場として光を当てた4 人のフランスの王を表現。クリスタルタンブラー4 脚セット¥50,000(エルメス/エルメスジャポン☎03・3569・3300)

ジェローム・ドゥ・ラヴェルニョール
サンルイCEO   1994年にエルメス・グループに入社。エルメス・グループ各社での財務、監査などのポジションを経て、2010年より現職。


Text=山下久猛 Photograph=西村裕介