ドラマ『サ道』絶好調! サウナブームは本物か? ~ととのえ親方×タナカカツキ対談

札幌を訪れる経営者や著名人をサウナに案内し、"ととのう"状態に導いてきたことから"ととのえ親方"と呼ばれるようになった松尾大。話題のドラマ『サ道』の原作者で、サウナブームの生みの親・タナカカツキ氏。ふたりのサウナ―が対談。現在のサウナブームについて語り合った。


第一回 サウナの伝道漫画『サ道』ドラマ化!

――いよいよ放送開始となるドラマ版の『サ道』ですが、カツキさんは原作者としてどんな形で関わっているんですか?

タナカ プロデューサーは昔からの知り合いですし、基本的にはお任せしています。最初の数話の脚本を読んで、一回だけ撮影現場にお邪魔したくらいですね。初見を大切にしたいので、「ここだけは確認しよう」という場面を見た以外は映像も見ていません。

――「ととのった」瞬間がドラマでどう描かれるのかが楽しみです!

タナカ そこは一箇所だけ見ましたけど、CGを使ったドラッギーな映像でした(笑)。かなりサイケデリックな感じなので、引いちゃう人もいるでしょうし、「うわ~!」と引き込まれる人もいると思います。

親方 プロデューサーさんが「サウナ・スパ健康アドバイザー」の資格を持っていたりと、制作スタッフも役者さんもサウナ好きだらけなのも面白いですよね。

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第2回 全世界で巻き起こるサウナブームの今

――カツキさんの『サ道』がドラマ化され、女性マンガ家がサウナを描く作品も複数発表されるなど、今はまさにサウナブームと言える状況ですよね。

タナカ 僕がウェブで『サ道』の連載を書きはじめたのが2009年で、'11年に単行本が出たんですけど、その頃には「サウナブーム」と言われていたんですよ。「なんかサウナ好きな人増えたよね」って。ただ、そのときは「サウナってタイトルに入れたら売れないだろう」と思ったので、ちょっと濁して『サ道』にして。「これ何だろう?」と手にとってもらう作戦でした。

――実際のところ利用者は増えているんでしょうか。

タナカ サウナ施設には潰れているところもあったりしますけど、良い施設は増えてきていますし、利用者も増えている感覚がありますね。ただ、"大ブーム"という感覚はない。'10年頃にSNSでサウナを好きな人同士がつながって、そこから話題が拡散するようになったと思います。

親方 Twitterが中心の文化ですよね。濡れ頭巾ちゃん(「ととのう」という言葉を使い始めたサウナ愛好家)とカツキさんがつながったりして。サウナ界で「紀元前・紀元後」みたいに言われている時期です。

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第3回 日本の高温・ドライなサウナを変えたい!

親方 前回お話したように、水風呂が素晴らしいのが日本のサウナの特徴なんですけど、逆に日本のサウナにも嫌なところがある。それが、肌を焼かれるような熱さで、カラカラに乾いた“オーブントースター系”のサウナ。主に古いサウナ施設ですね。

タナカ なくしたいよねぇ、あれは。

親方 そうなんです。あれをどう変えていくかを僕は考えていて。

タナカ やっぱり蒸気を全身で浴びるフィンランド式のサウナがいちばん理にかなっているし、気持ちがいいんですよね。一方で、ドライで熱いだけのサウナは、とにかく意味がわからないし、何がいいのか分からない。しかもそういうサウナは、天井が高い空間でひたすら温度を上げているから、熱は上に溜まって降りてこない。電力面でもムダが多いんです。

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第4回 日本初のサウナーは千利休だった!?

タナカ ととのえ親方に関しては、日本のサウナを変える動きを具体的な行動で示している人じゃないですか。イチから作るのが難しい分野で、今も2代目、3代目の人たちがやられていることが多い日本のサウナ界で、海外のサウナを多く見てきて、かつ作る立場になれる人は貴重だと思います。

親方 いやいや、どうですかね。

――この連載の中で親方は「建築家と一緒におもしろいサウナを作りたい」という話をよくされていますよね。

親方 実際に関わる案件は増えてきますね。たとえば最近だと、国登録有形文化財になっている宿のサウナづくりに関わっています。建物はいじれない部分が多く、露天風呂のスペースの一部を潰してサウナにしたいという話だったんですが、フィンランド式のサウナの建物をそこに建てるのも変だなと思って。「日本のコンセプトに合うものにしよう」と考えて、露天風呂のスペースをそのまま水風呂にして、そのうえに水上コテージのようなサウナを作ることにしました。

タナカ ああ、いいですねぇ。

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第5回 「ととのった後」の仕事は絶好調!

親方 少しサウナと関連も出てくる話なんですけど、カツキさんは『笑っていいとも!』の構成作家の仕事の話を聞いたとき、「お茶の間を爆笑させちゃいけない」と言われていたそうですね。

タナカ お昼の番組なんで、見ている人の箸を止めちゃダメなんですよ。

親方 食べれなくなっちゃうから。

タナカ そうですね。でも『いいとも』の生収録では、演者はテレビに映っていないときにムチャクチャなことをやるので、観客は大爆笑なんです。でもカメラが回ったらスッとテレビ用の顔になる。あれはスタジオアルタを舞台にした「テレビごっこ」の演劇なんですよね。だからお客さんはリピーターばかりなんです。

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第6回  フィンランドのオーロラ外気浴とは?

――「観光要素一切なし! サウナーに贈るサウナーのためのツアー」という触れ込みで開催されたカツキさんプロデュースのフィンランドサウナ旅には親方も参加したんですよね。

親方 普段はパックツアーには参加しない人間なんですが、「これは行かないと!」と思いました。乗ったまま移動できるサウナバスがあると聞いて、行く前から楽しみでしたね。

タナカ 今回は「Sauna From Finland」による「本物のサウナ体験を保証する制度」に認定されたサウナ施設を回ったんですよね。認定のサウナはフィンランドの中にも20ヵ所くらいしかなくて、それがRuka(ルカ)という町にいくつか集まっている。僕らはそれを全部回ったんですよ。

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第7回 この先5年で日本のサウナは大きく変わる!

――そもそもお二人がお知り合いになったのってどういう場所だったんですか。親方 TABI LABOの社内で開催された、フィンランド観光局も関わっているサウナイトというイベントですね。

タナカ もちろん以前からお名前は知っていましたよ。ととのえ親方って、すごく引きのある名前じゃないですか。友達のサウナーが「オレ、このサウナネームをなんで思いつかなかったんだろう。先取られたわ」みたいに悔しがっていました。

親方 そうですか(笑)。僕もカツキさんのことは勝手に存じ上げていて、『サ道』も含めてカツキさんの最近の活動はぜんぶ追っていました。それで実際にお会いできたんですけど、カツキさんのようにサウナの魅力を日本に広めた人達と、僕とか僕と一緒にTTNEをやっている(秋山)大輔は何かグループが違うじゃないですか。僕らはイベントやサウナ施設をプロデュースしたりするのが本業なので。

タナカ サウナ好きの中にも施設紹介がメインの活動の人もいますし、いろんなグループがありますよね。

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ととのえ親方
ととのえ親方
札幌在住。福祉施設やフィットネスクラブを経営する実業家にしてプロサウナー。サウナにハマったのは20代半ばの頃で、その後は世界各地のサウナも訪問。札幌を訪れる経営者や著名人をサウナに案内し、“ととのう”状態に導いてきたことから“ととのえ親方”と呼ばれるように。2017年にはプロサウナーの専門ブランド「TTNE PRO SAUNNER」を立ち上げ、'19年2月には友人の医師らとサウナの最適な入り方を提唱する「日本サウナ学会」も設立した。
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