コカ・コーラ社の聖火リレー・プロデューサーが聖火ランナーになるための秘策を伝授!?

オリンピックの聖火リレーというと、スポーツ選手や有名人が走るイメージがあるが、実は誰でも聖火ランナーになれる可能性があるのだ。しかも、東京オリンピック2020の聖火ランナーは約1万人。そこでコカ・コーラ社の聖火リレーのプロデューサーに、聖火ランナーに選ばれるための方法を教えてもらった。目指せ、オリンピック参加!


キミ色で、走れ。

アスリートでなくてもオリンピックに参加できるのが聖火リレーの最大の魅力だ。聖火ランナーの公募は、さまざまなスポンサー、地方自治体で行われているが、その先陣を切って発表したのが、1928年からオリンピックとパートナーシップを結び、大会を盛り上げる役割を担ってきたコカ・コーラ社だ。

「東京2020オリンピックの聖火リレーで私たちがいちばん大切に考えたのは、“Diversity”(多様性)と“Inclusion”(一体性)。とにかくたくさんの人に東京2020を“自分事”に感じて楽しんでもらえるように、応募のハードルをできるだけ低くすることでした」と言うのは、日本コカ・コーラ株式会社のオリンピック&エクスペンシャルマーケティング担当の渡邉和史統括部長。

応募方法はいたって簡単。スマホアプリ「Coke ON」をダウンロードして、「東京2020オリンピック応援キャンペーン」対象製品の応援マークをスキャンするか、自販機に接続してポイントを貯めて、ウェブ上の応募フォームに「自分の好きなこと」を書いて、送信するだけ。必要なポイントはわずか1ポイント。対象製品が「コカ・コーラ」「アクエリアス」「綾鷹」「ジョージア」「い・ろ・は・す」の5ブランドなのもDiversity。確かにかなりハードルは低いと言えるだろう。

対象製品の5ブランド。左から「ジョージア」「い・ろ・は・す」「綾鷹」「コカ・コーラ」「アクエリアス」。

「今回のコカ・コーラ社の応募のテーマは、『キミ色で、走れ。』。好きなこと、一生懸命打ち込んでいることは、誰にでもあるはず。そ

ういったそれぞれのライフスタイル、個性を大切にし、互いに尊重したいというのがこのテーマの狙いです」

6月17日に選考方法を発表すると、7日間でコカ・コーラ応援ポイント獲得者は100万人以上を達成するなど、すでにかなり盛り上がっている聖火ランナー募集。選考はプレ選考、本選考の2段階で行われ、プレ選考では必要事項以外に200字程度の自己PR、応募理由を書くだけだ。

聖火リレーのプロデューサーである渡邉統括部長いわく、「必ず全部目を通します」。ちなみに渡邉さんの「キミ色で、走れ。」は?

「今回は走ることはありませんが、2018年の平昌冬季オリンピックのときは、走らせてもらったんです。僕の場合、昔からまわりのみんながハッピーでいてほしいと思っていて、少しでも笑顔になってほしい。だから聖火ランナーになったときも、聖火を受け取ったら、まず数メートル逆走したんです(笑)。見ている人たちはみんな笑ってくれました。自分でも成功したなと思っていたんですが、あとで上司から『前代未聞だ』って怒られました」

「おでこにペットボトルを乗せて仲間で並んで背泳ぎ」など、東京2020オリンピックの33競技から選べる「チャレンジ」のうち1つに挑む動画をツイッターに投稿して応募する、最大10人のグループランナーの参加も募集中。さらには、聖火リレーを身近に感じることができる「聖火リレー 体験ツアー」もすでに全国で開催中だ。

「聖火リレーを著名人が走る特別な人のためのイベントと思っている人が多いようですが、決してそんなことはありません。難しく考えず、気軽に応募していただければと思っています。そしてできればこの応募をきっかけに、自分や自分以外の個性について考え、それを大事にするきっかけになるとうれしいですね」

応募は8月31日まで。東京2020を単なる観客として過ごさないために、まずはCoke ONアプリをダウンロード、自分らしさについて考えてみよう。

応募方法
https://team.cocacola.jp/spn/


Kazufumi Watanabe
日本コカ・コーラ 東京2020 オリンピック&エクスペリエンシャル マーケティング統括部長。上智大学卒業後、広告代理店を経て、FIFAへ転職。2002FIFAワールドカップの際、日本の組織委員会との調整役を果たす。その後、2011年に日本コカ・コーラに転職。スポーツイベントの担当として世界を駆け回る。


Text=川上康介 Photograph=太田隆生