卓球の攻め、洋服選び、メニュー決めも即決が勝利の秘訣!?【琉球アスティーダ丹羽孝希】

7歳で卓球を始め、数々の世界大会で活躍し、2018年12月現在、世界ランキングは10位。リオオリンピックでは銀メダルを獲得した、日本の卓球界を代表する若き精鋭が丹羽孝希選手だ。


2019年こそが勝負の年。自分自身の力を試したい

今回話をうかがった場所は、丹羽孝希選手が所属するTリーグ・琉球アスティーダのチームスポンサーである「エンポリオ アルマーニ」青山店。「エンポリオ アルマーニ」は、イタリア本国でも2012年ロンドン、2014年ソチ、そして2016年リオのオリンピックの代表チームの公式ユニフォームをスポーツラインのEA7が手掛けるなど、積極的にアスリートへのサポートを行っている。

「実は、大学に入って初めて買ったブランドが、エンポリオ アルマーニなんです。一瞬でカッコいいと思い、Tシャツを購入しました。以来愛用のブランドなので、チームをサポートしていただき個人的にもすごく嬉しいです」

服を選ぶ丹羽選手をふと見みると、気に入ったものをあれこれ悩まず決めていく。

「昔から何事も即決ですね。最初に決めたことがだいたい正しいと思っているんです。卓球がまさにそう。点を取ったらすぐまたサーブと、その一瞬で即座に戦術を決めなくてはならない。だから迷ってなんていられないんです。常に自分の直感を信じています。洋服選びもそうですし、レストランでメニューを決めるときも即決ですね(笑)」

Tリーグ・琉球アスティーダで活躍する丹羽孝希選手。

当時史上最年少の14歳で日本代表入りをしてからすでに10年。24歳という若さながら、世界を知り勝負を極めてきた経験は長いが、プロになって卓球への向き合い方は大きく変わったという。

「プロ選手になって今年で2年目。学生の時よりも勝ちに対する意欲はどん欲になりました。学生の時は、ある意味で逃げる場所があるという感覚も正直あったと思います。でもそれだとやっぱり勝てない。プロになれば、社会人として卓球が仕事になる。24時間卓球のことを考えていられるようになったのは、大きな変化だと思っています。今はもう、できる限り長く世界で戦っていくんだということ以外、何も考えていません」

そう静かに語る丹羽選手。試合中声をあげ、自身を鼓舞する選手も多いが、丹羽選手は感情をあらわにせず常にクール。その雰囲気は試合を離れたプライベートでも変わらない。しかしその静かな語り口の奥には、熱い闘志が垣間見える。

常に卓球のことを考えているという丹羽選手。しっかりと考え抜かれた言葉でインタビューに答える。

目標はシングルスのメダル。自分の本当の強さを追求したい

今年は全日本社会人選手権で優勝し、国内の全カテゴリー10タイトルを獲得。日本の頂点を制覇した次の目標は、もちろん世界だ。

「オリンピックも世界選手権も出場し、団体戦とダブルスでメダルもとりました。あとはシングルスのメダルだけ。これまでは最高がベスト8。あと一回勝てばメダルに届く、その1回が課題です。自分の“本当の強さ”が求められるのがシングルス。自分自身の力でメダルを取りたいと思っています」

確かにリオオリンピックでは、団体で銀メダルを獲得したものの、シングルスではベスト8で敗退という悔しい思いをした。そのリベンジは2年後に迫る。

「選考は来年1年間の結果次第。シングルスの代表は2名なので、月に1回の頻度で開催される国際大会のすべてで、日本選手の中の1位か2位を必ずとるという厳しい競争に。まさに2019年は勝負の年だと思っています」

そんな丹羽選手をはじめとした選手たちの活躍もあり、日本の卓球界の熱気も高まっている。今年10月には日本初の卓球プロリーグ「Tリーグ」もスタート。丹羽選手が所属する琉球アスティーダをはじめ、男女各4チームが参戦する。各チームには国内だけではなく海外からもオリンピックや世界選手権のメダリストたちも集り、日本で火花を散らす。

「Tリーグは年に21回。今まで日本での試合は全日本選手権やジャパン・オープンなど年間2~3回程度だったので、日本でプレイをみてもらえるのが嬉しいですね。もちろん、僕以外にも水谷さんや石川さんなど、トップ選手のプレイを間近で見ることができるのはすごいこと。Tリーグは、僕らが座るベンチのすぐ近くにも席を作るなど、観客との距離が近いので、その迫力を味わうことができると思います。ぜひ生の試合を見て欲しいと思います」

あの小さな台を挟み、100㎞以上のスピードで球が飛び交う、トップ選手の熱い戦い。なかでも、琉球アスティーダ・丹羽選手の試合から目が離せない。そして、エンポリオ アルマーニがチームスポンサーになった彼らアスリートたちのファッションにも注目したい。

Tリーグのシーズンは10月~3月。日本選手権、ワールドツアーがある1月は一時中断し、2019年は2月2日から再開する。丹羽選手のお気に入りが揃う「エンポリオ アルマーニ」青山店にて。


【琉球アスティーダの試合日程】

12/24(月)VS岡山 @宜野湾市
12/25(火)VS KM東京 @宜野湾市
2/2(土)VS 岡山 @苫小牧総
2/3(日)VS TT彩たま @苫小牧総
2/11(月)VS KM東京 @豊見城市
2/12(火)VS岡山 @豊見城市
2/18(月)VS KM東京 @高砂総合
2/19(火)VS TT彩たま @高砂総合
2/21(木)VS岡山 @宜野湾市
2/22(金)VS TT彩たま @宜野湾市

Koki Niwa 
1994年北海道生まれ。元卓球選手の父の指導で7歳から卓球を始め、日本男子史上最年少(当時)の14歳で日本代表に選出される。2012年ロンドンオリンピックでは団体代表に選出。2016年リオオリンピック男子団体で銀メダル。2017年明治大学を卒業し、プロに。2018年より琉球アスティーダに所属し、Tリーグに参戦中。世界ランキング最高位は5位(2017年11月)
※琉球アスティーダの情報はこちら


衣装協力=丹羽選手着用アイテム、すべてエンポリオ アルマーニ(ジョルジオ アルマーニ ジャパンTEL:03・6274・7070)撮影協力= エンポリオ アルマーニ カフェ青山(東京都港区北青山3-6-1 TEL:03・5778・1637)


Text=牛丸由紀子 Photograph=鈴木規仁