独占密着! 堀江貴文は「時間」をどう使っているのか?【ホリエモン特集】

次々と書籍を敢行し、そのすべてがベストセラー。週に1度配信される自身のメルマガでは、毎日の日記やコラム執筆の締め切りを絶対に守る。そして、幾多の新規事業にも携わって常に新しいものを生み出している堀江さん。ここでは、ホリエモンのある1日を追うなかで見えてきた、究極の時間管理術を分析する。


シャワーと歯磨きの時以外はずっとスマホ

この日の起床時間は、10時30分だった。シャワーを浴び、歯を磨き、髪を整え、香水をつけ、服を着る。ホテルを発ったのは、目が覚めてからわずか20分後の10時50分だった。

「起きてからホテルを出るまで20分もかかりません。服選びは悩まないけど香水はつけます。におい、大事ですからね。おやじ臭対策です(笑)」

朝食は基本的には食べない派。時間短縮にもなるし、そもそも栄養管理のために朝食を食べなければならないという説を信じていない。ちなみに、服選びも外のショップですることはいっさいなく、スマホのアプリで自分が気に入ったものがあれば即決で購入。それも時間を無駄にしない術のひとつだ。

基本的に都内の移動は、すべてマネージャーが運転するクルマ。その間は、後部座席に座り、とにかくスマホと向き合う。

「スマホはずっと見てますね。シャワーと歯磨きの時以外はずっとスマホ。空き時間もだいたいスマホ。本やマンガ、映像も全部スマホで見ます」

PCは必要なし。

インプットもアウトプットも報連相もすべてスマホひとつで完結。2年以上前からノートパソコンを持ち歩くこともやめた。

「もうパソコンいらねぇなと思って。かなり前から100%スマホ。プログラミングはもうしないから、スマホ以外でやらなきゃいけないことがない」

毎週月曜日に配信しているメルマガ用の原稿も、もちろんスマホで執筆。金曜日か土曜日にはメルマガ担当の編集者に必ず出稿しているのだ。

「メルマガで配信する日記は、365日分すべてを掲載するので、滞らないように先に先に書いておくんです。他のコンテンツも曜日を決めて書きます。例えば、金曜日は時事ネタとQ&A、土日は近況報告の原稿といったふうに。レストランやデジタルガジェットのコラムは、空いた曜日に書くといった感じ」

各出版社に存在する「堀江チーム」

堀江流タイムマネジメント術の特徴として挙げられるのは、「いかに時間を使わずに多くのモノを生みだせるか」、そしてそれを「いかに効率よく世の中に伝えるのか」ということに尽きる。その代表例が、書籍の制作だろう。

幻冬舎、徳間書店など、各出版社に「堀江チーム」が存在し、彼らが定期的に企画を自らのもとに持ってくる。そして、堀江さんがこれまでに溢れるほど発信してきたコンテンツを利用して本をつくってもらう。表紙で使う写真も「本の売れ行きには左右しない」という考えのもと、撮影せずにアーカイブを利用。原稿チェックは必ず自分で行うが、わずか1時間で済ますという。多作かつ、そのすべてがベストセラーになっている。

「僕のブランドがひとりで歩いても大丈夫にするというか、自分の稼働をいかに少なくするかを考えています。そうしないと何かを新しくやりたいって時にすぐ動けないから」

紙の書籍を頻繁につくる理由は"堀江ブランドの広告塔"としての役割を果たしてくれるから。

「僕は紙の本を重要視してる。べつに印税が欲しいわけではなくて、紙の本は広告だと思っているんです。本が増えれば増えるほど僕のコーナーが書店にできるし、教養がある人だとも思われる。二重に美味しいんです」

夜は、心の底から楽しむ

この日、堀江さんはゴルフレッスン、YouTube「ホリエモンチャンネル」の収録、飲食店のキュレーションアプリ「TERIYAKI」の株主会議と打ち合わせ、オンラインサロンの「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」説明会、HBC北海道放送の収録、そして本誌の取材と、まさに大忙し。スケジュールは分刻みで動いていたが、新しいモノを生みだすために、隙間の時間では常にスマホを触っていた。

その姿勢は「ストイック」のひと言だが、意外な一面も見えた。夜は西麻布に出向き、HIUメンバーとの打ち上げに参加。自ら包丁を握って「肉磨き」を披露して最高級の和牛を振る舞い、そして、乾杯後はワインを片手に深夜までメンバーとの交流を心の底から楽しんでいたのである。

「夜はほぼ仕事を入れません。できれば、18時頃に終わらせたい。そうしないと、美味しい食事に行けない。イベントやテレビに出ても意味がない」

HIUメンバーとの打ち上げに参加し、自ら包丁を握って「肉磨き」を披露。

宴は午前0時まで続き、ここで帰るのかと思いきや元麻布の行きつけのシーシャバーへ寄ってから、ホテルに戻って就寝。

「夜は死ぬように寝ます。毎日疲れてシュッと寝ちゃう。死ぬほど集中して、頭使って、トレーニングもして、飲んで、ヘトヘトになって、ホテルに帰ったらバタンキュー。ギリギリまでやってますから。『寝れないです』って人、一日の使い方がスカスカなんじゃないですか?」

今を真剣に生き、今を楽しむ。それが最強の堀江流タイムマネジメントなのかもしれない。


堀江流タイムマネジメント術

1、いらないものはどんどん捨てろ!
影響力を時間対コストで考える。それ以外は断捨離。
2、ルーティンは空き時間にスマホでやれ!
情報収集&発信は、いつでもどこでもスマホでできる。
3、時間を使わず、効果的に発信せよ!
自分の稼働を減らしモノをつくり、影響力を生みだす。
4、夜は楽しめ! 睡眠はしっかり取れ!!
仕事は昼に集中。あとは楽しんで、身体を休める。

【番外編】

①こんな工夫も‼ 自動的に書籍完成!?究極の時短出版システムを確立
今年3月、堀江さんに関する本の出版など「アウトプット権利」のついたオンラインサロン「HIUメディアプラットフォーム」を開設。アーカイブ情報アクセス権や、合同インタビュー参加権などを有料でメディアに与え、制作の効率化を図る試みだ。

堀江さんは、これまでも数々のジャンルの著書を世に生み出してきた。


②時は金なり! テレビのレギュラーは生放送2本だけ

テレビ出演はTBS『サンデージャポン』とTOKYO MX『5時に夢中! 』の月1回の生放送だけ。「サンジャポはコスパがいい。2 時間半しか拘束されない。発言がYahoo!ニュースのトップに上がることを狙ってます」

テレビ出演は『サンデージャポン』と『5時に夢中! 』の2本のみ。


③分身の術! 講演会のアップデート

自分の稼働を減らし「ホリエモン」がひとり歩きするようにしたい。そんな思いから企んでいるのが、各地で行われる講演会のアップデート。3Dプリンタでつくった自分のお面を分身にかぶせて会場に派遣。声だけ東京から発信する。これなら移動しなくてもすむ。

3Dプリンタでつくった自分のお面を他人に被らせ、講演会会場に派遣!


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Text=竹村俊助(WORDS)  Photograph=吉場正和